みゆきの日記
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学生時代の友だちに会って、久々の午前さま。 ママなのに、いいのかなー。 でも、楽しかった。
シングルの友だちの恋の話を聞くのは楽しいものだ。 気持ちが華やいで、いろんなことをささやきあった高校時代に 一瞬にして戻っちゃうような感じ。 ママ友だちとおしゃべりしてるのも楽しいけど、 私が、もともとの『私』に戻っていくような気がする。 『母』でも『奥さん』でもない、ただの『私』。
帰ったら、菜子はまだ元気に起きていて、 母がねむそ〜うに相手をしていた。
ゴメンね、お母さん。
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ヤプース、調子が悪かったらしくなくなっていて、 ちょっと復活させてみた。 これはちょっと前の菜子で、今は前髪を切って金太郎になっている。
「な〜んでこんなに短くしちゃったのー。」
と、みんなに非難のこもった調子で言われる菜子の前髪・・。 犯人は私デス。
ただでさえおでこが広いのに、前髪がないせいでおでこ全開。 女の子なのに、悪いことしたなァ。
ちょっとした用事があって、すごく久しぶりに神戸に行った。 神戸は、好き。 素敵な街だと思う。
実はこの街には想い出がある。 今となってはあまりいい想い出ではないけれど、 芦屋に住んでいる人と、おつきあいしていたことがあって、 以前、よく来ていたのだ。
もうその彼のことは遠い想い出でしかないけれど、 神戸に来たら、やっぱり思いだしてしまった。 いろんなところを案内してもらって楽しかったんだけど、 私から一方的に別れを告げて終わった仲だった。 彼は結構いい年だったし、両親にも紹介されていたほどだったので、 別れを告げた時にはかなり抵抗されて、 ふりきるようにして、別れた。
彼は末っ子だったので、彼のご両親は結婚をとっても楽しみにしていて、 お父さんが入院中に私がお花を持ってお見舞いに行くと、 すごく喜んでくれたし、 お母さんはよく自分で焼いたお菓子を送ってくれたので、 私もお花を送ったりして、手紙のやり取りもしていたので、 彼らになんの挨拶もせずに姿を消すことには少し心が痛んだけれど、
「このたび彼と別れることになりました。 今までお世話になりました。」
と、挨拶するのもなんだか変だし、 気にかかってはいたけどどうしようもなくて。
最後に彼が言った、
「親にまだ言ってないんだ。 なんて言ったらいいかわからなくてさ。」
という言葉には、さすがに申し訳ない気持ちになって、 なんとなくちくっと痛い想い出になっている。
そんなことを思い出しながら電車の外を流れる風景に目をやっていたら、 いつの間にか初老の紳士が目の前にすわっている。 芦屋から乗ってきたらしい、と気づいて私の胸は急に高鳴った。 彼のお父さんには、一度しか会ったことがない。 入院中で、パジャマ姿だったので、もしかしたらイメージが違うかもしれないけれど、
まさか、まさか。 私の胸はドキドキしっぱなしだった。 こんなところで、昔の恋人のお父さんになんて会ったら、 どうしたらいいんだろう。
結局その紳士はしばらくたって降りていき、 彼のお父さんだったかどうかはわからずじまいだったけれど、 向こうでも私を見ていた様子はないから、 他人の空似だったのだろう。
彼は、私の記憶が正しければ、30代後半になっているはず。 もう結婚したのだろうか、と初めて思った。 余計なお世話ね。
田舎はキライ・・なんだけど、私の実家は結構田舎だ。 私の実家って言っても、父は転勤が多かったのでここに住んだことはないんだけど、 外を歩いていて山が見えるって結構いいな。 夕暮れだったりすると、山の端が赤く染まってとても綺麗。 いい季節だし、日本も悪くないなァって思う。
いつ帰ってこれるのかなー。 なんか、ちょっとノスタルジー。
今日は一日のんびり過ごした。 据え膳上げ膳で、ラクチン・・・。
母が菜子のために小さい椅子を用意してくれていたんだけど、 これがすっごく可愛くって、 ほしーって言ってたら、なんと、牛乳パックで作ったって言う。 信じられない、ほんとにすっごく可愛いの。 牛乳パックを張り合わせて中に紙を詰めて綿をかぶせて布を張って、 手作りしてくれたらしい。
重くて持って帰れないんだけど、簡単だから作ったらって言われて、 すっかりその気の私。 無精者でそういうことしたことないし、牛乳パックで椅子を作るとか、 なんか貧乏くさい気がして興味なかったんだけど、 これ、本当に可愛い。
帰ったら作ってみようかなって気になった。 私もなんか、変わったのかな。
できるかなァ。
あぁもうこんな時間。 実家に帰ってきていて、菜子がやっと寝たところ。
今朝まで東京にいた。 2年ぶりの東京。 やっぱりいいなァって思う。
成田からリムジンバスに乗って、菜子をトモユキにまかせて 景色を見ていた。 昔、日本に帰ったばかりのころ、千葉に住んでいたことがある。 3ヶ月だけ。 ディズニーランドの近くにあった会社の寮だった。 千葉を通って、その頃のことを思い出した。 すごくさびしかった思い出しかなくて、今見てもやっぱり寂しかった。 通り過ぎるだけの場所になってよかった。
私はにぎやかな都会がすきなのだ。 東京に近づいて、灯りの数が増えていくにしたがって安心した気持ちになった。 もう、あの寂しい場所に帰らなくてもいいんだ。
やっぱり、田舎はキライ。
トモユキにそういうと、キミってほんとにスノッブな人間だよね、 そういうのって田舎モノだからなんじゃないの、って言った。
そうかもね。
今日は、2回目の結婚記念日なので二人でお出かけ。 菜子はお留守番なのだ。
ものすごーく久しぶりに菜子から解放されるんだけど、 いざ離れるとなると寂しくなっちゃうのよね。
んー、複雑。
でも、久しぶりに『オトナの場所』でのディナー。 楽しんできましょう。
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あー楽しかった。 シャンパン飲んで、なんだか久しぶりに恋人気分になって、 赤ワインを二人で一本。 これくらいがちょうどいい。 昔は、毎日二人で二本空けていたんだよね、、。 あの頃は、あれはあれで楽しかったけど。 飲みすぎよね、どう考えても。
いい気分で家に帰ると、菜子がご機嫌で迎えてくれた。 ご飯を食べさせてもらい、外遊びに連れて行ってもらい、 (なかなか帰りたがらなかったらしい) お風呂に入れてもらって、さっぱりした顔で私たちを見てわらった。
トモユキとデートして、家に帰ってきたら菜子が迎えてくれるなんて、 なんて贅沢な幸せなんでしょう。 久しぶりにつけたハリーウィンストンのダイヤがキラキラ光って、 これを二人で買いに行ったことを思い出したら、 なんだか胸がいっぱいになった。
だってだって、あれから2年がたって、 まだこんなに幸せなんだもん。
これをあたりまえと思わず、感謝して、また1年を過ごそう。 来年もこんな気持ちでいられるといいな。
1歳2ヶ月を過ぎた菜子は、今スプーンの特訓を受けている。 受けているっていっても、やっているのは私なんだけど。 コレが大変なのよね〜。 汚れるし、イライラしちゃうし、菜子も疲れて泣くし。 とりあえず、菜子が一番好きなオレンジやブドウで練習するんだけど、 終わったあとは、ハイチェアもテーブルも菜子も私もベタベタ・・・。
あーあ、疲れるわ。 コレ、いつまで続くんだろう・・・。
最近、菜子に「メッ」っていうことが多くなった。 一応ダメって言われていることはわかっているらしいんだけど、 だからってやめないんだよね。
私の顔をうかがいながら、引き出しから調味料を出してくる。
「メッ。ナイナイしてきて。」
「ナイナイ・・・」
引き出しに投げ込む菜子。
「そう、そう。いい子ねー。」
「イッコイッコ・・・」
イッコイッコって言いながら自分の頭をなでなでするのが可愛いので、 つい私はものすごく頬が緩んでしまうんだけど、 菜子はそれが楽しいらしく、またお醤油を持ってくる。
「メッ。ナイナイしてきて。」
「ナイナイ・・・」
「そう、そう。いい子ねー。」
「イッコイッコ・・・」
延々この繰り返しである。
今朝は6時に起きた菜子は、さんざん遊んで、さんざん食べて、 9時半ごろコトンと眠ってしまった。 私もトモユキもそうなんだけど、菜子も眠っているとき目が半開きになっている。
「あーあ、ヘンなとこ似ちゃってかわいそうに・・・。」
そんなヘンなところが似ちゃった菜子が可愛すぎて、 抱っこしたままほっぺたに顔を押しつけた。 半開きの目が一瞬ぱっと開いて、また半開きになった。 可愛くて、くすくす笑いながらベッドに寝かせた。
これで疲れも癒されちゃうんだから、育児ってよくできてるわ。
今日家の契約をした。
わくわく。
次に住む部屋がやっと決まった。
今度の部屋のいいところは、すごく広いリビングダイニングと、 広いキッチン、それになんといっても眺望が素晴らしい! だって、36階建の34階という超高層なんだもん。 街の真ん中でありながら海まで見えるのよ。 素敵。
この種の偏見って、多民族国家ではかなり根強くしっかりとはびこっていて、 私も例外ではないみたいだ。 実際、インド人にはろくな目にあわされていないってこともあるんだけどね。
どちらにしても、大きい声ではいえないわ。 もう決めてしまったことだし、せいぜいうまくやっていくしかないよね。
でもやっぱり、決まったことが嬉しい。 今回は結構苦戦したもんね。 滅多にひかないのに、風邪までひいちゃったし。
早く寝ようっと。
洗濯機がまた壊れた。 もう、一体何度めよ、、、。
うちにおいてある洗濯機は家主さんの所有物で、古い横向きのドラム式のものだ。 これは、非常に使いにくい。 時間もかかるし、時々止まるし、ふたもなんだか頼りなく、 時々水圧に耐え切れずにふたが開いてしまって水がドバーッと出てきたりするのだ。
何度となく日本式のものに替えてほしいとお願いしたが、 そのたびにやんわりと断られ、泣く泣く修理を繰り返して何とか今まできたけど、 今朝、またふたが開いて水が飛び出したので、 ガムテープを持ってきてふたに張りながら、もう限界だと思った。
私は洗濯が大好きなので、こまめに洗濯ができないのってすごく苦痛。 一回まわすと1時間以上、フルコースでは2時間もかかるのよ。 日本の洗濯機では考えられないわ。 もう引越すことだし、新しい家の条件の一つに『日本式の洗濯機』を 入れてある。 もし買ってくれなかったら自分で買うか、、、。
今日、またひとつオファーを出している家のオーナーから返事が来ることになっていて、 うーん、、やっと決まるかも!
そこの家にあった洗濯機も、今のと同じタイプだったのよね。 そういえば、今まで見た家で日本式のものって見たことがない。 高いのかしら?
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