思考回路2011
もくじむかしあした


2003年08月13日(水) 意識不明

最近、ばったり寝てしまってよくない。
化粧も落とさず、気がつけば寝ている。
まぁ、バイトはそこそこ慣れてきて、
めんどくさい事には首をつっこまない方針
で、深夜もくもくと働く。
飲食店で働いていて初めて、客の質について
考えてしまった。
深夜、集団で来る若いにいちゃんたちの
マナーの悪さと来たら。
別にヤンキー系でもないのに、3人で
来る連中は、どうしてあんなにもアホなんだ
ろうかと思う。椅子に足をかけて座る。
長椅子のソファーに寝転がる。
食器を下げに行くと「育ち」「品」という
言葉が浮かんでくる。悲しいかな、そうゆう
人々はほとんど必ず食い散らかす。
どうしてそんなに汚く食べるんだろうかと
思うくらい、汚い。
育ちの良し悪しが分かる。食べた食器から
そんなものを感じられるのは和食店だからなのか。
逆に、ものすごく綺麗に食べられていて、
顔を見たら、ちょっと強面のお兄さんだったり
したときの嬉しさときたら。
男を見る時のポイントが一つ加わった。


2003年07月28日(月) 炎に包まれて

炎に包まれて、飛び出した先は油がまいてあった。
和食店は想像以上に内部分裂しているようだ。
ようだ。というのは二人営業の夜番なので、
不毛極まりない、人間関係を目撃せずにすんでいる
から。唯一店で、ニュートラルな存在の人との
夜番なので、一番平和な時間帯なんだそうだ。
なんだそうだ、というのは、あと3日で辞める
人の言葉。人間関係のごたごたで辞める。
オープン以来、わずか4ヶ月で、語り尽くせぬ
ほどの、いざこざがあったようだ。
ようだ、というのは・・・。
世の中には知らない方がいいこともあるわけで、
多くは聞かなかったし、聞ける立場にもないので
あまり良くはわからない。
それでも視界の端々に、ちらちらと鬱陶しい
モノの影が見え隠れする。
おそらく・・・一番始めに教えてくれた28才
主婦を中心に、とあるグループが出来て、
それ以外の気に入らない連中といざこざを起こし
ている・・・。と推測。
中高生の集団の様な、低レベルな争いを繰り広げて
いるようだ。
で、どうやら私は夜番オンリーな新人なので、
ごたごたに巻き込まれずにすんでいる。
それでも、28才主婦には、気にくわないらしい。
何をしたのか分からないが、なんとなく。
ホント無駄な事に感情と時間を浪費しているものだ。
どこもかしこも、燃えすぎ。


2003年07月24日(木) 予定通り

和食店の、イカれた人間関係は
いまの自分には必要だった。
カフェの人々が、貴重に思えてくる。
久しぶりにパンを焼く。解凍するための
蒸気の蒸し暑さも、ここちよくなじむ
のが不思議だ。あんなに大嫌いなキッチン
だったのにな〜。帰ってきたって気がした。
今日はドリーがいなかったのも幸いだった。
バーの責任者の浜ちょん(仮)は、もしか
するとイイ大人なのかもしれない。
30才。妻子持ち。と、書くと大人だな。
ミュージシャンを目指している
ので、目指す者同士、いろいろ話す。
わくわくする。めちゃめちゃ嬉しい。
30代の人間と、真っ向から語ることが
出来るから。まぁ自分もその辺の年になった
ってことだけど。
複雑なジレンマをこの人も抱えてバーの
副店長をやっている。夢と家庭。
家族を食わせて行くためには働くしかなく
だから今は、音楽はやっていない。
唄は人を喜ばせるために楽しませるために
歌っていた。接客業も、良いものを提供して
人を喜ばせる。根っこは同じなんだから
唄だけで無くてもいいと、彼は言っていた。
確かにそうだけど、でも私には納得できない。
やりたいことを諦めた、辻褄のあった
理由の様に感じた。
人を喜ばせる、楽しませる。いくつかの
方法のうち、彼は接客業を選んだということ
なのだろうか。1人身ではないという事も
責任ある仕事をしている事も含めて。
さて、自分はといえば。
何者にも縛られていない。
守るべきものはない。
責任もない。
自由だ。
彼からみれば、なにをぐずぐずしてんねん!
という事になるのかな。
おもしろいな。この出会いも。誰かを失うと
新しくそれを補う人が現れる。
中国に旅立ったご友人の役割を彼ははたしている。
迷って立ち止まると、まっすぐすすめと言う。
そしてわたしは、じゃぁ進もっかな〜と
思うんだから単純だな。


2003年07月23日(水) うわー、ヤバイとこだよココは

9時に帰宅して18時に再び入店。きつい。
キッチンを覚えて休憩の時だけでも回せる
ように、ということで。初キッチン。
キッチンに3人。ホールに2人。
普段は夕方のピークは4人で回している。
ここの和食店はオープンして4ヶ月目。
つまり今店を回している連中はオープン
から一緒ということで、後から入る身と
してはなじみにくい。
しかも、仲良くまとまっているのかと
いえばそうでもない。裏ではおばちゃん
たち、特有の陰険な何かがうごめいている。
ほんと、くだらない事に時間と感情を
浪費していることで。
教えてくれたのは店長だったが、
相変わらず教え方が??ポイントポイントで
教えろっつうの!そんな感覚的に言われて
も、分かりません。こっちはどこに何がある
のかも分からないの!
店長のことを細かいと言った人の訳を知る。
同じタレを5種類の定食で使う。分量はそれぞれ違う。
ぜいぜい二本ぐらいで、計れそうなところ
五本すべて用意されていて、しかもご丁寧に何に
使うかラベルが貼られている!。
じゃまなんだよね。五本もあると。タレを
取り出すのに、いちいち引っかかる。
そこまで厳密に計る必要があるのかってゆう。
恐ろしい事に、秤にもご丁寧に5種類ほどの定食
丼のグラムに併せてラベルが貼ってあった。
いやはや。店長・・・。細かいよ。
店長が終始こんな感じだからなのか、その下で
働いている連中もどっかおかしくなるのか。
もう1人キッチンにいた男。大学1年らしいが
ものすごくフケて見える。異様に目つきが
顔つきが悪い。男前なんだけど。性格の悪さが
顔ににじみ出ているというか。珍しく、顔で嫌な
タイプ。とゆうか、ここって意地悪そうな顔の
人が多すぎ。よくもまぁ、こんな嫌な顔した
奴らを集めたなってぐらい、第一印象が悪い。
で、店長が店長らしからぬ人物だと下も下な
のか、何をすればいいのか分からない
新入りに対して、教えるっつうことをしない。
君は分かっているのかい?ちゃんと教えておかない
と、後で自分が困るってことを。
恐ろしいくらいに、放置。しょうがないので
少ない知識で、動くが、そこで少しはフォロー
しようよ。次になにをして下さい、ぐらいさぁ、
言えるだろ。店長もそうだったが、やっぱり
店が若いせいなのかなぁ。そうゆうあるべき
気配りがないんだよ。
終始むかつきを押さえながらキッチンを
やっていたが、目に付いたことがもう一つ。
それは店長とバイトたちの関係。
悪男をより悪く見せていたのは、端から見ても
分かるぐらい店長を見下していた。
表面的には店長に確認を取りながら仕込みなど
していたけれど、言葉の端々にいちいち反抗的
というか、さげすむ含みがあった。
店長は知っていて流しているのか、なんなのか
分からないが、普通に対応していた。
どうも悪男は自分の方が店長よりも仕事が出来
ていると思っているようだ。店長は仕事が
出来ていないと思っているようで。
その辺は、ホールをやっていた二人も同じ
らしい。もちろん蔑む度合いは違うが。
とくに表面に出していたのが、この悪男。
つまり、店長は店長として店をまとめきれて
いない。
それも分からなくもない。
初めの教えてくれていたのに、途中から
洗い場に回ってしまって、一切口を挟まなく
なった。洗い場にいるのは別に問題じゃない。
そこから指示なりなんなり出せるじゃん。
こっちは分からないんだからさぁ。そこで
黙々洗ってる場合じゃないでしょ。
オープンからの連中だから、それぞれ動いて
いたけど、仕切らなすぎ。
上がるときも、上がってとか、その辺を
責任者のあなたが仕切らないでどうすんの。
帰り際は、誰も店長に「お疲れさまです」
さえ言わない。怖すぎ。
なんだろね、この店は。
この間バックレた人が出たって聞いたけど、
そりゃバックレるわ。









あしえ |MAILHomePage