午前中ネジャーティは学校に行っていたが、お昼頃に帰ってきて、天気がいいからお昼ご飯を兼ねて、ドーバーの公園に行こう、と、珍しく提案してきた。今日はイースターでお昼が買えるところがあるかなと思ったが、ドーバーのダウンタウンに行くまでにあるガソリンスタンドは開いてて、そこでも何かありそうだし、ダンキンドーナツに行ってみようということで行ってみた。
ダンキンドーナツは開いていた。そこは毎日24時間開いている所だから、イースターだからといって閉まらないようだ。
ダウンタウンから道路をはさんだところにある公園で、先にお昼ご飯を食べた。その後、公園を一周し、公園を出たところにあって、川にかかっている屋根のある橋を渡って公園に戻った。
それから、公園にある遊戯で遊んで、1時間半ほど公園で時間を過ごし、アパートに戻った。
今まで冬眠生活を送っていて、公園に行けるぐらいの暖かさになった。おとといと同様に新鮮な空気を吸えて、リフレッシュした。
今日は暖かくて、半そでで歩いている人もいる。
来週から4月、だいたいは1月から3月までは早く過ぎることになっている。ここは明日がイースターでお店がお休みなので、どこも込んでいた。
Mさんと買い物する前に、コーヒーを飲んで、Mさんのニューヨークの旅行の話などを聞いた。
グループで行動するときは日本人だけでも大変だが、いろんな国の人がいるとなおさら大変だ。Mさんの話を聞いて、私も含めて7人でオーランドに行ったときのことを思い出した。よく似た話だが、誰彼が待ち合い場所に時間どおりにこないだの、「文句言い(関西弁で「文句を言う人」)」が必ずいたりだの、それなりに頭を抱えることが多い。
旅行というのは、人の今まで見なかった性格が見えるものだ。それがいい面だったり悪い面だったりして、意外性を見るのも面白い。
そんなことをネジャーティに話すと、「そういうようなことわざがトルコ語であるよ(といいつつ、何やったかなあと考えている)」と言って、自分の経験を話し始めた。
ちなみに、来月にくる友人Tさんにとって私は卒業から何年経とうが当時の素のままなので、私の悪い面をこれ以上見つけることはないでしょう(いや、あったりして)。
イースターの意味もよくわからないままに、明日はイースターとは全く関係ない日になるだろう。来週の土曜日にはアパートの裏にある寮の学生が、アパートの子供達にエッグハントなど催し物をしてくれるようだ。
日陰はまだ寒いが、日に当たると暖かいので、アパートの敷地内にある日の当たる遊び場に梨奈を連れて行った。
砂場で遊んでいるあいだ、コーヒーを飲んだり、梨奈とブランコに一緒に乗ったりした。シャボン玉の液を持っていたのでシャボン玉を作っていたら、小学校ぐらいの女の子がシャボン玉を追いかけていた。
そこに1時間ぐらいいたが、いい気分転換になった。
日曜日はイースターだ。4月中旬かと思っていた。来週の土曜日にこのアパートでもエッグハントがある。去年は梨奈が小さくて、まだ歩くのも頼りなかったが、今年はエッグハントができるぐらい、走り回れるかな(でもやっぱり、小学生には負けるやろ)?
今日は風があったが、暖かかったので、外に出てみた。買うものがあって買い終えた後、近くの池に行ってみた。鴨の姿は見えなかった。鴨がいたら食パンをやろうと思っていたが、いなかったので残念だ。
白鳥が池の真ん中にいた。こんな時期になったんだなあと思う。同じ白鳥なのかどうかわからないが、池の真ん中に白鳥の巣があって、毎年春になると卵を温めている。この町に住む人は、去年は○羽だった、今年は○羽だった、と毎年新しい命が生まれてくるのを見守っている。
今年は何羽生まれるだろう。
-------------------------------------------- 昨日も外出したが、今日も外に出られて、梨奈は喜んでいる。
梨奈は最近あまり機嫌が良くなく、何にしても、ママしか言わない。以前は目が覚めたら自分でとことことリビングに来たのが、今では泣いて、ママ、ママとベッドから呼んで動こうとしない。また、最近変わったのが、ネジャーティ相手でもよかったものが、今では私でないとだめらしい。
自分で何でもしたいが、上手く行かないこともあり、かんしゃくを起こすこともある。成長している証拠かもしれないが、梨奈を相手に疲れてしまう。
先週から雪がよく降ったり、降ってなくても気温が低かったりして、なかなか外に出られなかった。今日は昼間、10度ぐらいになっていたので、久しぶりに出かけることにした。
最初にAAA(トリプルA)というアメリカ版JAFのオフィスに寄って、マサチューセッツのガイドブックとボストンの地図を入手。AAAのメンバーなので、無料で入手できる。
どこかでコーヒーを飲みたかったが、いつもと違うところで飲みたくなった。ポーツマスのダウンタウンの中心に出るすぐ手前のところに駐車スペースを見つけて、車を置いたら、ちょうどその前にコーヒー屋があり、窓側の席に見覚えのある人たちがいた。トルコ人教授のお宅でよく見かけるトルコ人夫婦とどちらかの親夫婦だった。そこでコーヒーを飲むことにした。
そこでは豆を煎っている機械があって、コーヒー豆のいい香りがする。コーヒーとパウンドケーキを買って、休憩した。
その後、ダウンタウンを少し歩いて、車を走らせたが、ちょうどラッシュアワーで道路が混んでいたので、モールに寄ることにした。
帰ったら既にネジャーティが学校から戻っていた。簡単に夕食を済ませていたら、ABCファミリーというチャンネルで、「The Bad News Bears Go to Japan」というアメリカの少年野球チームの日本滞在を描いたコメディードラマをやっていた。1978年に作られたものだからとても古い。景色を見ると、自分の小学校時代を思い出す。日本少年野球チームの監督に若山富三郎、プロレスラーとしてアントニオ猪木が出ている。どちらも若い。 アメリカの少年チームの監督がアントニオ猪木と対決したり、欽ちゃんの家族対抗歌合戦で、日本の少年チームと若原一郎の家族が対決したり、面白い。
それにしてもチームの少年達、今では30代だ。ちょっと面白いものだから、録画してネジャーティに見せよう(学校へ戻っていった。学校が住処か?)。
ネジャーティがお昼に帰ってきた。天気が悪いねと話していたら、雪が降り始めた。窓の外を見ると、車の上に粉砂糖が降りかかっているようでかわいいものだったが、そのうち、雪の粒も大きくなってきた。夜には雨に変わったが、ずっと降り続いている。 春物がなかなか出せず、冬物のままだ。
ネジャーティは昼からずっと寝ていたが、どうも気管が痛むようで、何かの化学薬品を知らずに吸い込んだんだろうということだった。こういうことは今までも何回かあって、身体によくない研究だなあと思ってしまう。
昨日の晩に見たアカデミーアワードは感動的だった。トム・クルーズの開会の言葉では、9月のテロ以降、我々はアカデミーアワードを祝った方がいいのか、という結論は「今まで以上に」祝うべきだ、だった、という言葉に会場中が拍手で湧いた。 また、他の俳優かディレクター(覚えてないが)が、「映画は共通語だ」といったのも、映像を通してコミュニケーションができるというのを強調していた。
栄誉賞をシドニー・ポワチエが受賞した時や主演女優賞にハル・ベリーが選ばれた時も、感動的だった。特にハル・ベリーが受賞した時は、観客席の多くの涙を誘った。
シドニー・ポワチエの若い頃にそっくりのデンゼル・ワシントンが「いつもあなたを追ってきました」とシドニー・ポワチエがいる席に向かって言ったのも、心に響くものがあった。
いつもはあまり見ない授賞式も、昨日だけはほとんどずっと見ていた。
今日は晴れてすがすがしい。ネジャーティは昼と夜が逆転しているようで、昼間ずっと寝ていました。夕方には梨奈も寝たので、一人で外に出られて、ホッとしている(アメリカでは幼児を一人、家に残してはいけないことになっている)。
といっても、洗濯しに行ったり、倉庫に行ったり、とうろうろしているだけで、折角なら車を走らせてどこかへ行きたい気分。でもどこ行くねん。日曜なので店は早く閉まるし、あてもなくドライブするのもへんかな。ちょっと散歩しようかな。
今日で春休みが終わりで、MさんもHさんも今日ニューヨークから帰ってくるはず。周りに誰もいないので、ちょっとさみしいなあ。Iさんは休みは関係ないからおられたが、、、あっ! お借りしていたガラスの器を返さないと、、、。雪で外に出られる状況ではなかったので、今日か明日にでもお電話して返しに行こうっと。
皆さん、旅行記楽しみにしています。
階下に新しい住人が来たようだ。この春休みを利用して荷物を運んでいる。メイン州のバンが何回か荷物を運ぶのに家とアパートを往復したようで、更にはキャンピングカーのような大きい車も来ていた。
夕方買い物に行く時、窓のブラインドが開いていて、電気もついていて、中の様子が少し見えたが、引っ越してきたばかりとは思えないほど、既に住む態勢になっていた。
引っ越しの様子を見ていると、自分たちが今後引っ越す時に、やっぱりトラックを借りないと全部入らないだろうと思った。フロリダから引っ越してきた時に、自分の荷物だけでダンボール15から20箱あった。そして、ネジャーティの分もあるし、梨奈の分、またこの4年間でモノは確実に増えてるし、引っ越しがとても怖い。
車でいける範囲だったらトラックを借りて、車を牽引して引っ越すことになるかなあと思っているが、少しずつ荷物を片付けていこうっと。
雪が降ってからというもの、風が強かったり、気温が低かったりで、どこにも行く気がしない。家でおとなしくしているだけだ。
あまりにも寒いので、といっても部屋の中は暖かいが、気分的に暖かいものが食べたくて、日本から買ってきた煮込みラーメンを食べることにした。賞味期限は2月までだった。でもアメリカにいると、日本の食べものの賞味期限はあまり気にしない。でも日本にいると、それはそれで気にしている。
野菜をたくさん入れて、できたての熱いラーメンを食べて、幸せな気分に。ゆでたまごを2つ作って半分に切って、1つはネジャーティのだが、半分に切った黄身の1つを私のラーメンの中に隠している。ラーメンの中に埋めるなぁ〜!
麺が少し熱かったので、いつもは麺をたくさん食べる梨奈は、今日は麺を食べずに、具の肉をたくさん食べていった。
それだけでおなかいっぱいになったが、寝る頃になると口寂しく、何かデザートが欲しいがオレンジしかない。買い物にも行かないと、、、。
明日は意を決して買い物に行くかぁ。
昨日の雪も止んで、天気もよくなって良かった。今日からHさん、Mさんがニューヨークに行くので、これ以上雪が降ると、移動が大変だ。
今は1週間のSpring Break(春休み)の真っ最中で、町は静かだ。春休みというと、休みを使って6人のグループで2台の車に分かれてオーランドに行ったが、それも5年前なんだあ。どうりで年取るわけだ。
いつもは休みを利用してネジャーティとどこかに行っていて、私がニューハンプシャーに移って最初の休みにはワシントンDCに行った。その次の年は梨奈が生まれて3ヶ月で、ニューヨークにいる友人を訪ねた。次の年は近所に住んでいたトルコ人夫婦と1日、日はずれていたが、ステタンアイランドというマンハッタンの南にある島のB&Bにいっしょのところに泊まって、マンハッタンを散策した。その時に見たワールドトレードセンターは見納めになった。建物の中に入ったが、上の展望台まで行かなかった。
さて、去年の春休みは何をしていたかなと思い出せなくて日記を読んだら、どうもどこにも行っていないらしい。今年はネジャーティの追い込みで、どこかに行くこともない。私の春休みはGWまでお預けだ(Tさん、待ってるよ〜!)。
昨日の雪も止んで、今日は溶けるだけかなと思っていた。午後にIさんのお宅にお借りした器を返しに行こうかなと思っていたら、外は吹雪のような雪の降り様。そして、風は止んだがしんしんと降り始め、夜には止んだ。明日はMさんとHさんがニューヨークに行くのに、大丈夫かな。
毎年、1週間の春休みの時期には雪が降るようで、去年も降ったような気がする。
ところで、最近私の夕食もマンネリになってきて、梨奈があまり食べなくなった。たまには外食したいなあと思っていたが、テレビでイタリアンのレストラン、オリーブガーデンのCMが流れ、行きたいなあと思い、ネジャーティに「オリーブガーデンに行きたい」と言うと、 「何しに?」
「食べに決まってるやろ!」と心の中で思いつつも、おかしくて笑ってしまった。
「Tさんが来た時にオリーブガーデンに行くのはどう?」と聞いたら、いいんちゃうという意外な返事。メインディッシュにいくまでおなかいっぱいになってしまうというアメリカのレストランの典型的なパターン。でもおいしいので、Tさん是非行きましょう。比較的おいしいところです(残りはもって帰れます)。
今日は雪も止んでいて、溶けるばかりだ。
今年の冬は雪もあまり降らず、ひどい寒さでもなかったが、例年なら雪に閉ざされて春が来るのが待ち遠しかった。日本は春夏秋冬がはっきりしているが、ここは春、夏、秋、冬、冬、冬と冬が長い。
家の中では寒くなくても、やはり外は寒い。筋肉も心も緊張している気がする。春、夏の開放感はやはりそういう季節が来ないと感じられない。
フロリダにいた時は、冬が短くて、春、夏、夏、夏、秋、冬という感じで、開放感の方が多く、気が引き締まるような冬が欲しかった。そしてニューハンプシャーに引っ越して、気が引き締まる期間が長く、フロリダの開放感が懐かしい。
結局ないものねだりだ。
女性だけで集まるHen(めん鳥)Partyと銘打ってIさんのお宅で日本人女性だけでお昼ご飯をごちそうになった。ちょうど梨奈の好きな番組の時間だったので、テレビをつけて見させてもらった。
メキシカンのスパイシーチキンとごはん、サラダ、デザートをよばれた。話に花が咲いていたら、雪が降り始めた。予報に雪が降るとあったが、本当に降り始めた。すぐに積もってきたので、ひどくならないうちにおいとまをした。
ワイパーを動かしてないと前が見えないぐらいだったが、風がないので、しんしんと降り積もっていった。例年ならうんざりする雪も久しぶりに見て新鮮に感じられ、小枝にも積もる雪を見ながら、ここでこの雪を見るのも最後になるだろうなと、少し寂しい気持ちになった。
すぐ止むかなとおもっていたら夜になってもまだ降っている。去年のこの時期も雪が降った。この雪の後に暖かい季節が待っていてくれていることを望んでいる。
今日の午後、Hさんにワンタンをよばれた。
そう、ワンタンには豚肉が入っている。うちではご法度の豚肉だ。もちろん買い物では豚肉は買わない。牛肉か鶏肉かの選択しかない。外食するときに、食べ放題のところではさりげなく知らないふりして豚肉が入ったものを食べたりしているが、あからさまには食べられない。
ネジャーティは豚肉が売られてるのを見て、おいしそうだけど食べられないという。トルコでは豚は動物園にいるもので、食べものとしては見ていない。
でも、本当にトルコ人は歴史的に食べていなかったのか。今のトルコに移住してくる前、つまり中央アジアにいた時には食べていたんじゃないか、とふっと思った。イスラムで禁じられているが、どちらかというと生活法だから、イスラムが広がった地域は気候的に、生では危ない豚肉は食べない方がいい、としたほうが人も食べないから、禁じたんだろうと思う。それで面白いのは飢饉に見舞われて食べるものがない時は食べてもいいということになっているらしい。そんなものだろう。
友人曰く、私にとって豚肉を食べることは小さな幸せらしい。図星だ。
今日の夕飯はちょっとアメリカ的な食事にしてみた。
市販のマッシュポテトの素に牛乳と水、バターを加えて作るマッシュポテト。マッシュルームクリームスープの缶詰(牛乳と水でのばす)をスープとしてではなく、コマーシャルがやっているようにソースとして、ゆでたえんどう豆にかける、というのを作ろうと思ったら、スープを作る分量の水を加えてしまい、結局スープになった。
マッシュポテトは別の器に盛ったが、昨日のスパゲティーの残り、チキン、炊き立てのご飯を全部一緒にアメリカ流に大皿に載せて、今日の夕飯となった。ご飯好きの私はこういう食事でもごはんがいる。
やはり体力の違いか、ネジャーティはこういう食べ方が好きだ。アメリカ流になった食事を見て、年々日本食嗜好になっていく自分と違って、年を取っても同じ調子でこういう食事をしているアメリカ人は胃腸が丈夫なのかなあと思った。
2002年03月15日(金) |
チャーリー・エンジェル |
映画を見せてくれるチャンネルで、最近よく放映しているのが「チャーリー・エンジェル」だ。70年代のオリジナルを作り直したものだ。作り直したものは拳法も入っていて、3人のメイン女性キャストは実際にトレーニングをしたそうである。
オリジナルのものも見たことがないので話の筋がわからない。それで、放映時間を調べればいいのだが、そこまでしようという気がなく、チャンネルを回していると、いつも最後の部分だけ映っているので、どういう展開になって、そのようにたどり着いたのかわからない。
そのうち時間帯を見ることにしよう。
昼に学校に行っているネジャーティから電話がかかってきた。お昼は食べたか、というので、まだ食べてないというと、キャンパスで食べようという。
アパートの敷地の前はすぐキャンパスで、アパートの方からまっすぐ歩くと、しまりすを見つけた。もうそんな季節になったのかあ。そして、学生が外のベンチに座っておしゃべりしてる。みんな薄着で、元気やねえ、と思っていたら、ネジャーティと同じ学部の学生がいた(といってもわたしは覚えていなかったのだが)。
ちょっと話して、そのまままっすぐ行くと、コーヒーやスープ、サンドイッチを売ってるスタンドがあって、以前日本語を教えていた時はそこでコーヒーをよく買っていた。今日はそこでスープとマフィンを買って、キャンパスの芝生に座って食べた。ちょっと木陰になっていたので、日が当たっていないと寒いが、我慢できる。
食べていると、ふつうのリスが私の靴のところまで寄ってきた。マフィンを少しやると、食べ始めた。とても近いところにいたので、梨奈も大はしゃぎ。そして、またマフィンをやると、今度は近くの木を登っていった。気の裏側に行ったので、梨奈とネジャーティが見に行くと、ネジャーティが私を呼ぶ。行ってみると、切り落とされた枝の付け根に穴があって、どうも巣があるらしい。そこに入っていったようだ。
リスと言うと、アパートの建物の周辺にもシマリスの巣がある。最近、梨奈が床に落としてしまった2枚の食パンをネジャーティが2、3日前に木の根元に置いていたが、すでになくなっている。
2001年撮影
春の訪れが足音を立てて近づいている。前よりも日が明るくなっているので、冬の黒の上着を着ると、とても重く見える。でもやはりそういうのを着ないと、ちょっと肌寒い。季節の変わり目の服は難しい。
アパートに帰って、クローゼットのコートの掛けてある位置を変えてみた。
朝には雪がちらついていたが、すぐ止んだ。それにしても、また冬に戻ったようで、春から遠ざかっている。
といっても、天気のいい日は日差しが強くなったなあと感じられる。あと10日もすると春分の日だ。
このように気候が変わると、着るものに戸惑いを感じる。春らしい気候だと、冬物はとても重たく見えるし、今日のような寒い日だと、やはり冬物でないと寒い。 アメリカに来てから(いや、来ても)カジュアルで通していて、おしゃれをする雰囲気でないこの辺では特に着たきりすずめになっている。
そして、フロリダにいたせいか、Tシャツなら何枚でも持っているのに、冬物がなく、こちらに来て冬物をそろえていったが、途中で梨奈が生まれたりして、体形が戻るまではラフなものを着ていたし、体形が戻っても、汚れてもいいような服を着たりと、もともとおしゃれとは縁遠いのに、より遠くなっている。
フロリダにいた時は、あまりにもラフな格好で過ごしていたために、日本に帰るとカルチャーショックを受け、日常、目の保養になっていたことを感じた。やっぱり日本人はおしゃれだ。
日本にいた時もとにかくカジュアルで、ブランド物にもほとんど興味がないという状態だったが、おしゃれをするという意味では、神戸のおしゃれの仕方に倣っていたと思う。
神戸のおしゃれを一つ挙げると、小物に個人差をつけるということだと思う。かばんや、靴、時計で個性を出すのである。靴は「神戸の履き倒れ」といわれるほど、靴がよく売られている。三宮の高架下やセンター街にも靴屋が多い。残念なのは、私は足が大きいので、普通の靴屋では靴が買えないから、その恩恵は受けていない。
代わりに目がいくのは、かばんで、ちょっと変わったものに目がいって欲しくなる。それで、個性を出すのはいいが、個性的なものばかりになって、普通のものがないという状態になってしまうのである。
それでも他の人と比べると、おしゃれの部類には入っていない。自分で個性的過ぎるかなと思っているのが、他の人のちょうどいいという度合いかもしれない。私のおしゃれの範囲はとても狭いが、その狭い中で楽しんでいる気がする。
梨奈のお気に入りの番組、「ドラ、ザ・エクスプローラー」を録画してからというもの、梨奈はいつでもそれを見たがっている。そこから、単語を覚えていることが多く、感心している。
最近のものを録画したら、そこには登場するブーツというサルがバナナを食べているシーンがあった。梨奈はそのシーンが来ると「バナナ!」といって、バナナを欲しがり、テレビを見ながらバナナを食べている。それまではバナナはあまり食べなかったので、いい意味でテレビの影響力を受けている。
夜に一人でビデオを見ながらバナナを食べている様子をネジャーティと鏡越しで見たが、とてもおかしかった。
とても強い風が吹いていた。
昼過ぎにIさんからお電話があり、Iさんのお宅が停電しているということだった。Iさんからのお電話の後、ネジャーティが外出したいというので、沸かしたお湯をポットに入れてIさん宅に立ち寄った。
Iさんのお宅に行く前にキャンパス近くで通行止めがあった。消防車が何台か来ていた。
帰るときにIさんのお宅前を通ったが、電気はついていなかった。どうもその辺一帯は電気が止まっているようで、一帯は真っ暗になっていた。
まだ通行止めが続いていた。帰ってからIさんにお電話をして、お茶のお誘いをしたが、今日は早く寝るということだった。通行止めの話をしたら、きっとそこで今日の強い風で電線が切れたのではないかということだった。真冬ではないが、電気が通っていないと、暖房が使えないので、いくらか寒いと思う。このアパートは大学の所有なので、電気の元がきっと違うのだろう。
明日には電気が戻っていることを願うばかりである。
夕食時にネジャーティがシカゴで起こった事故の話を知ってるかと聞いてきた。
シカゴにあるジョンハンコックセンターの高層ビルがある。そこで窓の清掃用の足場が落ちて、3人が亡くなったという事故だった。
そこまで話を聞いて、5年前の夏にニューヨークでインターンをしていた時によく似た事故があったのを思い出した。私がいたオフィスは19階だったが、ある日の昼間、上から水が降ってきた。雨にしてはおかしいと思っていたが、昼ご飯に外を出て帰ってきたら、消防車が来ていて、立ち入り禁止区域ができていた。足場の片方が切れて、ぶら下がっている状態になっていたらしい。水はその足場から落ちたようだった。
足場にいた作業員は無事救助されたが、その日の地元のニュースに流れたぐらい危ない事故だった。
シカゴの事故も高層ビルだけに大変な事故だったんだろうなあと思っていたら、足場にはだれもいなくて、その足場が下にいた車に落ちて、その車の人が亡くなったということだった。
フロリダの大学に成績証明書の発行を申請するのに、大学のHPから申請用紙を印刷して、記入した後にパーソナルチェック(個人用小切手)に所定の額を書き込んで送ったが、大学から請求書が届いていた。
請求書は封筒にもなっていて、そこにパーソナルチェックを入れて送れるようになっているが、既に支払った人はその請求書を気にしないで下さいというものだった。それで、請求番号があって、大学のHPのあるページからいくら支払わないといけないかがチェックできるそうだ。
早速そのページに行って、自分の支払額を見てみると、すでに0ドルとなっていた。引き落とされた後だったようだ。
在学生もこのシステムを利用できる。在学生は授業の登録などにはソーシャルセキュリティー番号を使っているので、その番号を入れてチェックすることができる。卒業生はどうなんだろう、と思っていたが、請求番号は自分のソーシャルセキュリティー番号だったので、結局同じだ。
不満の方が多いシステムの中で、日本にはない、便利なシステムだなあと思った。
★昨日の続き 昨日の話には続きがあって、リーのスーパーに買い物に行った時に、マフィンを買ったのだが、梨奈はマフィンを取る紙と袋を手に取り、私にとって欲しいとねだるのである。そして、マフィンを入れた後、針金が置いてあるのでそれを取って、私にねじって袋を閉じさせることまでする。
帰りに車の中でマフィンを食べさせたのだが、梨奈がすでに針金を取ったのか、駐車場に着いた時は針金がどこかに行っていた。食べかけのマフィンを袋に入れて、それを針金で閉じたいらしいが、針金がないので駄々をこねて泣き始めた。
やっとのことで荷物を部屋の中に入れたが、梨奈は階段の下にいて、上がってこない。抱きかかえて部屋に入ったら、車に戻りたいらしく、泣きながら部屋に置いてある買い物袋を外に放り出した。ちょうど色違いだが針金を見つけ、それを隠し持って車に一緒に戻った。探すふりをして「あった〜!」とその針金を渡した。
梨奈は何か違うなあと思いながらも、泣き止んで喜び始めたのでホッとした。
★小包 昨日の昼頃、ドアのたたく音がした。ドアを開けたら郵便の人だった。日本からの小包だとすぐわかったが、実家から送ってもらうものはないので不思議に差出人を見ると、2年前に2年間リーに住んでいらっしゃったFさんからだった。 開けてみると、ひなあられやお菓子、抹茶が入っていて、お手紙と写真が同封されていた。少し遅くなりましたがひな祭りに、と丁寧に送ってくださったものだった。昨年も戴いたので、とても申し訳なく思う。
Fさんのご家族にも梨奈が生まれた5ヵ月後に赤ちゃんが生まれたが、写真では大きくなった様子が伺える。お母さんに目元が似てとてもかわいい男の子である。8月にアメリカに旅行を考えておられるということで、私たちの引っ越し先がどこになるか案じておられた。
昨日の夜にFさんにお電話するつもりだったが、どうにも眠たくて、できなかった。今日お電話するつもりだ。
★引っ越し 下の階の住人が引っ越ししている。住人は大学で教えている女性だが、もともと家がNH州内かマサチューセッツでNHに近いところにあって、週末はいないことが多い。今年に入ってからはほとんど見かけることがなく、住んでいないのに家賃を払うのはもったいないなあと思っていたところだった。 特に今年は雪があまり降らなかったので、家からでも十分通えたのだろう。例年のように降っていれば通勤は難しいだろう。
一人の荷物にしては大きい引っ越しトラックが来ていた。引っ越しトラックといってもU-Haulなどのようにトラックを借りて、自分で運転するというものが多く、下の住人も例外ではない。2往復ぐらいしていたようだった。
私たちもいつかは引っ越すわけで、どういう形で引っ越すのだろうと頭をめぐらせている。
買い物に行くにはいくつかルートがある。ポーツマス方面に行く時はアパート群から右に曲がって車を走らせる。ドーバーに行く時は左に曲がっても右に曲がっても行くことができるが、リーという町のスーパーに行く時は左に曲がっていくのが普通である。どちらに曲がってもメインストリートに出ることになっている。
今日はリーのスーパーに行く用事があって左に曲がった。すると、梨奈が反対方向を指差している。それで、メインストリートに出て、左へ曲がるとリー方面に行くのだが、右に曲がってメインストリートをそのまま通って、ポーツマスに行くことにした。
向かうはOld Navy.最近は祝日がないので、これといったセールで盛り上がっていないのだが、念のためにチェック。春用のロングコートがあったが、半額以下にならないと買えないなあということで、一応チェックだけして、子供用のコーナーに行くと、4歳までいけるサングラスがあって、梨奈に買うことにした。
梨奈はいろいろ試していて、縁は黄色で黒のサングラスがあって、それをかけると、梨奈が「Cool!」と言ったのでびっくりした。どこでそんな言葉を覚えたのか不思議だぁ。それで、ピンクの縁でレンズのところもピンクのサングラスがあって、「Cool!」と言ったものとどっちがいいか選ばせたら、ピンクのを選んだのでそれを買うことにした。
また、店内には大きいガチャガチャがあって、25セント入れると出てくるが、梨奈は黄色のふたがついたのが欲しかったようだったが、出てきたのは紫のもので、中に入っているのはゴム製の青のさかなだった。
梨奈と買い物に行くと、梨奈のいろんな面が見えて面白い。
このアパートには洗濯機と乾燥機が置いてあるランドリールームがあって、そこで洗濯をすることになっている。ネジャーティが洗濯にいつも行ってくれるのだが、今日は自分が洗濯に行った。
それで、最近思うのは、洗濯物をたたむと、私のものがとても多く、ネジャーティのがとても少ない。真冬でもTシャツとトレーナーで、それに何かを羽織って学校に行くといういでたちである。冬は家も学校も中は暖かいし、学校まで歩いて2、3分。どこか行くといっても車の移動あんまり着込むこともない。
私はというと、外に行く時はそれなりに重ね着して、中ではTシャツと、うちの中と外では別のものを着ているので、自然と洗濯物も増えるようだ。
3月になった実感がないが、今日はとても暖かく、トレーナーだけでも外を歩けるぐらいだった。
ひな祭りだったが、大したことはしていない。うちには雛人形もないが、それでもちらし寿司を作ったりと、ひな祭りらしい雰囲気だけは作った。
雛人形というと、お内裏とお雛様の置く位置が西と東では違う。ある漫画で、出身地の違う夫婦がお内裏とお雛様の置く位置でもめていて、結局両方を前後で真ん中に置いたという話があったが、それはともかく、ある新聞の関西版HPにある人形にまつわる記事によると、お内裏は右が正しいという。
雛人形といって、変わったところでは、母の郷里の山口には「大内人形」というのがある。室町時代に山口地方の守護大名だった大内弘世が京より迎えた妻の郷愁を人形で慰めたというのが起源だそうだが、大内人形自体は伝統ある大内塗りを用いて大正時代に作られたという、意外に新しいものだそうである。
大学に入る直前に、母と山口に旅行した時に、この大内人形を買ってもらった。それが私が持っている雛人形である。それをこの前実家に帰ったときに、こちらに持ってくるつもりだったが、結局持って来れなかった。
縁深い大内人形、いずれ梨奈のものになるだろう。
明日はひな祭りで、インターネットでひな祭りの歌を検索していた。童謡ばかりを集めたHPがあるのだが、今日は以前見つけたHPとは別の童謡のHPを見つけた。それで、そこに何と、うちの祖母が口ずさんでいた「うらしまたろう」があって、見つけたときには感動のあまり「これだ〜!」と叫んでしまった。
どうしてもこの歌の歌詞がわからず、本当にこの曲が存在するのか、「探偵ナイトスクープ」(関西の番組)にでも投書して探してもらおうと思っていたぐらいだったが、こちらにいるからそれまでには至らなかった。
それで、このウエブサイトで、よく知られている文部省唱歌の「浦島太郎(♪むかし、むかし、うらしまは〜、、)」の他に、やはり別の歌が存在するということがわかった。 題名はひらがなで「うらしまたろう」。この作曲者、田村虎蔵は「金太郎」「はなさかじじい」「一寸法師」などよく知られている歌も作っているが、なぜか「うらしまたろう」は知られていない。
祖母は短調のメロディーで歌っていたので、物悲しく聞こえたものだった。また歌詞を徐々に忘れていったので、同じ部分だけを何回も歌っていた。 今日見つけたのはそんなに悲しくは聞こえなかった。でもメロディーはほぼ合っていた。また歌詞を見てみると、浦島太郎が竜宮城にいたのは3年となっていた。その部分を歌っているのを聞いたことがなかったので、具体的な年数を聞いたのは初めてだ。このウエブサイトを知ったら祖母は嬉しかっただろうなあと思う。
あっという間に3月になって、驚いている。
雪が降ってから、寒さがまた戻ったが、それでも3月というと春らしくていい。でもまだ実感がないなあ。
昼過ぎにネジャーティが帰ってきて、昨日は眠れなかったといって、何も食べずに寝出したので、その間にちょっと外に出て、ネジャーティの飲むものや口当たりのいいもの(果物とか)買ってきた。
それにしても私も梨奈も眠気が取れない。それではたと気がついたのはカルシウム不足だ。カルシウムが不足すると眠たくなるのは妊娠中でなくても同じことで、そういえば、日曜日に病院に行ったときに、24時間以内には消化の悪い乳製品を取らないように言われていたので、日曜日以降牛乳を飲んでいない。昨日ちょっとアイスクリームを食べたが、たかが知れている量なので、そろそろ牛乳を飲まないといけないと思った。
といっても、牛乳を飲む気分にはなっていない。どちらかというと、オレンジジュースとかすっとするものを飲みたいし、食べるものも果物とかリフレッシュできるものとか、軽いものを食べたい、という気分だ。
どうしたらいいかなあ?
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