「ある再現」
どれだけ上手に再現しても真実には叶わない。対象を考える時にもっとも根本となることはある時間にある空間にそこに対象が存在する。ということ。それが全ての物事を真実にする。今回の場合、その「ある」というのは「私の側」や「あなたの側」に置き換えられそしてその真実にはどんな出来事も叶わない。
「始まらざるを得ないもの」
可能性という一瞬があってそれは他でもない何かの始まりだ。その一瞬にも色々とあり色々と僕らは始まらざるを得ないものを始めてきた。見失ってはいけないものはなぜ始まるか。どう始まるか。いつ。どこで。誰と。どうやって。そういう風に始めれば終わりもまた納得がいく気がする。恋をしたとき人は気がつけば始まってた。なんて言うから例えば終わってしまってもきっと納得なんてできない。
「引力の罠」
天に向かって立つ私たちの美しさは普遍の概念から成り立ち結果を引き起こす根本的原因にはなかなか気がつかない。気が付けない。ある物の本質とは外見や、感触や、反応ではなくもっと時間を遡りもっと凝縮された空間でひっそりと佇んでいて多分、そこに辿り着いた者だけが様々な引力から解き放たれ自由に愛するということを可能にするのだ。