「月だけはいつも」
夜が遠巻きにまとわりつく。誰もが身悶えしながらその意思には逆らわない。逆らえない。そして月だけは静かなまま。
「癒しの抱擁」
ただ温かい僕を埋めて癒しの抱擁。
「認めるべきことは」
そして気付く。きっと自分ではあなたを抱きとめてはおけないと。
「隙間」
思いがけなくポッカリと開いてしまった時間。凍えるほど冷たくって側には誰もいない。時計に光が反射して一体、今何時なのか分からないんだ。
「僕ら」
この言葉さえ望まない僕ら。必要な時間を吐き捨てて今も寄り添う僕ら。
「うらはら」
知らなくてもよい事などないし知って良かったけどその言葉は聞きたくなかったです。できることならね。
「答えて」
他人に必要とされることでしか自分を保てないということに気付く。あなたにとって私は必要ですか?
「心の余裕」
心の余裕とは一定量なのかもしれない。私はいつもと同じようにあなたに優しくできていますか?
「停滞」
今ある選択肢の中に正解があるのかないのか。それだけでも知ることができれば。どうすべきだろう。どうしたい?俺。
「ことば」
簡単に言える言葉とそうでない言葉がある。その中で今、必要な言葉を見極めるのがとても難しい。
「あの人のところへ」
恋と愛の違いなど言えるものなら話は簡単なのになぁ。違いどころかそれがなんなのかさえ分からないからいつも遠回り。急がば回れ?僕は直線距離で行きたい。びゅっと。あの人のところへ。びゅっと。
「背景」
次なる変化が訪れることのないまま減り衰え拡く散りその深いところに一様な密度で分布する。やがてそれは薄い色をした背景へと成り下がり塗りつぶされるのを待つのみか。もう零れまいと思っていたのに。
「くちづけたいもの」
着飾ったものを愛しいとは思わない。くちづけたいのはあなたのその髪。
「僕には分からないよ」
信じていたものが突然に失われたりしてしまったらそんな時、あなたならどうしますか?
「内緒」
あなたの幸せを祈っています。できるなら私が幸せにできたらいいのに。そう思っているのはあなたには内緒です。
「価値と命と生きる理由」
価値のあるもの。それは同じ物が二つとないもの。それは美しいもの。それは脆くて壊れやすいもの。それは苦労して手に入れたもの。それは誰かにとってとても大切なもの。それは自分よりも大切かもしれない。それは一つではないかもしれない。それは物ではないかもしれない。それは形がないかもしれない。それはいつも側にあるかもしれない。それが貴方なら貴方が私の生きる理由。私は失いたくない。失いたくないです。
「生命の音」
太古の森で鳴る音が聴きたい。獣の足踏む律動を。腰を打ちつける肉の拍子を。星の囁きをかき消す雄叫びのリズムを。自己の開放。本能への回帰。存在の確認。発散と凝縮。心の底で鳴る生命の音。その音が聴きたい。
「夢にさえも嫉妬」
きっと抱かずにはいられなくなるでしょう。
「夜明け」
手懐けたのは僕の本能。暴れ出すのは僕の理性。もう眠い。
「静かなる」
顔でもなく性格でもなく声でもなくましてや体でもなくあなたの雰囲気が好きと思えばそれは静かなとても静かな恋だと思う。
「それ故に」
遺伝子の入れ物はその存在理由を忘れて苦悩する。
「夢うつつ」
夢から覚めたでしょう?それが現であるならば常しえの誓いで楽しく遊んだのです。戯れがかくも苦痛になるとは私の覚悟が足りなかったのかもしれません。それでもこう言わざるを得ません。あなたは残酷な人です。そう。とても。
「この曲」
この曲を聴くといつもあなたを思い出します。あなたと一緒にこの曲を聴いた事はないけれどあの頃、この曲をとても気に入っていたからあの頃、すごく気になっていたあなたの事も思い出すのでしょうか。あなたを思い出したい時にはいつもこの曲を聴くのです。お元気ですか?