お久しぶりです。 キタです。 元気に生きてます。
過ぎたことは余り覚えてないのですが、ひとつだけ。 生まれて初めて、スキー場に行きました。 やったのはスキーじゃなくて、スノーボードで、これまた初めて触るパウダースノーというものに、なんだかやたらと笑いが止まらなかったのが印象深いです。 いやあ、本当にさらさらなんですね。 雪が降っている季節に雪国に行ったのも、覚えているのが奇跡的な幼少のみぎり。 幼稚園に通っていた頃の話で。
わたし自体、生まれも育ちも関東で、たまに降る雪は水分を過重に含んだぼたぼたした雪。 普段それに悩まされている方々には申し訳ありませんが、あんなにも純白で、軽くて、美しい雪があるということに、いたく感動いたしました。 雪だるまを作るのに困難な雪があるということなんて、想像もしたことがなかったですから。
ふうわりとした雪は意外に暖かく、日ごろの運動不足であっという間に重くなった体を投げ出して、手の届く範囲の雪をかきあつめて体にかけた状態で、ゆっくりと空からおりてくるその軽やかな物質をぼんやり眺めていると、このまま死んでもいいような危うい快感を感じることが出来て、とても危険で、そして楽しかったです。
旦那のお姉さん夫婦と行き、二人が親切に教えてくれたのですが、当然満足に動くことなぞできず、猪の気持ちが良くわかって帰ってきました。 うん、彼らは止まらないんじゃないのです。 止まれないのです。
さて、そんな特別なこと以外の日常としましては、また読書にはまっていて、今度は森博嗣さんの短編集を読んでいます。 今日読んだ話は、講談社文庫版の「地球儀のスライス」、最初の6話。
作者の犀川&萌絵シリーズの、犀川先生が好きで(彼は大学の助教授です。しかし今後、助教授の名称は准教授に変更されるのですね。このシリーズは完結してしまっていますが、今後版を重ねる時に修正されるのでしょうか。ソビエトがなくなり、ドイツが統合され、SF界に大打撃を与えた(本当か)り、1万円札が聖徳太子じゃなくなったり、電車の名称が変わったり、これは変わらないだろうというものが変わったり、もしくは不変あるいは普遍だと思いこんでいたことを思い知らされたり、活字というのは本当に難しく、愛しいものであります)、彼が出てくる話があるのでとても幸せです。
特に面白いなと思ったのは、「石塔の屋根飾り」の萌絵ちゃんの「つまらない」仮説と、「真実」。 それと「マン島の蒸気鉄道」の、大御坊さんのクイズはわかりませんでした。 わからないまま棚上げするのは得意なので、いつか答えがわかればいいなと思ってます。 多分、謎をたくさん抱えているのが、楽しく生きていく一つのコツだと思うのです。
本を読みたい週間=文章を連ねたい週間でありまして、久しぶりに日記を書くことと相成りました。 またすぐに書かなくなるかもしれません。
それでは、また。
|