不動産担保ローン チラシデザイン コンのみ日記
コンのみ日記
紫 |MAIL

My追加
目次過去の日記未来の日記


2003年05月16日(金) 朝売り

アサイチで、中央市場に行きました。
アサイチといっても、もう10時くらいでしたが。

食品メーカーにいたときは、よくアサイチで市場に販売促進に行きました。
このときのアサイチは、朝の4時。
各問屋に入って、そこに買い付けにくるお客さんに、試飲販売をします。
いわゆる「朝売り」。
これがまた楽しい。

ふだんは、大手量販店(スーパー)を担当していた私。
市場に買い付けにくるお客さんは、ほとんどが自営の社長。
1円でも安く買おうとする意気込みが、量販店とは違います。
サラリーマンにはない「人の荒さ」に温かさを感じます。

「条件●円です」
「現物を●個つけます」
「エンドで特売しましょうよ」

流通業界の用語を普段の言葉にように使っていたのに、今は思い出すだけで必死。

「さびしいな」

今日行った市場で、ついひとりごちてしまった言葉は、鰹を焼くバーナーの音に消されてしまったようです。


「目には青葉山ほとぎす初鰹」

市場では、イキのいい鰹が手に入りましたとさ。


2003年05月15日(木) 不公平

ぼんやりとお風呂に入っていると、ふと、気づいたことがありました。
それが何かは、やはり、ないしょ。

世のなか、不公平なことが多すぎる(怒)!
ぷん。

おやすみ。


2003年05月14日(水) またしても

またしても、風邪?

今年はよく風邪をひきます。

そんなこんなでおやすみ。


2003年05月13日(火) まるで

雲の上を歩いているかのように、ふわふわ、ふわ、と眠りにつきました。

おやすみ。


2003年05月12日(月) 全身で感じていた「風」

21歳の夏、1カ月ほど北海道に滞在したあと、すぐにバイクの免許を取りました。
もちろん、バイクで北海道をまわりたいがためです。
峠でライダーとすれ違ったら、かっこよく挨拶するんだ〜と、楽しみにしていたけれど、結局、バイクで北海道に行くことはありませんでした。
北海道に行くことはなかったけれど、関東甲信地方へはよくツーリングに出かけました。

伊豆の峠で大雨すぎる大雨に降られたり、横浜の高速道路でアクセルがまわらなくなって40キロほどしかスピードが出なくなったり、新目白通りの信号で派手に転んんで左のミラーとステップが折れたり、お金がなくてガソリンを300円だけ入れてもらって苦笑いされたりと、今となってはいい思い出です。

私がライダーだった時期は、たったの5年間。
高速道路でも90キロ以上は出さない(出せない)のんびりライダーだった私。
でも、あのときに全身で感じていた「風」は忘れることはないでしょう。

私の愛していたバイクは、5万円で業者に売りました。
最後にバイクと交わした言葉は、ないしょです。
今もムショウにあの「風」を感じたくなるときがあるけれど、もう私がバイクに乗ることはありません。

でも、こうしてあらためて日記に書いていること自体、本当はまたバイクに乗りたがっているのかもしれない。

そんなことを考えながら、今日は淡い空色の自転車を走らせていました。
全身にそよそよとあたる風が、とても気持ちよかったです。

おやすみ。


2003年05月11日(日) 教訓

母が結婚するとき、祖母(母の母)から手鍋をひとつ、手渡されたそうです。
当時は、それが当たり前の嫁入り道具だったとのこと。
手鍋さえあれば、どんな料理でもできると、祖母が母に言ったそうです。

その手鍋を使って、母が父に初めて作った料理は、お味噌汁。
朝食に出てきた味噌汁を、父はごはんといっしょに「うまい、うまい」を繰り返しながら、3杯もおかわりしたそうです。

「そんなにおいしいのか」と、母は父が出かけたあとに味見をしたところ、なんとダシの入っていない、お世辞でも「うまい」とはいえない味噌汁だったとのこと。
そのとき、初めて母は「味噌汁にはダシを入れる」ということを知ったそうです。

その話を聞いた私は、味噌汁にダシを入れなかったことよりも、初めての手料理を味見をせずにだした母と、そんな味噌汁を3杯もおかわりした父に驚きました。


私が東京で一人暮らしを始めるとき、やはり祖母は私に手鍋をひとつ、それから小さな赤い炊飯器をひとつ、買ってくれました。

「鍋さえあれば、なんでもできるよ」

と祖母。
そしてその隣で母は、

「味噌汁はダシを入れるんよ」

ダシを入れない味噌汁がどんな味なのかはわからなかったけれど、「ダシを入れるってとっても当たり前でとっても大事なことなんだ」と思いました。

それ以来、一人暮らしをしたり、結婚したりする友には必ず「鍋ひとつでなんでもできるよ」「味噌汁にはダシを忘れないように」と言うようになった私。

当たり前のことって、あえて口に出して言うことで、その大事さをあらためて知ることがあります。
あのときに祖母と母からもらった言葉は、今も私だけの「教訓」のひとつになっています。

でも「味見をする」ことは、私の教訓にはならなかったようです、ね。

おやすみ。


2003年05月10日(土)

父が大工の棟りょうをしていたため、夜になると、いろんな人がやってくる家でした。

とくに月末になると、職人さんが家にたくさん集まりました。
待ちに待った給料日だからです。
その日は、父も母も朝からとっても忙しそうで、学校から帰ったら、私もお金を数えたり、封筒に名前を書いたり、小切手を切ったりと、当たり前のように手伝いをしていました。

夜になると続々と仕事を終えた職人さんが居間に集まります。
母の作った料理を肴にお酒を飲みながら、ワイワイと楽しそうにしている姿が子どもながらにうらやましかったです。

お酒をお燗したり出来た料理を出したりと、まるでその日は小料理屋の店員状態。
70歳近い職人さんから、まだ高校を卒業したばかりの職人さんまでが、ホントにいい顔をして、楽しそうに笑っていました。

料理を出し終わった私をその場に座らせて、手品やトランプゲームをしてくれる人、お小遣いをくれる人、習い事の話を聞いてくる人、膝の上にのせて「電車ごっこ」とか「バスごっこ」とかしてくれる人。
そして私は何よりも、そんな彼らの「手」を見るのが大好きでした。
ごつごつした手だったり、意外と細い指だったり、バンドエイドでいっぱいの手だったりと、けっして同じ色・形の手はないけれど、それはまさしく「職人の手」。
父と同じ「手」をもつ人たちでした。

今もよく「職人」と呼ばれる仕事をしている人に会うと、「手」を見てしまいます。
どの職人さんも、同じ手はないけれど、その手が培(つちか)ってきた「技術」とその技術への「自信」がかいま見られます。

かくいう私も「編集職人」と呼ばれる仕事をしています。
それでも私の手は、子どものころに見た彼らの「手」とは、今は少し違うように見えます。

今日は父の誕生日。
いつか父と同じ「手」に私もなれるのでしょうか。


2003年05月09日(金) コーヒー豆

コーヒー豆の香りに、「宝箱」のふたが開きます。
そして、気づきました。

「宝箱に入っちゃったんだ…」

思い出の宝箱は、そろそろまた新しい思い出を入れるスペースを欲しがっているようです。

そろそろ新しい旅を始めたい。
もしくは、すでに始まっているのかも。
そして、それに気づくのは、また「宝箱」のふたが開いたときなのでしょう。

おやすみ。


2003年05月08日(木) ごく普通に

去年の今日、小樽を旅立ちました。
私の長い旅の始まりの日でした。
バックミラーに映る手を振る2人をいつまでも目で追っていました。
この2人に私は何度も見送ってもらったのでしょう。

去年の5月は、じつにいろんなことがありました。
だからでしょうか。
去年の旅の続きを、この月に始めたい、と思うのは。

なんとなく去年の今ごろのことを思い出しながら、少し暗めのギターを聴いていると、いきなり聴き慣れた明るめの曲が始まりました。

「!!」

驚きの言葉もうまく発せられないまま、今までいっしょに飲んでいた2人が静かに、そしてやさしく歌ってくれました。
時計の針は、0時を少しまわったところ。
去年もこうして0時をまわったときに、祝ってもらいました。

今年は、あまり多くの人に会うことなく、ごく普通の1日として今日を、この5月を過ごしたいと思っていたけれど、あまりにも温かすぎる歌に、胸が熱くなるのを抑えられません。

年に一度の今日の日を、「ごく普通の1日」にさせないでくれた2人と、メールをくれた人たちに、心の奥から「ありがとう」。
こんなにウレシイ気持ちでいっぱいの誕生日は、初めてかもしれません。


2003年05月07日(水) 招き猫

「ちょっと迎えに来て」

高校に入ったばかりの春、母から電話がありました。
専業主婦をやめて、結婚以来初めて外で働き出した母。
いったい何があったのかと、自転車を飛ばして母の職場に行きました。

「このコ、連れて帰って」

手渡された小さな紙袋。中をのぞくとまだ生後1カ月ほどの子猫が、おびえた瞳で私を見上げていました。

「えっ! こ、これ、どうするの?」

「飼うの」

「………!」

「招き猫になってくれればいいなと思って」

「ふ、うん…」


どちらかというと、犬派だと思っていた母がなぜ猫にめざめたかはわかりません。
でも、この日から、私も兄も父までもがすっかり「猫派」に転身したことだけは確かです。

そしてこの猫は、私たち家族にいろんなものを招いてきてくれました。

それが何かは、今は時間がないのでまた今度。

おやすみ。


目次過去の日記未来の日記


紫 |MAIL

My追加