偽 薬
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ふんに紫が混ざっているやつ、たくさんある。 どなたのふんかは存じませんが、その紫は桑の実ですね。 私もジャムにしようかと思って集めかけたが ずっと続いた雨のためにだいぶん傷んでいた。 (来年つくろう)
はびこるぞはびこるぞと(ジャンプする人が膝を曲げるみたいに)力を ためている様子の草を、すこし抜いてみる。 根っこについてくる土があたたかくていい気持ちだ。

というわけで再びあじさい。 引っ越してきてすぐにあじさいに気がついた。 季節になるとどんなだろうと楽しみだった。 林の奥に隠れるように咲くものもある。 くす玉を置いたように丸く並んでいるものもある。
まだ満開ではない。 彼らの間にある秘密を打ち明ける気はないというかのように。

押し合いへし合いしてこちらに顔をつきだしている。 まだ色づいていないものや。
ピンクの花びらぎざぎざも撮りたかったのだが、 この一枚撮っただけで電池切れとなった。 バッグをさぐっても電池なし。(なんと!) 少し休ませればキゲンなおるかしらと思ったけれど 休んでもロバみたいに頑固にバッテリー切れ表示を出している。 そんな表示を出せるくらいなら根性出して一枚撮らせろ。

どうも私はあひるを甘やかしてしまったようだ。 療養中の「お散歩」のせいで、自分をご主人様だと思っている? とにかくがぁがぁいえばなんでも通ると思っていることは確か。 負けて通してやる私も私。
寒いのであったまる料理。っていま何月なの。
2002年06月23日(日) |
梅雨寒っていう言い方するんだね。 |

一色の絵の具で塗ったような空、 イシミカワやカナムグラがひそかなトゲをのばしている。 梅雨寒という言い方が、私にはめずらしい。

たしか今日は夏至のはずなのにひどく寒い。 外のベンチは濡れているので玄関にちび椅子を出して本を読んでいたが 中途で退散。
長いはずの午後は曇り空でおおわれ太陽はさだかでない。

空気が澄んでいる。 のが、目に見える。
毎朝驚くのだ。
家の周りを太陽が巡り、一日中どこかの窓から日が射している。 夕方には家のたけの影が長く伸びて、私は歩幅でいろんなものを測る。
道ばたのヨモギの葉裏が白くはためいて、パチパチパチと拍手した。
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