紫
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そして、今日はお花見。
時間が空いたので、ちょっと早めに行くと、もうすでにブルーシートを敷いて場所を取ってくれていました。
どうもありがとう。
3人でちびりちびりとビールを飲みだしたのが17時50分。
それから、1人増え、2人増え、最後は総勢10人。
ビール2本と押すと温まるお酒を2本。
お寿司とそのほかスナック菓子をいただき、寒さに耐えながらわいわいと盛り上がり、それから、カラオケに流れたのが、もう22時近くだったと思います。
それから………?
いやはや、いつもながらに楽しい夜でした。
いまだに「姉(ねえ)やん」と呼んでくれる仲間に。
「楽しい夜を、ありがとう」
九段下の靖国神社で、毎年、花見をしていました。
事前にお寿司やお惣菜を注文して、ブルーシートと段ボールを持って場所取り。
携帯電話が今ほど普及していなかったため、1人が場所を取って1人が会社に電話をかけに行って、だいたいの場所を知らせます。
会社にいた人は、みんなに場所を知らせて、注文していたお寿司やお惣菜を受け取って来ます。
最初は、ガランとしていたブルーシートに、どんどん人が集まってきて、ビールの空き缶がどんどん増えて。
夜桜を眺める人はほとんどなくて、わいわいとくだらない話で盛り上がって。
めったにいっしょに飲まない人たちが集まるこの年に1度のこの花見。
私の年間行事の1つでした。
場所は、靖国神社から吹田(すいた)の江坂公園に移り、いっしょに花を眺める顔ぶれも変わったけれど、毎年、欠かさず夜桜をながめながら、花見をしています。
春になると、そわそわする理由の一つ、ですかね。
おやすみ。
三月の終わりは、ちょっぴり、さびしんぼ。
明日から4月。
新しい毎日を、送ろう。
おやすみ。
東急ハンズで、LEDライトを買いました。
30分ほど迷って迷って、買いました。
私のものではありません。
海外でも使えるもの。
いろいろ考えたけれど、海外に慣れている友は、もういろんなものを持っているでしょう。
海外で暮らすために「あってもいいもの」。
そう思って買いました。
必ず必要なものではありません。
小型のペンライトにしました。
必要なときに、思い出して使ってください。
けっしてコンサート会場では使わないように。
買ったばかりのペンライトを持って、明日、会社を辞める友に会いに行ったら、ちょうど昼食中とのこと。
残念。
「残念」
この言葉は、その友がよく私に言ってくれた言葉です。
自分自身が会社を辞めたときのことを、しみじみと思い出しながら、彼女に伝言を残して帰りました。
なんとも、いえない、気持ちです。
お休み。
子どもたちの緊張した表情に、思わず笑みがこぼれました。
会場に向かって、慣れないお辞儀をして、イスに座って。
それから、鍵盤を鳴らし始めます。
今日は、友のピアノの発表会。
子どもたちよりも、ちょっと「おとな」の彼女は、かなり緊張している様子。
それもそのはず。
まだピアノを始めて1年も経ちません。
そしてもちろん、初めての発表会です。
「途中で、頭がまっしろになったらどうしよう」
会場前に、こんなことをつぶやいていた友。
でも、そんな心配は杞憂に終わりました。
子どもたちより、ちょっと上手にお辞儀をして、イスに座ってピアノを弾き始めました。
途中、つまづいたけれどそんなことを気にすることなく、堂々と弾き続ける友。
そして、キレイにフィニッシュ。
弾き終わってから、ようやくこぼれ出た友の笑顔に、見にきてよかったと思いました。
「また、発表会に出たい」
発表会のあと、彼女は何度も言っていました。
あの独特の舞台前の緊張感と、終わったあとの達成感を、友も味わったのでしょう。
発表会。
私も同じ緊張感と達成感を知っています。
もう、味わうことはないけれど、それでも今日は、懐かしい気持ちで、いっぱいになりました。
ありがと。
また見に行くね。
対向車線の車が、右にウインカーを出していました。
路地に入りたいのでしょう。
それでも、なかなか車の流れは止まりません。
2車線の道路のT字路をを右折するときは、私もかなり気を遣います。
私の車が止まっていることで、渋滞が起こしているんじゃないかとか、後ろの車に怒鳴り込んでこられたら、どうしようとか。
逆のことも考えます。
私がこの車の右折のためにブレーキをかけると、後ろの車が怒ってくるんじゃないかな、とか。
タイミングがいいときは、積極的に止まるのですが、ある程度の流れがあるときは、あまり止まりません。
というよりも、いろんなことを考えて、止まるタイミングを逃します。
ホントは、止まって、気分よく右折させてあげたいのに。
「あ……」
ウインカーを出していた車が、目の前で右折していきました。
ドライバーは、大きく見えるように会釈しています。
運転していた友は、そのまま何もなかったかのように、車を進めます。
止まってあげる人なんだ…。
そのとき、助手席に乗っていた私は、新鮮な驚きを覚えました。
その後も、友は、対向車だけではなく、自分の前に入ろうとウインカーを出している車を、わざわざ止まって惜しみなく入れてあげていました。
「えらいね」
思わず私は言いました。
そうすると、友は、
「1台くらい入れても、変わらへんやん」
大渋滞のまっただなか。
ホントはイライラしていてもおかしくない状態のときの友の言葉。
そう。1台くらい入れても、この先の進行になんら問題はないのです。
それでも、なかなかブレーキに足が向かない私。
でも、その日から、できる限り右折でも割り込みでも、どんどん入れてあげることを心がけています。
後ろの車が怒ろうがどうしようが、右折しようとしている車が、気分よく曲がってくれることのほうが、重要な気がしたからです。
右折を許すことで、交通渋滞も避けられます。
些細なことだけど、大事なことを教えてくれて、ありがとう。
「歩行者にも同乗者にも、そして、ドライバー同士にも「やさしい運転」をしていこう、と思いました。
近所のテニスショップまで、宅配便を出しに行きました。
ちょっと大きな道路を隔てて100メートルほど先にあります。
玄関を出ると、植え込みのなかに朱色とピンクの小さな花がつぼみを開かせようとしていました。
しばらく歩くと、紙をくしゃくしゃっとしたような朱色の花の木が満開を迎えていました。
そよそよ吹く風につられて空を見上げると、抜けるように真っ青。
テニスショップに着き、宅配便を出してまた同じ道を歩きました。
今度は、自然とハミングがこぼれてきました。
春になると、必ずといっていいほど、口ずさむ歌があります。
自然と歌ってしまいます。
そんなときは、私もこの春とひとつになっているんだな、と思います。
そんな歌。
ありませんか?
春を、歌っていますか?
24歳のとき、初めて「ワープロ」を購入しました。
富士通のオアシス。
どのメーカーの何がいいのかどんな性能があるのかもわからず、ただ、店員にすすめられるがままに、買いました。
キーボードにも初めて触りました。
五十音順じゃないということに、驚愕(きょうがく)!
付属のブラインドタッチ練習ソフトで、毎日、仕事から帰ると練習しました。
そのソフトで、1日15分くらい練習したあと、それまでに詠んでいた短歌や俳句、それから日記を入力。
フロッピーディスクに保存して、私の初めての「電子日記」が出来上がりました。
新聞に載っていた料理のレシピも入力しました。
私だけの「お料理メモ帳」も出来上がりました。
朝礼で話す内容も、ワープロの画面と相談しながら、考えました。
私だけの「朝礼スピーチ集」が出来上がりました。
仕事でワープロもパソコンも使っていなかった私。
それでも、趣味のなかで覚えたブラインドタッチが、今、私の仕事をおおいに助けています。
ワープロは、パソコンに変わり、最初の「かな」打ちは、「ローマ字」打ちに替えて、覚えたブラインドタッチはさらに速さを増し。
「きはしとち」
「くまのりれけむ」
かな打ちだった私が、最初に覚えたキー配列。
今もときどき、頭のなかで呪文のように唱えていることがあります。
さて、なんの呪文なのでしょうか。
おやすみ。
今日の昼は、ラーメンでした。
駅に隣接したショッピングセンターのなかに、いつも気になっていたラーメン屋さんがあります。
小豆島ラーメン。
……。
聞いたことがないだけに、いつもいつも気になっていました。
今日は、ちょうどおなかが空いたころに、その前を通ったので、ふらりと入ることができました。
厨房をカウンタ−で囲んだだけの小さな店舗。
まだ朝の11時ということもあり、お客さんは私ともう1人。
ラーメンをすすっていると、もう1人のお客さんと店員さんの会話が聞こえてきました。
そのお客さんは、今日は休みの様子。
店員「今日は、何しまんの?」
客「今日か? 今日はずっとサウナや」
店員「どこのサウナに行きますのん」
客「国道越したところにあるやん。古いビルの中やねんけどな」
店員「中身はキレイなんやね」
客「……、いや、そんなに…」
思わず、ラーメンを吹き出しそうになりました。
でも、まだまだ会話は続きます。
客「昼間は空いていて、いいで」
店員「混むときって、夜でっか?」
客「そやな〜、勝った連中がぎょうさん来(き)よるわ」
勝った連中……、競艇!?
店員「絵、は大丈夫ですの?」
客「絵を描いている人は、禁止なんやけどな。でも、月に1回くらいは会うで」
サウナで絵?
………、刺青!?
ごくふつうに会話が進んでいっていることに、「地域性」を感じざるをえませんでした。
小豆島ラーメン480円。
小豆島が遠い遠い国に感じたひとときでした。
おやすみ。
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