絶対に失くせないもの。 あの日からあたしのすべてになった。 失ってしまったらきっと、生きてけなくなる。 嫌いなとこも全部好き。 その存在だけで幸せ。 あなたが生まれてここに居る奇跡に、ありがとう。
なら、私はその道を行く彼を、応援するだけ。彼が大切だと言った、この場所で。 「もう、行くよ」 彼女の肩に手を置いて、呟く。これで、ほんとうに最後。顔を見ると、決意が鈍りそうな自分を奮い起たせる。 彼女の顔をそっと両手で包んで唇を合わせる。触れるだけの、優しいキス。 「元気で――」 いつか。そう、いつかまた君を思い出したなら、この時の想いを歌にしよう。 未熟だった自分が手放した、最愛の想いを。 それはきっと、空を翔けて君の元へ届くだろう。 幸せであろう未来の君へ――
そう言って、彼は私から離れていく。 彼はゆっくりと頭を振った。 「それは、できないよ……」 彼女を包んでいる彼の腕が、少しきつく締まる。 「でも、待ってて、とも言えない。それはきっと、僕の重荷になる。――大切だから、独りを選んだんだよ」 押し込めたような声が聞こえた。それと同時に、彼女の頭にΓテツリと温かいものが落ちた。 (……泣いてるの?) 「嫌いになってもいい。でも、分かって欲しい……」 彼女は顔を上げた。いつでも、彼の選んだ道は彼にとって正しい道だった。だからきっと、この道も正しいんだろう。
彼の夢は知ってた。 二人して、小さいころの夢をクスクス笑いながら話したことがあったから。「でも、所詮夢は夢だね」そう言って彼は眩しそうに目を細めて、空を見ながら言ってた。 でも、あの時話してくれた夢がほんとはずっと心を占めていたなんて、彼女は知らなかった。 それでも良かった。彼が夢を追いかけるなら、私はその彼を傍で支える存在になりたいと思った。一言、彼が傍に居て欲しいと言ってくれれば、私はどこへでもついて行こうと思ったのに。 彼がくれたのは、別れの言葉だった。 『サヨナラ、元気で』
(ごめん。ほんとにごめん。これは全て僕のわがまま。許してなんて言えない。でも、せめて分かって欲しい。君だけには……) 彼女が顔を埋めた場所が、じんわりと温かくなっていく。 (そういえば、いつも泣き顔は見ないでって拗ねてたっけ。) ふと、そんなことを思い出した。 「なんで、一緒についてこいって言ってくれないの……?」 かすれた声が、彼の胸元から響く。元気が良くてちょっぴり泣き虫な彼女の、精一杯の声。 「あなたと一緒なら、どんなに辛くてもいいのに。私、頑張れるよ?ちゃんと、頑張れるよ!?」
ここは、自分を取り巻く全てが、僕に優しくて心地よくて。 きっと、僕は甘えてしまうだろう。そうして甘え続いてしまう自分が、だんだん嫌になって、君まで嫌いになるかもしれない。そんな自分を、僕はまた嫌いになっていく。 それじゃあ駄目なんだ。 僕は僕の為に、この街を出ていく。 理由はそう、簡単でいいんだ。 「だから、ごめん。――元気で。いつかまた、ここに帰ってくる。ここは僕の、大切な場所だから。――君が居る、大切な場所だから」 そう言って、彼はそっと彼女を抱きしめた。
別にさ、タバコ吸うなって言うんじゃないけど。 あたしも前吸ってたことあるから。タバコやめられないのは分かる。 でも、歩きタバコはカッコ悪いし、迷惑。 商店街とかで、スーツ姿のオヤジ達が偉そうに歩きタバコしてるのを見る。 分別ある大人がそんなことするのはちょっとどうかと思う。 だって手を下ろした所は子供の顔の位置。通りすがりにタバコが顔にぶつかるかもしれない。 これってすごく危険。 そういうこと、分かってないんだろうな、きっと。 タバコ吸うなとは言わない。でも、愛煙家ならマナー守って欲しいと思う。
「もう一度言ってよ」 怒ったような声で彼女は言った。 「…………」 彼は何も言わない。もう、言える言葉はないという顔をして、彼女を見つめた。 「君は分かってるだろう?そう聞くのも無駄だって、ちゃんと分かってるだろう?」 彼の優しく残酷なセリフを聞きながら、彼女はだんだんうつむいていった。 その頬に、光が反射してキラリと輝いたのを彼は見ないふりをする。つらいのは、自分も同じだから。 この小さな街でも、夢を追い続けることは出来るかもしれない。 でも、それじゃあ駄目なんだ。
そう言ったら、君はなんて言うだろうか。 過ごしてきた日々を思い出して、泣くかもしれない。 でも、もう決めたんだ。 あの時の夢がまだ、ぼくを振り向かせるから。 君を忘れることはできるだろう。 でも、自分を諦めることはできないんだ。 君が泣くのは見たくないけど、でも……
サヨナラ、元気で。
箱入りの500円のピノを買いました。 2日で全部消えました。 こうしてあたしのお肉は増えていくんだなと思いました。
泣きそうです(‖TДT)ノ
友達が欲しいなぁ。と思った。 近くにいる友達。 何でもないのに一緒に居て、暇だねーって言うようなことのできる友達。 用事ないけど出かけよっかって遊びに行くことのできる友達。 あたしの大切な友達はみんな遠いとこだから、近くに友達が欲しい。
そんで、遊びに行こーよって電話して欲しい。
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