Follwingday

2001年06月30日(土):計画書

俺様の薔薇園を本格的にしようと MILETたちが画策を始めた。 普段は「企画書」を書く白い紙に、 庭の設計図らしきものを書き始める。 「クライミングは二種類だけでしょ」 「えー。貰うからねぇ…」 「とにかく、今あるのはこことここに」 「いやいや、その前にここを何とかしないと」 熱心に会話を交わしている。 なんとか「計画」だけは 立てられそうな様子である。 勿論、企画倒れの場合は多々あるだろう。 何しろ、MILETたちの企画通りに造るとしたら どれだけの予算が必要か、分かったものではない。 そのうえ、素人考えで上手くいくはずもない。 結局、企画の骨子は出来上がったものの、 詳細については専門家の意見を聞こう、 ということになったらしい。 まぁ、庭を造り始めるのは冬になってからだが。 それまで、薔薇の苗を動かすことは出来ないらしい。 冬までの間、ゆっくり企画を練るが良いだろう。 俺様の気に入るような庭になればよいが。

2001年06月29日(金):絵空事

MILETは本の虫だ。 今日もくそ暑い中、エアコンもつけないで 夢中で本を読んでいた。 暑いとアレルギー症状が出るというのに。 愚かなヤツだ。 ようやくそのことに気がついたのは、 痒くて自分の腕を掻きむしったときだった。 本当にMILETは愚かだ。 MILETが読んでいる本には いくつか特徴がある。 まずは、やたらと重そうなハードカバー。 中身もなかなかハードらしい。 次ぎに文庫本。 こちらは本の装幀と同じく、軽い内容である。 MILETは中身で装幀を決めるのだろうか。 今、読んでいるのは「薔薇の名前」という本だ。 俺様の薔薇に因んだのだろうか。 「もう、二十年も前の本になるんだなぁ」 前書きを読みながら、MILETが呟いた。 そんなに古そうには見えなかったが… 一体どんな内容なのだろう。 中身を確かめようとしたところ、 MILETが本を閉じてしまったので成せなかった。 どうせ、くだらない内容の本に違いない。 本を読むMILETの表情がそう物語っていた。 社会派の真面目な内容の本の場合、 MILETはいつだって眉間に皺を寄せている。 今日は眉間に皺はなかった。 俺様にも本を買ってくれても良いものだがな。

2001年06月28日(木):暑気に

今日も暑かった。 開け放った窓からは、熱風が入ってくる。 俺様はすっかり暑気に当てられた。 MILETは自分がいる部屋だけしか エアコンを効かせない。 仕方ないので、俺様はMILETのあとを 追いかけていくことになる。 それが、MILETは嬉しいらしい。 少しは俺様の体のことも、考えろと言うのだ。 しかしMILETとて、 今は俺様以上に暑さに弱くなっている。 少しでも汗をかくと、治りきっていない アレルギー症状が出て、痒くなるらしい。 それゆえ、行く部屋のエアコンのスイッチを 入れまくっているのだろう。 だが、全室のエアコンを 入れられるほど経済的に豊かではない。 仕方あるまい。 ここは、俺様も妥協しておく。 MILETがいつもの夏のように、 エアコンを入れないよりはずっとましだからだ。

2001年06月27日(水):薔薇園

今日はMILETの相方が夏休みだった。 それで、午後から ふさぎがちのMILETを伴い、 静岡の薔薇園へ遊びにいった。 「EL ROSE」という名前の薔薇園である。 そこでは薔薇の栽培も行っており、 苗を購入することも可能だ。 俺様はキャリーバッグの中に入れられたまま 一緒に薔薇園をしばらく散策した。 薔薇の芳香がなんとも良い。 天気は良く、西日は厳しく、その上風は熱い。 それでも、薔薇の香りに包まれると 自然とリラックスできるようである。 久しぶりの外出で、 MILETの気持ちも幾分晴れたようだ。 そして、手みやげとばかりに、 また薔薇の苗を購入していた。 今度のはアイボリーの花が咲いている、 香りも高い花である。 俺様の庭も、今年の秋には 小さな薔薇園と化すだろう。 まだ夏も始まったばかりであるが、 秋が楽しみだ。

2001年06月26日(火):真夏日

まだ６月だというのにこの暑さだ。 今年の夏は、さぞかし暑いに違いない。 今日、MILETは病院に出かけた。 午前中の涼しい時間に出かけたはずが、 戻ってきたのは午後の暑い盛りの時だった。 人間の病院というのは、 時間がやたらとかかるらしい。 俺様は数分で済んでしまうのに。 出かけるとき、MILETはエアコンのタイマーを セットしていった。 天気予報で今年一番の暑さになると聞き、 俺様のためにエアコンをつけっぱなしに しておくためである。 タイマーが切れる頃には、 帰宅していると言うことであろう。 タイマーが切れる前には、確かに帰宅してきた。 病院と言えば、そろそろ俺様も 年に一度の予防接種を受けなければならない。 俺様は外に出歩かない方だが、 万が一に備えておくのも、大切だというのだ。 …余計なお世話である。 今日、また俺様の庭に、不敬な輩が侵入した。 直ちに追い出したが。 全く。 同朋ながら、物覚えの悪いヤツだ。

2001年06月25日(月):苛立ち

なかなか病が治らないと どうしても苛々してしまう。 MILETのアレルギー症状も、 はや一週間が過ぎた。 それでも火傷したように、腕は真っ赤なままだ。 顔は腫れも赤みもひいたが。 湿度が高く、気温が高いと、 流石の俺様もやるせない気持ちになってくる。 そんな中、 なんとも呆れた事件が勃発した。 何と、自衛隊機が誤爆したというのだ。 誤爆という事自体、信じがたいことだが… どうも、それはヒューマンエラーによるものらしい。 人間は身に余った武器を携帯すべきではない。 武器でなくても、今日はヒューマンエラーによる もう一つの事故があった。 単線の電車が正面衝突したそうだ。 なんでも、以前にも全く同じ状況で事故があったという。 以前の事故の教訓が、活かされていないとは。 全くもって、愚かな話である。

2001年06月24日(日):睡眠欲

生き物が生きていく上で必要な行動を 人間どもは「欲」と呼ぶらしい。 その「欲」は悪であり、できれば 「欲」がない方が良いとされているという。 バカらしいことだ。 生き物というのは自己保存本能の赴くままに、 生きている。 子孫を残すというのは、究極の自己保存だ。 遺伝子の連鎖を断ち切られた俺様が こう言うのもおかしな話だが。 俺様は今日、 一日中眠っていた。 MILETもほぼ、同様である。 睡眠も欲の一つだとMILETは思っているらしい。 まぁ、MILETは「禁欲」とは無縁だが。 「寝ないとねぇ、人間ダメよ」 それがMILETの持論である。 その割には、眠れないといって 毎日徹夜していたりするから、分からない。 それとも自分が「ダメ」になったから、 人には「寝ろ」というのだろうか。 真意の程は、わからんが。 今日はそんなMILETも俺様とゆっくり眠ったことだし、 「ダメ」な気分にはなっていないだろう。

2001年06月23日(土):米国製

先日、MILETたちがネットショップで 買い物をしたことは、前述の通りである。 その商品が今日到着した。 MILETたちが思っていたよりも はるかに早く手元に届いたらしい。 話によれば、早くて三週間、遅いと一月以上 待たされるとのことだったからだ。 到着した商品は、 MILETたちが夢中になっているWWFレスラーの ホッケーシャツだった。 俺様が見た限り、これが日本円にして約5,400円の 商品には見えなかったが… 着用する本人は大いに気に入ったようである。 USAの商品だけに洗濯表示も米語だ。 当たり前だが。 ちゃんと届いた上、サイズもぴったりだったことに 気をよくしたMILETの相方は、 次なる商品も買い求めようとしているらしい。 自分のばかりではなく、俺様の分も 忘れないように釘を差しておくか。 そうそう。 MILETは今日も寝ている時間が長かった。 薬の副作用らしい。 薬が切れると、痒みも再発するそうだ。 治るにはまだ時間がかかりそうである。

2001年06月22日(金):薔薇苗

俺様の庭に薔薇が増えている。 一番最近増えたのは、ブラッドレッドの花だ。 名前は確か「ブラックパール」と「オクラホマ」 である。 両方ともMILETの為に奔走した相方が、 手に入れてきたものだ。 今日の午後、不意に俺様の「薔薇職人」が 帰宅した。 MILETの容態が気がかりだったと言うことと、 昨夜、きちんと植えられなかった新入りが 心配だったためである。 仮植えをすませると、薔薇職人は いそいそとどこかへ出かけてしまった。 MILETは夢うつつである。 この一週間、寝たり起きたりの生活だ。 少し容態が良くなったのか、起きている時間が 長くはなっているが。 帰ってきたMILETの相方が、次ぎに行ったのは、 薔薇の苗に支柱を与えることだった。 これによって、薔薇の生育が良くなるらしい。 昨日、バラ園で色々と教わってきたのだろう。 花壇は新入りのために更に広げられ、 リビングダイニングの窓から 薔薇が更に近く拝めるようになった。 今年の秋には四季咲きの薔薇が花を付けるだろう。 それまで、この苗が順調に育ってくれることを 祈るばかりである。

2001年06月21日(木):幸せ者

誰のことかと言えば、 勿論MILETのことである。 あの我が儘女王陛下は、ちょっと具合が悪い と言うだけで沢山の方々から見舞の言葉を受け取った。 挙げ句には 相方に仕事を休ませて、病院へリムジンサービスを させる始末である。 確かに、見た目が良くない「病気」であるから、 人目に付くと言うことはいわゆる「女心」に、 差し支えるだろう。 それにしたって、タクシーを呼ぶとか、 他にも方法はあるだろうに。 その上、 「スウィート・ジュリエットが欲しい」 とか言い出す始末だ。 このスウィート・ジュリエットというのは、 薔薇の名前である。 なかなか、近在では手に入れられないらしい。 MILETの相方はわざわざ静岡まで、 薔薇の苗を探しに出かけていた。 なんていう、我が儘振りだろうか。 流石の俺様も、脱帽したぞ。 かく言う俺様も、今日は少々お疲れ気味だ。 我が儘女王のお守りで疲れたのだ。 本当にMILETは幸せ者だ。 MILETに成り代わり、 見舞の言葉を頂戴した諸氏に深く、感謝する。

2001年06月20日(水):療養中

いつもMILET＆T2にお越し頂いている、 みなさま。 お見舞いのお言葉、ありがとうございます。 昨日より、少し良くなったと思っていたのですが、 薬が合わないせいか、 顔や首の腫れが午後になって酷くなりました。 なんだか、喉が押しつぶされているような感じです。 病院を変えた方が良いかも知れません… まだ一度しか行ってないんですが… もう一度、病院に行って症状の説明を するべきなのかも知れません。 …その気力も、今はありません。 沢山の方々に、お見舞いのメッセージ頂戴し、 とても嬉しいです。 まだ、一度もお会いしたことのない方にも、 温かい励ましのお言葉を頂いて… 今、色々ネットを取り巻く犯罪や 悪い噂が横行しています。 しかし、本当はこうして見ず知らずの方と 心を通わせたり、 優しさに触れることが出来るステキなシステムだと 心から思いました。 本当に、ありがとうございます。 この場を借りて、皆様に感謝をささげます。　 そして、この苦しみの間に ずっと傍にかしずいてくれている陛下に、 最大限の愛を。 MILET拝

2001年06月19日(火):お詫び

本日は陛下ご多忙の為、休載いたします ご愛読いただいている皆様 申し訳ありません …尚、MILETの病状も 思わしくありません 痒みのために集中力を失っております その為に　大事な本を 病院に忘れてくる始末です お見舞いのお言葉を下さった皆様 ありがとうございました MILET拝

2001年06月18日(月):劇症型

MILETはアレルギー体質である。 昨日、新しい日焼け止めを使ったのだが、 それでアレルギー反応を起こしたらしい。 アレルギーを起こすと、その症状は まさに劇的だ。 真っ赤に腫れ上がる喉元や、顔など 痛々しいばかりである。 そんなわけで、今日は俺様は ちょっと忙しい。 夜の間も、MILETが発疹を掻かないように 見張っているつもりだからだ。 今日、MILET宅はエアコンを入れている。 それも、MILETが汗をかかないように するためだ。 全く。 世話の焼ける体質である。

2001年06月17日(日):中休み

梅雨の中休みである。 良い天気だ。 天気が良くなると、暑くなる。 理の当然だが、 やはり暑いのは勘弁願いたい。 今日、俺様の庭にまた薔薇が増えた。 ミーのママ女史より頂いた、 真っ赤な薔薇の情報を手にMILETたちが 薔薇の苗木を買いに行ったからである。 残念ながら、奨められた薔薇はなかったらしい。 新しく増えた苗木は「シャルル・ドゴール」 「アンクル・ウォーター」そして「桜貝」とか。 薔薇に「桜貝」とは、変わったネーミングだ。 花が咲くのを楽しみに待つことにしよう。 俺様の庭はさながら薔薇の実験農園だ。 ガーデニングと呼ぶには、まだまだ 貧相であることは認めざるを得ない。 これから形になっていくのだろうか。 俺様は見守ることにしよう。

2001年06月16日(土):梅雨寒

この二、三日、肌寒い日が続く。 天気もぱっとしない。 そんななか、俺様の薔薇は、蕾をつけた。 新しく、オランダ原産の薔薇の木にも 小さな蕾が付いている。 「虫を食べるからね」 MILETはそういって、 薔薇に巣作りをしているクモを眺めていた。 確かに、クモは他の虫を食しているようだ。 涼しいせいか、俺様の体は眠りを欲している。 気がつくと、うとうとしていることが多い。 それでも、薔薇の見張りは怠ることはない。 俺様の薔薇がけなげにも、蕾をつけていると なんだか、放っておけない気持ちになるのだ。 関係ないが、明日は父の日だそうだ。 母の日に対抗して父の日なるものを 作ったのだろうか？

2001年06月15日(金):コード

昨日、MILET達が 通信販売を試みようとしていたことは ご承知の通りだ。 そして思っていたとおり ことは上手い具合に行かなかった。 それというのも、MILETの相方が カードのコード番号を間違えて 打ち込んだ為である。 そもそも、カードナンバーなるものは、 厳重に管理すべき対象のものだ。 それをむやみに人に教えるなど、言語道断。 だからといって、間違って入力しても 良いという言い訳にはならないだろうが。 カードが不正である、というメールを 最初に見たのはMILETである。 何が書いてあるのかさっぱり分からなかった MILETは、翻訳ソフトなるものを立ち上げた。 世の中には便利な道具があるものだ。 そして内容を一読すると、 「全くもー」 と、うなる。 帰ってきた相方に 「カードが不正だから１４日以内に修正しろって」 と告げた。 「修正しなかったらどうなるんだろう」 「ジェリコが、Wall of Jerichoかましに来ますって」 「それは危ない。すぐに修正しよう」 …何の話だか。 さて… 無事に買い物は出来たのだろうか。 明日の朝に、「カードが不正」メールが来ないとも 限らない。

2001年06月14日(木):US通販

今日、MILETたちはなにやら怪しげなことを Macにむかってやっていた。 「ZIPコードってなんだ」 「郵便番号」 何かと思えば、 アメリカのサイトから何かを買い求めようと しているのだ。 MILETの三歳児以下の英語力で 果たして無事に通信販売を利用できるだろうか。 俺様も手伝ってやろうと 見守っていた。 親切にも日本語で解説してある別サイトを 横目に見ながら、よたよたと 買い物をしている。 危なっかしくて見ていられない。 どうやら買い物は無事に終えられたらしい。 商品には＄３０の送料がついていたが、 TAXはフリーだった。 日本から購入する場合は、 地方税がかからないのだろう。 あとは、無事に商品が届くのを待つばかりだ。 果たして、届くだろうか… 俺様への貢ぎ物ではないらしいので、 どうでもいいのだが。 さて。 俺様の薔薇を紹介するのも 一応今日で一区切りである。 庭では、新しい蕾がふくらみ始めている。 赤いミニバラの蕾もふくらんでいる。 その花が咲いた頃、また紹介しよう。 今日の花はオクタビオヒルだ。 八重咲きの美しい花である。 この写真はまだ開ききっていないが。

2001年06月13日(水):冒険心

俺様は好奇心が旺盛である。 常に新しい出来事が起こることを期待し、 そしてまた、その出来事を歓迎する。 今日は曇天の中、 屋根の上に出てみた。 風は湿気っぽく、大気もまとわりつくようだ。 気温が低いのがせめてもの慰めだろう。 流石に脳天気なMILETも 今日は洗濯を控えていた。 俺様が外に出たのは、朝早い時間だった。 空にカラスが飛んでいるのを眺め、 また、虫が飛んでいるのを追いかけてみた。 屋根の上での追跡劇は なかなかスリリングである。 MILETが卒倒しないように、見つかる前に 取りやめにしたが。 さて。 今日も俺様の薔薇を紹介しよう。 今日の薔薇はドルシェキという花である。 本や図鑑によれば香りが少ないと言うことだが、 なかなかどうして。 仄かなよい香りがする花である。

2001年06月12日(火):なんと

俺様の写真が好評らしい。 …MILETの出来の悪い写真だが… まぁ、モデルがいいからだろう。 あのケープは俺様もなかなか気に入っている。 そのうち、また身につけることもあるだろう。 さて… 俺様の薔薇の画像をupしておこう。 今日はニコールだ。 拙宅の庭に一番最初に花を付けた薔薇だ。 今日はちょっと俺様は眠いので 申し訳ないが、これで勘弁願いたい。 そうそう。 MILETが小説をupした。 １６歳になる俺様の大先輩を主人公にしたそうだ。

2001年06月11日(月):肖像画

MILETが俺様にケープを着せたことは 昨日述べたとおりである。 その時の写真が、今日現像された。 「フィルムの色がねぇ」 だの 「フラッシュ焚いたからねぇ」 だの、挙げ句には 「陛下が動いちゃうからねぇ」 だの… 自分の腕を、人の所為にするなといいたい。 全く… ライカなど宝の持ち腐れだ。 ちなみに、ここにその画像を貼り付けてみた。 如何なものだろうか？

2001年06月10日(日):ケープ

今日は昨日と違って MILETがやたらと俺様に愛想がいい。 俺様は俺様で、出鼻をくじかれた思いだ。 今日は俺様の主張を通すつもりだったのだ。 ところが、あにはからんや、である。 「ドライブ行こう」 MILETの相方がそういうと、 買い物に出かけた。ドライブの筈なのに ドライバーが居なくなってしまっては… そう思っていたら、なんと、俺様のさば節を 買ってきたのである。 さば節とドライフードを持って、 俺様達はドライブへ出かけた。 気持ちのよいドライブだった。 帰ってきてからも、相変わらずMILETの愛想が良い。 その真相は… 昨日、たぁ殿より頂戴した「プレゼント」にあった。 それはレースの生地で出来たケープだったのだ。 もちろん、俺様のものである。 俺様は首輪やリボンをしていない。 首に何か巻かれるのは、好きではないのだ。 その俺様にケープをつけたくて、 MILETは俺様に愛想を振りまいていたのである。 せっかく頂戴したプレゼントであるし、 俺様はそのケープをつけてみた。 「まぁ。なんてお似合いなの。まさに高貴ね」 「おお。素晴らしい」 MILETとその相方が口々に言うので、 俺様もまんざらではなくなった。 MILETが数葉写真を撮ったあと、ケープをはずした。 ロイヤルブルーのリボンがついた、 生成り色のレースのケープをつけた俺様の写真を MILETは明日、現像に出すそうである。 …変な風に写っていたら、許さんぞ…

2001年06月09日(土):演奏会

今日は俺様は朝から留守宅を預かった。 MILETたちは演奏会に出かけてしまったのだ。 なんでも、きち女史の所属する 市民交響楽団の定期演奏会だったらしい。 俺様も是非、聞きたかったのだが… 残念だ。 演奏会はなかなか盛況だったようだ。 MILETたちも大いに楽しんだらしい。 なにしろ、帰宅が２時半…夜中のだ…。 …何？ 演奏会のあと、オフ会だっただと？！ …ほほう。俺様はのけ者か。 腹立ち紛れに何かしてやろうと思ったが、 「ハイ。お土産だよ。たぁさんが陛下にだって」 と、先手を打たれてしまった。 たあ殿。 心遣い感謝する。 猫又殿ときち女史の夫君にも会ったそうだが… いったい、どんな話で盛り上がったのだろうか。 こんな時間まで。

2001年06月08日(金):憎しみ

今日もニュースは凶悪で卑劣な事件を 報道した。 大阪の小学校に男が侵入して 刃物を振り回した挙げ句、幼い命を奪った。 なんと卑劣なんだ。 俺様には理解できない。 どんな恨みがその小学生達にあったというのか。 MILETは憎しみを込めて、呟いていた。 「この変態野郎」 MILETの口から、俺様はこうした言葉を 聞いたことが殆どない。 俺様もMILETの意見に賛成だ。 こういう輩は、 永遠にどこかへ閉じこめておくべきだ。 どういう理由があったのかは知らないが、 自分よりも非力だと思われる相手を 襲うとは、卑怯きわまりない行為である。 この卑劣漢が妄想型人格障害とかなんとかいう 精神病だというが… 本当に精神を病んでいてどうしようもない場合、 おそらく自分よりリスクの高い相手だろうと 襲うだろう。 ところが、こいつの場合はリスクの少ない相手を 選んだ上、その場所までクルマで出かけているのだ。 世の中、物騒になったと嘆くのではなく こういう輩を「排除」できないか 考えるべきだと思うが。 どうだろうか。 俺様は憤りを感じている。

2001年06月07日(木):長々と

今日も暑かった。 横浜では夕方から大雨だったらしいが こちらはずっと雨は降っていなかった。 夕方遅くなって、少しだけ降ったが、 地面を少々濡らす程度だった。 俺様は暑いのは嫌いである。 なんとか、表面積を広げて、 暑さをしのぎたいと思っている。 そのために、この時期はなるべく体を 長くのばしている。 床や壁はひんやりとして、気持ちよいものだ。 そこへなるべく、体を密着させる。 そのために、長くなっている。 それを、MILETは写真に納めたいらしい。 俺様がチェストの上でうとうとしていると、 MILETがカメラを構えた。 そして、何故か文庫本を取り出すと、 俺様の前足の下に置く。 「よしよし。これで陛下の長さが分かるぞ」 何を言っているんだか。 数回シャッターを押すと、こう、呟いた。 「本当に長いねぇ。どこまで伸びるかなぁ」 人をゴムひものように言うな。無礼者め。 俺様は抗議の声を上げた。 全く。何を考えているんだ。

2001年06月06日(水):梅雨入

雨が続く。 それもその筈である。 どうやら、陋屋近辺もいよいよ入梅したらしい。 気温が低いのはいい。 しかし、湿度が高いというのは 何とも鬱陶しい話である。 今日はMILETの相方が半休をとった。 午後三時過ぎに帰宅すると、 テレビでWWF観戦する。 まさか、これのために半休したわけでは… そういえば、先日は特別番組の時は 休暇を取っていたな。 こんな事で大丈夫なのだろうか。 最近の雇用条件は厳しいと聞いている。 こんなラテンな考え方でも 仕事をしていけるのだろうか。 人間社会は謎だらけだ。 まぁ、俺様は 勿論、自分が気持ちよいことをするためには 手段を選ばないのだが。

2001年06月05日(火):何の為

昨日とうって変わって 今日は曇天だった。 太陽が出ていない分、涼しかったようだ。 しかし、湿度は高くて俺様は少々辟易した。 昨日は光化学スモッグなる物が発生したそうだ。 その所為で、MILETは昨日から頭痛がすると こぼしている。 真相は分からないが。 真相と言えば、遠い外国で 王族が殺されたらしい。 真犯人は誰なのか、そして、目的は何なのか。 様々な噂が飛び交っているが、 真実は以前闇の中と言うことである。 日本では外務大臣が 問題発言をしたとかしないとかで、 騒ぎになっている。 漏れるはずのない会談の内容が漏洩したそうだ。 しかし、人にばれては困るようなことを 人前で会談するというのも、 俺様には理解できない行動である。 こちらも様々な憶測が飛び交っているが、 本来会談というのは、何のために行うのか。 人に言えないような陰口をたたき合うためでは 無いはずだろうに。 俺様には理解できないことが、多すぎる。

2001年06月04日(月):電話口

今日は暑かった。 夏本番並みの暑さだった。 俺様はすっかり厭になったのだが、 これでは今年の夏が思いやられるかも知れない。 今日はMILETが友人と長電話をしていた。 珍しいことである。 だいたい、二ヶ月に一度ぐらいのペースで 長電話をするようだ。 普段、殆ど外部の人間と会話をしないので、 友人と電話をすると長くなるらしい。 相手のことも、少しは考えるべきだろうに。 なんでも、映画を見に行く約束を していたのだが、先方の都合が悪くなり 見に行けなくなったとかなんとか… そんなことを話していた。 それから話は多岐に渡り、 電話を切るかと思いきや、また話し始めるの 繰り返しだった。 まぁ…たまのお楽しみなのだから、 俺様も大人しくしていたが。 その友人の弟君が事故にあったそうだ。 怪我の一日も早い快復を俺様も祈っている。

2001年06月03日(日):買い物

MILET家では月初めに 約一ヶ月分の食料などを買い込む。 俺様の食事は勿論、含まれていない。 何しろ、俺様は一週間同じものが続くなど たえられない。 まして、一ヶ月など… 考えただけでもぞっとする。 MILETたちはいつものように ちょっと遠くの量販店まで買い物に出かけた。 俺様もいつもならついていくのだが、 今日はあまりにも天気が良すぎるので ダメだということになった。 何しろ、今の時期のクルマの中は 半端でなく暑くなる。 そんなところにいたら、 俺様は干上がってしまうだろう。 午後の早い時間に帰ってきたのだが、 帰ってきて早々、また、出かけられてしまった。 今度は俺様も玄関まで見送らなかった。 なにしろ、昼寝の途中で帰ってきたのだ。 そのまま、やるべき事を続行しても 構わないだろう。 新たにした買い物の内容は、MILETの相方の夏服と、 MILETの夏用の鞄だったらしい。 紙袋の中を、ちらりと見ただけなので、 どんなものかは分からない。 …MILETの相方の服はともかく、 MILETの鞄の方は、当分拝めなだろうな。 すぐに使わないようなものを、 何故買うのだろうか。 人間というのは無駄なことが多すぎる。

2001年06月02日(土):オペラ

MILETは音楽が好きである。 演劇も好きなようだ。 歌も、好きである。 となれば、当然オペラが好きと言うことになるだろう。 ミュージカルも好きらしいが、 オペラはそれよりも更に、好きらしい。 昨日の夜、 MILETの実家から電話がかかってきた。 何のようだと思ったら、７月にオペラへ行こうと 連絡を入れたのに、MILETが電話に出なかった、 というようなことを、言ってきたのだ。 母親が電話をしたと言ったとき、 MILETは家にいて小説を書いていた。 電話口のすぐ傍での作業である。 気づかないはずがない。 「だから、お友達誘ったわよ。『コウモリ』よ」 「えーっ。絶対、知らない人に電話したんだよ」 「そうかなぁ」 「留守電に怪しいメッセージ、残したんでしょ」 「留守電になってなかったよ」 「じゃ、絶対、うちではないって！」 MILETは習慣的に留守電のスイッチを入れている。 当然、家にいるときでも留守電は入りっぱなしだ。 時々、俺様が留守電メッセージを 確認してやっているぐらいである。 それをMILETは悪戯だと思っているらしいが。 「まぁまぁ。きっと、断ってくるから。そしたら行こう」 「もー。頼むよー」 …全く。 どういう親子なんだか。

2001年06月01日(金):花泥棒

俺様の庭に勝手に入り込む輩がある。 俺様はそういう輩は、絶対に許さない。 特に今は、庭の薔薇を散らされては たまらない。 今日も夕方になってから、 俺様の庭に足を踏み入れたものがあった。 そいつは いつだったか、俺様がベランダで くつろいでいるときに、庭を横切ったヤツだった。 俺様がベランダから飛び降りたら 相当肝を潰したらしい。 一目散に逃げ出していった。 その後を俺様も追いかけていったが、 途中で見失ってしまったのである。 そいつが、最近また、俺様の庭先に 姿を現すようになったのである。 そいつは白地に黒斑の牡猫だ。 俺様は、先日の白薔薇を散らしたのは ヤツだろうと、密かに思っている。 MILETは相手にしていないが。 まぁ、もっともブチ君は、 MILETが姿を見せると、ひたすら逃げていくのだが。 もし、彼が俺様の薔薇に危害を加えようとしたら その時は、遠慮なくやっつけるつもりである。

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