2001年02月11日(日) |
あんまりでっかくしなかった。 |
おれというのは自他ともに認める妄想家です。 けっこうひどいと自分でも思います。 今日はそのへんちょっとだけお話しましょうか。
妄想にはいる瞬間ってのはふいにやってきます。 学生時代は数学の時間は妄想タイムでした。 「Hey! it's a 妄想time!」 ってなもんです。 何かに憑かれたように妄想の世界に突入します。 最近では数学の時間などないので、寝る前とか本を読んでいる途中とかにやってきます。
「天から美女が降ってこないかなぁ」
絶世の美女です。 どっかから沸いた人です。 お話してみると、自分のことをあんまり知りません。 親とかの事を聞いても、わからないです。 帰るとこもないとかいうのでしょうがないので家におきます。 当然おれの親の反対とかにあうんですが、なんとか押しとおします。 愛に障害はつきものです。 大きな障害があるほど燃え上がるものなのです。 いつのまにか愛しています。 誰の許可ですか。 そんなことはいいです。 愛しているのでそんなツッコミも聞く耳もたずです。 まぁ、おれの部屋で一緒に暮らすことになるわけです。 彼女はよくできた人で、炊事洗濯料理なんでもできます。 でき放題です。 とっても気立てもいいです。 しかし、おれしか頼る人がいないので、ときどき悲しい目をします。 おれはそんな彼女を気晴らしに外に連れ出したりします。 遊園地に遊びに行きます。 とっても楽しそうな彼女。 夕日が落ちた遊園地で最後に乗った観覧車でふたりはキスを交わします。 彼女の頬に伝うものが。 帰り道肩を寄り添って歩きます。 おれの家の周りに歩いて行けるような遊園地などないですが、妄想なので歩いて帰ります。 そしておれの家に帰ります。 おれの家はいつのまにかマンションになっていて、いつのまにか一人暮らしです。 マンションの自室に戻って、冷蔵庫からワインを取り出し、グラスに注ぎます。 上場企業の社長を営む叔父さんにもらった年代モノです。 そんな叔父さんはもちろんおれにはいませんが、確かにワインがあります。 ふたりで夜景と遠くに海を見ながらワインを傾けます。 おれの家は全然海が見えるようなところにたっていませんが、そこは妄想です。 遠くに汽笛の音も聞こえます。 海もないのに汽笛が聞こえるか疑問ですが聞こえます。 ワインをグラス一杯のみ干すと彼女はほろ酔いです。 「私、眠たくなっちゃった」 彼女をそっと抱きかかえ、ベッドに運びます。 軽々抱えます。 実際軽々抱えられるか疑問ですが、抱えます。 しかも、現実のおれは布団で寝ているはずなのにダブルベッドです。 そのうえ、おれは巷ではエロキャラで通っているようですが、彼女にはひとつも手を出しません。 添い寝をするのみです。 やがて穏やかな寝息を立て始める彼女。 彼女の髪をなでながらおれは彼女の寝顔を観察します。 綺麗な寝顔です。 整った顔立ち、キュートな唇。 文章が稚拙ですが、とにかく綺麗です。 彼女の目にうっすらと涙。 おれはキスで涙を吸い取ります。 目をそっと開ける彼女。 見つめあう瞬間。 彼女が口を開きます。 「抱いて・・・」 しかしおれは彼女を抱きません。 これが現実世界なら絶対に抱いています。 何もいわれなくても抱いています。 ってゆーか、天から降ってきた時点で襲っています。 みぐるみはがしています。 毎日やり放題です。 しかし、妄想世界のおれはありえないほど紳士です。 なぜか彼女を抱けない理由があります。 なんなのでしょう? 気になりますがとにかく抱けないのです。 念のために言えば不能ではないです。 妄想世界ではそんなしょうもない理由はないのです。 彼女の目にまたうっすらと涙がにじみます。 おれは彼女の頭を抱いて寝かしつけるのです。
あるとき、ふたりで買い物に出かけます。 いろいろ見て回るのですが、彼女はあるぬいぐるみに目をつけます。 とっても欲しそうですが、「欲しい」などとは微塵も口にしません。 しかし、鋭いおれのこと、彼女の意図をすぐにくみとってぬいぐるみを買います。 そして彼女にプレゼントです。 晴れわたった笑顔の彼女。 「ありがとう」 「ぬいぐるみなんかじゃなくっても、指輪でもバッグでも何でも買ってやるのに」 現実のおれには指輪もバッグも買えませんが。 そして帰り道、なぜかヤクザ3人組に絡まれます。 ちょっと彼女の肩が彼らの肩にぶつかったのです。 「どこ見とんじゃワレぇ〜」 「あ〜あ、これは骨が折れてるよ」 「治療費を出しな、2億だ」 治療費があまりにも法外ですが、これが10万20万なら妄想世界のおれはポンと払ってしまうのでそんな額です。 しかし、今手持ちは1000万しかありません。 それ以前にそんなお金を払う気にはなりません。 なぜなら、ぶつかった時に彼女が落としたあのぬいぐるみが彼らの靴の下に確認できるからです。 許せません、彼女は悲しい顔をしています。 ヤクザとケンカ開始です。 現実だと5,6秒でやられそうですが、妄想世界では3対1も苦にせず圧勝です。 しかし、彼らの一人がスーツの内ポケットに手をのばします。 パンパン!! 銃が火を噴き、おれの左胸に風穴を空けます。 がくりとひざをつくおれ。 逃げるヤクザたち。 大体、左胸をうたれてひざをつく程度なのもチャンチャラおかしいですが、ひざをつきます。 そして彼らが去ったあと、ゆっくり倒れます。 見ると、彼女の目には大粒の涙がなん粒も。 「泣くなよ」 「・・・だって・・・」 「ぬいぐるみは平気か?」 胸に穴が空いているのにぬいぐるみなんか気にします。 カッコいいです。 「そんなことはいいの」 そりゃそうです。 「おれは、君に出会えて幸せだったよ」 「・・・うん・・・」 「あり・・・がとうな」 「・・あ、あたしも・・・あな・・・たのこと」 「・・・ん?」 「大好きだ・・・よ」 「うん・・・」 ああ、早く死ね、おれ。 そして胸に風穴空けられながら、えんえん5分ぐらい話しておれはゆっくり息を引き取ります。 彼女は涙を頬に伝わせながらすでに冷たくなりつつあるおれの唇にそっと唇を重ねるのです。 これがふたりにとって最後のキスであると知りながら・・・。
大体このくらい妄想しているといつのまにか数学の時間は終わっています。 ああ、すばらしいおれの学生時代。
さて日記。 今日の日記。 なにをしようかなぁ。 う〜ん。 倒置法でも試してみるか。
というわけで今日は書きます、倒置法で。
いざ書こうと思ったら難しいね、倒置法。 特に何もなかった、今日は。 9時くらいだったからだ、寝たのが。 3時くらいになった、起きるのが、それによって。 ネットをした、それから。 ちょっと眠い、今。 オークションがあるので寝れないけど、まだ。
ああ、もうすぐデーですね、バレンタイン。 今年はもらえるかなぁ、チョコ。 思うけどね、ないと。
眠いのでいいや、もう、あ〜。 ちゃんと書きます、今度は。
忘れていた、プレゼントがあるんだった。キリ番の、そうだ!
ふいに乗ってみたドム。 ぐふとは違うのだよ、グフとは。(ランバ・ラル)
ございました〜、おめでとう。
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