朝の少女
『朝の少女(MONING GIRL)』を読みました。 ずっと以前に買ったんですが、なんで買ったのか、そしてなんで読んでなかったのか覚えておらず。 買った理由は表紙を見る限りではおそらく、訳者がわたしの好きな灰谷健次郎だったからではないかと思われ。
お話は説明しづらいんですが、南の島(おそらく)でくらす父母姉弟の4人家族のちいさな姉(MONING GIRL)とちいさな弟(STAR BOY)の姉弟の心の成長を詩的に描いたどこか不思議なファンタジックなお話です。
名前が大切な意味を持つ、という風習の平和な南の島。 「モーニングガール」は朝誰よりも早く起きることからつけられた名前。 「スターボーイ(星の子)」は眠らずに夜の闇に溶け込みその中でいろいろなものを発見したりするのでつけられた名前。 ほんの少ししか出会うことのない2人はお互いに反発しあいます。 そんな中、2人は普段の日常からいろんなものにであい、いろいろと考えさせられます。 そして2人は仲直りする…のかな?ってトコで物語は終わってしまいます。 モーニングガールが誰よりも早く起きた朝にみつけた、島の外からやってきた客人によって……。
で、感想なんですが、オチがすんごいキョーレツです。アイタタタ〜です。 ある歴史的有名人の手紙(報告書?)で終わるのですが、このヒトが何をしたヒトか知らないヒトにはオチはわからないで終わってしまいますが、知ってるヒトには超ショックで主人公や島で暮らす人々のこれからを考えると苦い気持ちになります。
わたしなんかはこの話がこのまま美内すずえのマンガ『はるかなる風と光』に続くのかしらと思ってしまいました(苦笑)。
明るそうなの選んだのに余計に寂しくなってしまった…。
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