Cocco姫の手紙____2003年09月21日(日) |
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姫の、愛する沖縄への手紙が、琉球放送で放送されたらしい。
私の物にしたくて、 とあるところからコピーペーストしてきた。
自分の愛するもののために、 まっすぐ行動にうつせる姫がうらやましいと思う。
私なんかは、いつも何かの理由をつけて、 ぐずぐずして、全然行動できないのになぁ。
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沖縄様、お元気ですか。Coccoです。 私が 歌手としての音楽活動を中止してから2年以上経ちます。 色々なことが山ほどありました。
2002年9月、音楽活動中止直後から描き始めていた絵本を出版しました。 初めのページ3〜4枚の絵は 東京で描き上げました。 あっというまに。1枚何十分という速さで。 ところが、その続きを描こうと沖縄に帰ってきた途端に 私は何も描けなくなってしまいました。 私の覚えている海が そこになかったのです。 私は海の見えない山小屋で 絵本を描きました。 目の前に広がる光景と 絶望的な想いとは裏腹に 私はただ 純粋に 美しいものが描きたかったのです。 足元にゴミがあったから 私はそれを拾いました。 もしも愛する人が倒れていたら抱き起こすという行為に何の理由も要らないように 私は 愛する沖縄に散らばったゴミを拾い続けました。 ゴミを拾っている側から 新たなゴミを捨てる若者も中年も老人も幼子もいました。 わからなくなりました。何がゴミなのか。 私がゴミなんじゃないかと思いました。 だとしたら、この海のゴミも全て拾い集めるより もっと容易く 私1人なら もっと容易く処理できるのになあと想いました。 私は いちいち 沖縄に一喜一憂して 泣いて 絶望して 勝手に すっかり疲れてしまいました。 私は ゴミだらけの砂浜に座りこんだまま もう立ち上がれなかったです。 沖縄に 殺される と想いました。 そして 私は 沖縄を離れました。 海を渡ったり 夢を見たり うんと離れた所から 楽園を想ったり。 その間に 戦争が始まったり 悲しいニュースがあったり そして 何かに救われたりしながら 考えて 想って あきらめて でも やっぱり やるべきことが ある気がして 私は また 沖縄に戻ってきました。 私にできること やるべきことについて考えました。 そして 私がやりたいこと。
世の中 ままならないことが 盛り沢山です。 どうしようもないことが いっぱいです。 でも汚れてしまった海を目の前に 死んでしまった珊瑚を目の当たりに それでも私は 愛してるって言うしかなかったです。 例え 沖縄が自然を裏切って海を潰そうと 埋め立ての大地を継ぎ合わせようと それでも私は 沖縄を愛してるって言うしかないのです。 例え 沖縄が 自分の生活を棚に上げて 第三者を責め立てるとしても それでも私は 愛してるって言うしかないのです。
だって ぷるぷるするぐらい 沖縄に焦がれているからです。 そして きっと みんな そう願っているから。 間違いなく みんなも きっと この島を愛しているから。 ただ「愛してる」のために。 例え 何も動かせないとして それでも もう 私は そうする他ないから。
歌を歌おうと想いました。 1人でゴミを拾っていた時に 歌っていた歌です。 「Heaven's hell 」
もしも 私の歌が届いたら そして それが あなたに響いたら 今度 海に行った時 ひとつでもいい ゴミを拾ってほしい それが 願いです。
愛する沖縄様。 どうか 見届けてほしいのです。 一緒に このイベントの立ち上げを見届けてほしいと願っています。 眩しい沖縄に、愛しい人たちに、立ち会ってほしいと想っています。
どうか 叶うなら 2003年8月15日 ゴミゼロ大作戦 スタートです。
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いいなぁ。 私にもやらなきゃならないことが、 じりじりと、日一日と、迫ってきてる。 今日、ちょっと実感した。
私は、いつ、「スタートです」って言えるかな。 私は、いつ、「叶う」のかな。
しばらくしたら、きっと言うから、もうすこし先のばしにさせてほしいな。
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