おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦九月十五日
今日ようやく窯に火が止まりました。 正確には明日が満月なのですけど、この月が満ちてる時に窯に火が止まってよかった・・。(まあそうゆうスケジュールにしてるのですけど・・)
まいどですが、最後の煌々とオレンジ色に光る炭火はたまらなくきれいだな。 奥行き2mの窯の中のすべての炭が燃え盛っているという、緊張感というか怖さを感じながら、そのうつくしさに見とれる感覚は不思議と静寂さを感じます。
これはなぜか(けちなのか・・)一人で見ていたいと願ってしまっていて、昼間窯が止まる時に窯に見学に来た人にはそっけなく対応してしまいます。 といいますか、話していられない・・。気をそちらにあげてられないので、間が持たないらしく、みなさんすぐに帰るはめになってしまって・・、ほんとすみません。(願わくば事前に連絡してもらえば、対応できるのですが・・) でも、いい炭を焼くために、この大事な時間は1対1の世界にさせてもらってます。 だから、誰も来ない夜中の窯止めの方が集中できて、とてもきもちいいです。 しかも月夜の光の下で・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦九月十三日 十三夜
今日は旧暦八月十五日の『仲秋の名月』のあとに満ちる月ということで、『のちの月』と呼ばれていて、十五夜に次いで月が美しいと言われています。 また、豆・栗が収穫できる時期ということで『豆名月』『栗名月』とも呼ばれているそうな。 でもなんで、月齢十三日目のちょっと欠けてる月が名月なんでしょうかね。 なんで満月じゃないんだろう? 十三日目は月の出を、二十三日目は日の出を礼拝する風習もあるそうで、なにかしら意味があるんでしょうね。 これらは暦の辞書で調べたのですが、他にもいろいろ書いてありました。 旧暦八月の十五夜の月見をして、今日の十三夜の月見を行わないことを『片月見』と言って嫌う風習があったそうな。 おもしろい・・。
さて、窯のほうは順調に炭化してまして、今は煙突の温度が85℃で、竹酢液が一番ピュアなものが採れる時期なので、その煙はなんとも言えないかすかに甘い香りで(木炭の煙とはまた違っていて独特なんです)、窯にいてとてもここちいいです。 そんな空間の中で、一時だけさっと雲が晴れて、十三夜のお月さんが出てきたときは、名月と言われるわけもわかるように思えました。 普段より月の光が強いように感じました。洗われるようなかんじで。
とてもうれしいひとときでした。
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2001年10月24日(水) |
久しぶりの火入れと歓迎 |
旧暦九月八日 上弦
おひさしぶりです。
今日の夜、ようやく窯に火を入れられました。 日記には書きませんでしたけど、先月も1回焼いていたので、(毎月1回のペースは変わらないので)さして久しぶりでもないのですけど、なにかとても久しぶりだな・・と感じました。
今回の炭材の詰め方がいつもより気持ちが入ったかんじで、丁寧に詰めたので、密度が濃く、より時間がかかって、いい炭になりそうで楽しみです。
火入れの直前に、手を洗おうと湧き水のところに行ったら、テンかウサギが(暗くてわからず・・)目の前を通り過ぎました。 よくこうゆう遭遇はなにか意味があるんだろうと、よく想いをはせるのですけど、いくら考えてもなんの意味かさっぱり・・。
それでも、なんとなくありがたい気持ちになるのでした。
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旧暦八月十六日 満月
今夜も快晴で、お月さまきれいでしたね。 この月齢十六日目に満月になる時の呼び名が「いざよいの満月」と言うのですね。 今日友人に教えられて初めて知りました。
パソコンで「いざよい」を漢字に変換すると「十六夜」になったのでびっくりしました。 なんで「いざよい」と呼ぶのでしょうか?
知っている方がいましたら教えてください。
「いざよい」っていい響きですね。なんとなく。
それにふさわしい月の光でした。
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旧暦八月十五日
今日の日中はずっと雨。 ですから今夜はお月さまは見れないと思い、あきらめていたのですが、夜中の1時ごろ、何気なく家の前の公園に出てみたら、雲ひとつない夜空でほんとおどろきました。
すごく白いお月さまでした。 東にはオリオン座とシリウスが上がってきていて、真上にはスバルが見えます。 ここちよい寒さ。いろんな虫の音。車の音も遠くから聞こえてきます。
月や星をみていると、つくづく今、自分は地球の引力に引っ張られて、その表面にくっついているんだな・・と思います。 その引力を不思議に感じます。
しずかな時間。 世界中でいろんな出来事が起きているなんて、信じられないと思うほど。
でも、これも現実で、それも現実なのだと、月に言われた気がしました。
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