東京の片隅から
目次|きのう|あした
やっと子どもと私の夏服をしまった。 子ども服はかなりサイズアウトしている。確実にアウトであろうサイズはより分け、微妙そうなものはとりあえず引き出しにしまう。着てみてダメだったらサイズアウトの山へ。 ユニクロやGUはまとめてリサイクルに持って行こう。 少し買い足さなければならないだろうなぁという感じ。
今年だけの休日。学校も会社も休みだが、道路の混雑を考え、遠出はしなかった。
私たちの世代はこの行事は2度目、子どもは初めて。 まだ興味を持つ年齢ではないが、ニュースなどで流れる映像を見たときに、昔の偉い人はこういう格好で暮らしていたんだよ、とは話した。Eテレの「ねこねこ日本史」でデフォルメされた猫キャラクターが同じような姿をしているときもあるので、あああれね、くらいの認識はあった模様。 台風の被害を考え、パレートは後日に行われるという。
学校公開の受付当番。午後早い時間に集合なので一日休みを取る。 東京国立博物館で開催中の正倉院展を見に行こうと思ったら、今日は月曜日で休館なのであった。会期中無休という情報を耳にしていたのだが、「やっている月曜日もある」ということだったらしい。 それでもぞろぞろ入っていくお年寄りの皆さんがいたのだが、団体旅行の特別観覧か講演会か何かだろうか。 しょうがないので上野と御徒町を巡り、子供のハロウィン仮装用の買い物を片付ける。 全部作るのではなく、既製品のワンピースに飾りをつけることで対応することにした。 午後は、受付当番。平日なのでそれほど来校者もなく、のんびり。 うちの子どもの学年、カタカナの子が多いですね、と言われて比べて見ると、確かに他の学年よりも多い。漢字文化圏の子だと感じで並ぶから一見わからないが、子どもの学年は非漢字文化圏の子が数人いるので、目に見えやすいようだ。 元々入学時から外国籍の子は多かったが、今1割くらいはそうなのではないだろうか。子ども同士は日本語で会話しているので特にコミュニケーションに問題はない。親も「子どもが同級生である」という共通項はあるので普通に交流する。問題はそれ以外の周囲の大人で、義父もそうなんだけど、本人は差別していないつもりでも言葉の端々に差別的な言動が出る。今のところ子どもが来たときに顔は出さないので直接のコンタクトはないが、食事時の不用意な発言(たいていアルコールが入っているので、余計に方言失言が多い)を子どもが聞いて外で発してしまうことを懸念している。
バターを買ったら180gだった。 他のメーカーよりもちょっとだけ安かったのはこのせいだったのか。 なんだか悔しいので、今度からちゃんと表示を見て買おう。 そういえば今は大抵のメーカーは200gだが、私が子どもの頃は225gだった。半端なグラム数が謎だったが、1ポンドが450gだからだと聞いて、バターは外国から来た食品なのだなぁと納得していた。
PTA定例会。 今日も会長さんは出席せず。多分今後も欠席で通すつもりだろう。 彼女からのコメントを本人了解のもと、読み上げる。無給のPTAより仕事優先、というコメントは、正直敵を増やすだけだったと思う。私は会社員だから有給のやりくりの範囲内なら給与に増減はないが、他の役員さんの中には時給の人もいる。が、そのまま読み上げてもいいと言ったのは本人だ。 職場での人員のやりくりが大変なのは事実なんだろうけど、彼女の職業はチームワークと引き継ぎが大切なものだ。やる気があるなら自分の都合のよい日程を提示するだろう。そもそも出欠連絡もなく、毎回催促されて初めて欠席の回答が来るということは、「その仕事をやる気がない」という意思表示だとこちらは捉える。 来年は男性の会長を探す(会長職だけはめぼしい人に声をかける伝統がある)と言っているけど、日程のやりくりの付け方、業務への姿勢に男女は関係ないと思うな。
今日のGoogleのロゴ、なんだか東洋風だなぁと思ったのだが、「楠瀬喜多」さんという明治時代の婦人参政権運動家を記念したものだったらしい。 日本のはずだが衣装や風景が東洋ごちゃ混ぜ(苦笑)頭巾はありなんだけど、着物の袷は逆だし、モブ女性の髪型や衣装はそこはかとなく古代中国風。家も丸太の屋根でまるでログハウス。 Googleの説明ページでの「アーリーコンセプト」では、写真から描き起こしたとおぼしき女性の肖像イラストや高知城がちゃんと描かれているのだが、完成形はは「ぼくのそうぞうするニッポン」的な仕上がりに。どうしてこうなった。写真が残っている時代でこれはひどい。 目の前の箱or板で調べなかったんだろうか。 描いた人の名前でググると「ニュースを聞いてすぐDoodle作ったよ!」的な記事が出てくるので、仕事は早いのだろうが中身は雑なんだな。多文化に対しての敬意が薄い。っていうか、最初から最後まで一人で作業しているわけじゃないだろうに、誰も指摘しなかったんですかねぇ?
余談。数日後に見たら、着物の袷だけこっそり修正された模様。
「なつぞら」については以前少し書いた。 出産を経て働き続ける主人公「なつ」と対比するようなキャラクターとして、出産で仕事を辞めて家庭に入る「茜」という元同僚がいる。朝ドラの視聴者には「茜」のほうが受けるらしかった。(なんせ見た目も可愛らしい)視聴者のメインは、女性は結婚したら家庭に入るのが良しとされていた世代だ。「茜」を肯定しなければ自分の人生を否定することになる。そういう気持ちがあって、過剰に「なつ」を非難する論調になっていたのだろうと思う。
で、ノーベル賞の季節になると思い出すことがある。 何年か前の受賞者夫人のことだ。大学の同級生だったというその夫人もコメントを求められたりしていて、ノーベル賞に関係のない二人のなれそめとか話させられていたのだが、レポーターが「内助の功」を強調する方向に話を持っていこうとしているところ、夫人が「私は研究を続けたかったんですけど」と言った。前後の話は全く覚えていないし、何なら受賞者が誰なのかも覚えていない私だが、その一言だけは強烈に覚えている。冗談めかした口調ではなかった。 あの世代で四年制大学、しかも理系、ひょっとしたら大学院に進む人だから並外れて優秀なわけで、夫の研究生活を優先して自分はいろいろあきらめて、そのことがずっと心にあるんだろうなぁ。その葛藤を抱えたまま数十年来た、彼女の心の苦しさを思うのである。 彼女は「茜」ではあったけど、心の中は「なつ」だったのではないかと思う。
荒川の水はだいぶ引いた。濁っているし、水量も多いが、もうサイレンが鳴るほどには増えないだろう。北関東から東北地方の情報がぼちぼち伝わってきているが、予想以上に酷い。 そんなときに「今年の漢字の募集」のニュースを耳にする。主題団体の思惑としては「令」とか「和」とか「新」とかにしたいんだろうけど、去年同様「災」になるのではないかと思う。
朝から降ったり止んだり。東京では一段落した印象だが、同じ関東地方でも山沿いはまだまだやっと被害状況が伝わり始めた感じだし、東北地方はまだこれからだろう。東京よりも前に通り過ぎたはずの東海・中部地方の情報もない。どこまで被害が広がるのか、見えない。
夜半過ぎに雨は止んだようで、風向きが変わり、風の音が聞こえる。あとで聞いたら、夜空がいつになく綺麗だったらしい。荒川はどうやらギリギリで持ちこたえたらしい。 朝からピーカン。路上に木の葉が散っているが、周囲の家を見てもさほど被害はなさそう。風はまだ強い。公園のほうから吹いてくるのだが、金木犀の香りが混ざっている。 朝から溜まった洗濯物を片付け、2時間ほど眠らせてもらう。服を着たまま寝たし、夜中に何度も警報で起こされたりして、緊張していたのか、身体がガチガチ。昼まで眠って、やっといつもの状態に近くなった感じ。それでもまだ眠い。 午後、買い物ついでに荒川を見に行く。夜中にライブカメラで見た状況よりも水位は下がっていたが、まだまだ危ない感じ。あと数日は警戒か。
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