紫
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なーんにもない。
「講談と日本酒の会」に参加してきました。
「講談」と言われても「?」の人が多いと思われるので、人の言葉を借りて簡単に説明すると「講談の講は歴史。過去の歴史を面白くかつわかりやすく講ずる、話をする」ことのようです。
つまり、史実に基づいた話が講談。
話にオチがあるのが「落語」とのこと。
ふむふむ。
さよか。
そういえば、何年か前に、NHKの朝の連続ドラマ「やんちゃくれ」で、ヒロインのお姉さんが講談師になっていました。
講談というものは、そのドラマの中でしか見たことがありません。
今日はまだ若い講談師さんの講談。
旭堂南湖(きょくどう・なんこ)さんでした。
なかなかおもしろかったです。
なんでもライブは、いいですね。
ということで、お酒も肴もおいしくいただきました。
ひっく。
「タダ券があります」
という言葉に誘われて、映画に行ってきました。
どうもありがとう。
行くまで、何の映画か忘れていましたが、映画館の前に行ってびっくり。
観たいなぁ、と思っていた映画でした。
「半落ち」
寺尾聡さん主演の映画です。
半落ち、とは警察用語で、「容疑者が容疑を一部自供しているが、完全には自供していない状態」とのこと。
最愛の妻を殺害し、自首するまでの空白の2日間を追う警察や検事、判事、記者、弁護士。
2日間の行動について、かたくなに口を閉ざす容疑者。
ちょっともやもやの残る内容でしたが、観てよかったな、と思います。
なんといっても役者陣が、最高でした。
脇役の警官までもが、いい演技をしていました。
原作は、直木賞候補になった作品とのこと。
300ページもある大作です。
読もうとは思わないけれど、原作では私の「もやもや」が解消されるようです。
久々の映画。
久々の邦画。
いいですね。
二十歳のとき、初めて1人で北海道を旅しました。
2月の雪のいちばん多い季節。
道路に、ヒーターが入って雪をとかしているということも、夜もストーブを消さずに寝るということも、家の前に、高床式の灯油タンクがあることも、玄関を開けるとまた玄関があるということも、すべてが新鮮でした。
友のすすめで、小樽の小さな宿に泊まりました。
一人旅で、初めて泊まる宿でした。
宿の玄関が雪ですっぽりと隠れていたり、すきま風が入らないように、窓にビニールがかぶせてあったり。
宿主が急に歌いだしたり、その宿から毎日仕事に通う人がいたり。
「宿」とか「人」に対する私の常識が、崩れるほど新鮮でした。
いちばん驚いたのが、湯たんぽ。
夜、お風呂から上がったころに手渡されます。
「布団のなかに入れて、布団をあたためてください」
その言葉のとおりに、布団のなかに入れておきました。
ちょうど寝るころには、布団はぽかぽか。
湯たんぽを使うのは、初めてではなかったけれど、こんなに布団をあたためてくれることに、驚きました。
朝になっても、まだ湯たんぽはぽかぽか。
「朝は、水が出ないので、その湯たんぽのお湯で、顔を洗ってください」
湯たんぽのお湯を、大事に洗面器にこぼすと、ほんのり湯気がたちました。
「あたたかい…」
顔を洗うのにちょうどいいくらいの温度。
寒い国の人は、いろんな知恵をしぼって暮らしているんだなぁ、と感心したのを覚えています。
今日、部屋に入ると、ひんやりと冷たい空気が、頬をかすめました。
妙に湯たんぽが懐かしくなったけれど、ここには湯たんぽは必要ありません。
湯たんぽのお湯で、顔を洗うこともありません。
そういえば、冬の北海道。
しばらく行っていません。
イジメのようなものに、何度かあったことがあります。
何度かというよりも、3度。
イジメというか、「無視」というか。
小学校のときに2度、中学校のときに1度、あります。
きっかけはどうでもいいことです。
小学校のときは、ガキ大将の言うことに従わなかっただけ。
それでも、幼稚園からの友がガキ大将をやっつけて、私へのいじめは一瞬で終わりました。
後から聞けば、私をいじめていた彼女は、私といっしょに遊んでみたかった、とのこと。
人騒がせな話です。
中学校のときは、部活の遅刻はバツ。
校正5周。
バツです。
友である彼女は、それを1周でごまかそうとしました。
「校庭は、5周だ」と私が言ったその日から、私への「無視」が始まりました。
私としては、どうでもいい話だったのですが、理不尽な「無視」が許せず。
結局は、理詰めにしてしまい、彼女は、ぐぅのね、も出ませんでした。
そんなことはしたくなかったけれど、やっぱり校庭は、5週なんです。
5周、走った人が、満足を得るんです。
人に語れる話があるだけ、まし?
おやすみ。
190円のカレーか、210円のラーメンか。
真剣に悩んだことがあります。
もちろん、最近の話ではありません。
学生時代、学食の食券売り場の前で、です。
カレーがきらいだった私。
でも、おなかがいっぱいになるのは、カレーでしょう。
ラーメン好きな私。
納豆ごはんにも飽きて、久々に汁につかった麺が食べたい。
う〜ん。
う〜んう〜ん。
……。
納豆ごはんにしよー。
結局は、空腹は水でごまかして授業に出て、家に帰って納豆ごはんになりました。
「自炊していて、偉いね」
友からみれば、納豆ごはんも自炊になるのでしょう。
卵を買うにもためらった学生時代。
今はホントにぜいたく三昧、です。
【余談】
実は、その日は電車の定期券が期限切れで、現金で帰らなければいけませんでした。
片道150円。
財布のなかは、300円。
カレーを食べていても、ラーメンを食べていても、私は家まで帰れなかったことでしょう。
やはり、自炊に、限ります。
見栄っ張りの父は、私が最初に就職した会社の名前を、親戚に言えませんでした。
マイナーな食品メーカーだけど、ある食品にかけては「最大手」だったのに。
私も、よく人に笑われました。
「なんでまた」
と言う人もたくさんいました。
私が答えるセリフは決まっています。
「社員の顔をすべて知っている会社に入りたかったから」
もちろん、これだけがすべてではありません。
でも、会社に入ってしばらくしたときに、この会社に入ってよかった、と思いました。
大きすぎる大学の、卒業も危ういぽつり、とした存在だった私が、その会社では、スパルタにそれでも見捨てられることなく育てられ、いつも誰かに見守られ、突き放されても、どこかで安心感をもてるような、そんな、会社。
辞めて十年近く経ちますが、今も、私はその会社に、その支店にいたこと、「彼ら」に育てられたことを、誇りに思っています。
今もまだ、私のことを呼び捨てにする先輩たち。
いつまでたっても「仲間」扱いしてくれる彼らの存在もまた、「小さなシアワセ」のひとつです。
「東京駅の丸ビルで昼ごはんを食べよう」
昨夜、泊めてくれた友が言いました。
丸ビルといえば、私が週に1度、営業に行っていたビルです。
丸の内ビルディングで「丸ビル」。
大阪の丸ビルのように丸いわけではありません。
東京駅のまん前にある丸ビル。
ずいぶんとキレイになっていました。
キレイになったというよりも、以前の姿はもうとどめていません。
丸ビルだけではなく、東京駅の周辺はずいぶんと様変わりしていました。
以前のように、都会だけど、古ぼけたビル群にどことなく『田舎くささ』のあった東京駅とはもうまったく違います。
十年ほど前、この丸ビルに、週に1度、配達にきていました。
あちこちへこんだボロボロのハイエースを路上駐車して、20キロ前後の商品をせっせと搬入していた私の姿は、もうどこにもありません。
この大都会・東京に、戻りたくて仕方がない時期もあったけれど、今は、そんなことはまったく思わなくなりました。
ただ、いまだに大阪より東京の道のほうをよく知っているのは、きっといろんなことを吸収しやすい時期に、あちこち歩き回ったからでしょう。
新幹線を新大阪で降りて、在来線に乗りました。
「うん、帰ってきた帰ってきた」
大阪弁の飛び交う電車のなかで思ったこと。
いくらビルが新しくなっても、どんなに街が変わっても、私の軌跡は「そこ」にあって、私がその「軌跡」を見たいときにはいつでも見られるんだ。
この大阪にも、私の「軌跡」はたくさんたくさんあって、だから「ほっ」とするんだろうな。
今、住んでいる街が、私の「ほっ」とする街になったのは、ホントに最近。
私の「軌跡」に気づかせてくれた、数多くの友のおかげです。
今日、丸ビル6階で食べた「銀たら定食」1400円。
かなりおいしかったけれど、700円で半分の量のほうが、うれしかったな、と食べ終わってから思いました。
おいしさと安さのバランスを考えると、食べ物は、やっぱり「大阪」に軍配が上がりますね。
おやすみ。
朝食に入った店で、顔を洗い身支度を整えて、いざ出発。
え? どこに出発するのかって?
もちろん、「東京ディズニー・シー」へ!
突然に決まったこのツアー。
誘ってくれた友と、行かせてくれた人たちに感謝です。
どうもありがとう。
さて、この「おとなの遊園地」と言われているディズニー・シー。
オープン当初は、かなりの混雑だったようですが、今は時期的なものもあって、私たちの最高の待ち時間は30分弱のアトラクションが1つ。
そのほかは、15分とか20分待ちがほとんど。
待ち時間3分というアトラクションもありました。
ということで、人気アトラクションはほぼ制覇。
一番人気の「インディー・ジョーンズ」がお休みだったのは、唯一の心残りと言えるでしょう。
食事の時間もゆっくりとれたし、おみやげ屋さんもじっくりと見て楽しめたし、大・大満足の1日でした。
仕事から離れて丸1日遊んだのは、かなり久々。
やはり、パソコンを持たずに遠くに行くのも、いいものですね。
ときおり、ちらりちらりと仕事の段取りが脳裏をかすめていたことは、気づかないように気づかないように、ミッキーちゃんに手を振っていましたとさ。
ディズニー・シー。
一度は行くべし!
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