好き。 という感情が ゆっくりと時間をかけて 心の中で育っていくものだとしたら それがある所まで到達した時 私たちの口から その言葉が零れるのだと思うのです。 まさしく 溢れ出るように。
その瞬間は なかなか予期できるものではなくて 本人も気が付かないうちにやってくる。 友達だと思っていた人に 自分は恋したのだと 私たちはその時、ようやく知って そして知った時にはもう どうしようもない。
二人で街を歩いて とてもいい雰囲気の骨董屋を見つけ あそこに入ろう。 と振り向いたあなたに抱き付いて キスをしたのは
あの時ちょうど 溢れ出たからなんです。
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