東京の片隅から
目次|きのう|あした
遊園地にて。 「ゆうえんちって、ぐるぐるまわるやつだけじゃん」
夢の中で私は仔犬ほどのコオロギに赤いリードをつけて散歩させている。 コオロギは案外リードを引く力が強い。 しっかり持っていないとこちらが転びそうな力強さだ。 そして道端の草に立ち止まって、文字通り「道草を食う」。 なかなか散歩が進まない。 これは引き剥がして先に進んだほうがいいのだろうか、それともたまの散歩なのだからもう少し自由にさせてやってもいいのか、リードを持った私は迷ってしまっている。
今日は立秋。 学生時代暑中見舞いにするか残暑見舞いにするか、迷いながら書いたのを思い出す。書いている今は立秋前でも相手のところに届く頃には立秋後になってしまうときが一番悩ましいのだった。あきらめて立秋が来てから書けば問題は解決するのだが、引き延ばしたくないのが性分。ちょうど合宿から帰って後輩たちが故郷からはがきを寄越すのがこの時期だった。自分は貧血と熱中症と胃痛に悩まされ満身創痍バンテリンと太田胃散を装備して道場に通っていた。だって幹部学年は自分一人だったし、夏稽古は出た分だけ秋からの伸びが違うので2年生にも出て欲しいけど毎回出たらたぶん怪我する。人身御供の代わりがいないなら自分が出るしかない。 上の学年への意地だけでやっていたけど、今考えるとそこまで頑張らなくてもよかったんだな。
このところとにかく暑くて夕立もなくて、西日本と足して二で割れないものかと真剣に考えるのだが、それでも夕方保育園お迎えの時間に見上げた空は、高く青く高層雲が漣のように流れ、なりそこないの鱗雲も。それはまるで波打ち際のようで、ちょっと見惚れる。一番好きな空の色。 家に帰ればスズムシとコオロギの大合唱。 そういえばこの前行った公園でも萩の花が咲き始めていたし、もう秋はすぐそこまで来ているらしい。
会社のことでちょっと愚痴。
すみませーん、早く書類出してくださーい。「書類出す出す詐欺」は勘弁して下さーい。
風はあるが暑い。湿度が低いのがまだ幸いか。 頭がぼんやりして、思考が働かない。 夏、道場で関節を固められているのに睡魔が襲ってくる、あの感覚が蘇ってくる。 体と空気の境界が曖昧になってどろりと溶けていく感じ。 どんなに心が疲れてるときでも痛覚だけは最後まで残るのに(だから爪を噛むのだけど)、最後はそれすら薄まっていく。 組む相手との境界線もあいまいになって、頭の中は白く、でもどう動けば相手の関節を確実に固められるかはわかる。 弛緩しつつ力を入れて、伸ばした手の先の空間にさらに手の感覚が広がる感じ。 下手くそだけど、体力なくてすぐに熱中症で休憩させてもらっていたけど、あの感覚は嫌いじゃなかった。
まだ道着は捨ててない。もう体はついて行けないとわかっているのだけど、ときどきまたやりたいな、と思う。
普段通勤で使っている電車がダイヤ改正で増発されるらしい。 今のところ時短勤務でちょっと遅く出勤しているからラッシュのど真ん中には当たっていないけど、年々混雑がひどくなる印象は確かにある。 こんなに建てて本当に大丈夫?ってくらい建て売りも建っている。 これで少しは混雑が減るのかな。 それよりもやっと覚えた時刻表を覚え直さなきゃならないのがちょっと(苦笑) もともと時刻表を覚える習慣がなかったから意識しないと覚えられないんだよね・・・。
| 2014年08月03日(日) |
海へ行くつもりだった |
子どもが「海に行きたい」と言い出したので、朝から葛西臨海公園へ行く。水族園は今回パス。 ちょうど「里海」イベントなるものが開催されていて、小舟に乗せてもらったり波打ち際で遊んだりする。 波打ち際の感じとか嫌がるかなぁと思ったけど、案外そうでもなく、膝くらいまで水に浸かったり貝を拾ったり。 午後までいればスイカ割りとかもあったのだが、飽きてしまったので撤収。 そのあと、護岸でカニ釣り。餌はやっぱりスルメが最強だな。今回は煮干しにしてみたのだが、水にふやけてしまい餌だけ取られるあまり面白くない展開。 それでも大人ふたりがかりで真剣に取りまくり、�技�間ほどで虫かごはカニだらけになる。釣り糸はリールで持ってきていたので、野次馬で寄ってきた子供たちにも釣りセットを作ってばらまく(笑) それなりに疲れたので、昼過ぎに帰宅。 子どもは帰りの車で寝てしまい、そのまま夕方まで。親は子どもがいないときしか食べられないタイカレーを食す。
なんだかちょっと精神的に行き詰まっております。 パソコンに触れる時間が長くなりすぎて、指摘される状態。人はそれを現実逃避という。 だってさー、暑いし、自分の行きたいところに出かけられないし、そもそも自分が何をしたいのかが全くわからない状態。 どうしたいんだろう、どうなりたいんだろう、自分。 いろいろ考えて堂々巡り。
通勤電車が空いてきた。 学生が本格的に夏休みに入ったらしい。制服姿が消え、運動部らしきスポーツバッグを抱えたジャージ姿の学生に変わる。 自分は夏休みに何をしていたっけ。典型的な文化系学生だったし、家のエアコンは効かなかったから図書館に避難していたか。案外家にいたように思う。通っていた高校は夏休みの宿題のレポートが多く、結構それにも手間取っていた記憶がある。 でもほとんどの時間は、たぶんぼうっとしていたのだろう。 中学・高校と、夜は眠れなかった。布団に入っても寝付けず、ただまんじりと時間が過ぎるのを待つ。�技�間ごとに廊下の柱時計が鳴り(これがまた容赦なく五月蠅い)、12時過ぎに酔っ払いがいなくなり、1時過ぎに前の魚屋のアラ回収車が来る。寝たような寝ていないような時間が過ぎると、いつの間にか窓の外は白々と夜が明け始めている。新聞屋のバイクの音。 今思えば病院に行って睡眠導入剤でももらうべきだったのだろうが、当時はそんなことを思いつきもせず、いつも昼間はうとうとしていた。 もうちょっと、自分を大事にしてやればよかったかな。 このところ、眠りが浅くて、そんな昔のことを思い出す。
庭のスミレはすっかりツマグロヒョウモンに食い荒らされて、良くも悪くも風通しがよくなった。 そしてサナギが4つ、ぶら下がっている。 幼虫はもっと沢山いたはずだが(ざっと見たところでも2桁はいた)、無事サナギまでたどり着けるのがそのくらい、ということなのだろうと思う。3割、いや2割。 サナギになっても、全部が羽化までたどり着けるわけではない。そのまま腐ってしまったり、寄生虫やウイルスにやられることもあるだろう。 この風に揺れているものは、布団なのか、棺桶なのか。 そう思うと、何とも言えない。
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