赤睫毛
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2009年12月27日(日) |
銀色の輪と発狂の夜。 |
だから、
なんだっていうの。
負けない。
下手に出るな。
弱気になるな。
どうしてそんなにも不安になるんだ。
私の足元には地面があって、目の前には道もある。
帰る場所も、待ってくれる人も、愛してくれる人も、私にはある。
強気になれ。
裏切られることに怯えるな。
信じようとするな。
幸せはそれだけじゃない。
私のすべてはそれだけじゃない。
私がほしいものはそれだけじゃない。
目を覚ませ。
不安になったところで何も始まらない。
停滞するだけで私はいつまでも成長できない。
馬鹿みたいに人を信じていれば幸せになれるわけでもない。
今が幸せじゃないなら幸せにすればいい。
未来が幸せじゃないなら幸せになるように努力しろ。
他人任せにした未来の不安を嘆くな。
「愛とは、信じることではなく疑わないこと。」
疑うことなく信じきって裏切られた私の愛は、あの時どうなったんだろう。
私の愛を裏切ったとき、あなたはどういう気持ちだったんだろう。
君が私を裏切ったとき、君はどういう気持ちだったんだろう。
真っ暗な部屋で私を待っていたとき、君はどういう気持ちだったんだろう。
不必要な過去すら掘り出して、その悪夢にはらわたを蝕まれる。
私の目の前にある潔白は透明な嘘を何重にも嘘があるかもしれないと思い込み
目を血走らせて潔白に一点の汚れもないのかと粗探しをする。
いつになったら諦めがつくんだろう。
いつになったら目を閉じても潔白だと言えるようになるんだろう。