「救いよ」
何事もなかったかのように笑い何事もなかったかのように自由にそして何事もなかったかのように忘れていく。僕が大事にしていたものは実はすべて無意味なものでなにもかもが無駄なことだった。それが分かってそれを認めてなんだかちょっと楽になった。
「振り返っても」
何度も確認してそれから覚悟を決めた。変わり行く流れにあっても僕はその行く先々であなたの居場所を用意する。いつか。明日には。と急に全てがうまくいってまた以前のように二人でいられるまでそうするつもりでいたよ。独り善がりだったのは分かっていたけど。そうするしかなかった。僕にはそうする他なかった。