なんでおまえがいないんだろう。
いつだっていつだってそう思ってしまう。目がおまえを探すことを止める日は来るんだろうか。おれの横にも前にもお前の気配がないことに違和感を感じなくなる日は? そんな諦めてしまった自分はとても怖い。怖くて怖くてだんだんおまえとの境界が曖昧になっていく。違う、おまえに近付きたくなる。 そして近付いた時、おれは強烈に欲する。 このままおまえになれてしまえばいいのに。 そうしたらどんなに幸せだろう。 でもその時おまえは、おれがいないことを哀しむだろう。絶望を知るだろう。 おれはおまえが、そんなことを知らずにいてくれたらとも願う。
色んな思考が混ざりに混ざって、おれはおかしくなっていく。南とのこともなにもかも分からなくなってしまう。 そんな足下も空もないおれの中に、ひとつだけ見失うことのない願いがある。
おまえがここにいてくれればいいのに。
願えば願う程、動けなくなる。 愛しているだけなのに、愛したいだけなのに。今ならきっとおれもうまくやれたのに。 おまえはなんでここにいないんだ? どうしておれはおまえといないんだ。分からないことばかりの世界は暗くて寂しい。
今お前がいる場所が、こんなところでなければいいな。 和也。
----------------------------------- すいません。(土下座)読み返したら止まんなくなっちゃってー!時期的にはタッちゃんと南が一番ごちゃごちゃしてた地区予選決勝から甲子園初戦くらいまで。 個人的にはタッちゃんがかなり本気で好きですが、カッちゃんが好きな人の気持ちも分かります。 カッちゃんは気の毒すぎるし、誰よりもカッちゃんを愛しているタッちゃんこそが、それを哀しんでいるんだと思う。
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