紫
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「今日は抽選会やねん」
昨日、母が、私の部屋をのぞきながら言いました。
「無料のパソコン教室があるねん」
よく話を聞くと、近所の公民館で半年間、無料でパソコンを教えてくれるらしい。
もともと機械に弱いほうではない母。
ワープロだけど、我流に使いこなしているし、ゆっくりだけどブラインドタッチもできます。
数年前に、インターネットのやり方も何回かにわたって教えているので、おそらくまったくの初心者よりは、使えるはず。
指を使ってボケ防止にもなるし、いいじゃないですか。
なーんて考えていたら、夕方ころ。
「抽選に落ちてん」
そう言いながら、母が私の部屋をのぞきました。
またまたよく聞くと、去年までは、60歳以上の募集だったのが、今年からは年齢制限なしになっていたとか。
ご近所の若い奥さま方が、こぞって抽選に来ていたそうです。
去年、還暦を迎えた母。
実は、今年のパソコン教室の募集を心待ちにしていたようす。
う〜ん、かわいそう。
「でも、健康体操に申し込んできた」
え? 健康体操?
「ジャズダンスをするみたい。ジャズダンスって、エアロビクスみたいなものやんなぁ」
え? ジャズダンス??
エアロビクスとは、ちょっと違うんじゃないですか。
それでも、なにやら楽しみな様子。
ころんでもタダでは起きぬ。
子として、見習わねばいけないところです。
おやすみ。
先週の日曜日。
「今日は、お風呂には入れないよ」
と母。
不思議そうな顔をしている私にまた一言。
「お父さんが頭を切って、とんでもない状態やねん」
!!
父が頭を切った?
それは一大事なのでは?
ここ数カ月。
膝に水がたまって、歩くのもおっくうな父。
そのうえ、頭を切ったなんて、これから先、どうするのだろう。
わけあって、まだ年金もおりないのに、この先、無収入になってしまったら、我が家は路頭に迷ってしまう。
そんなことよりも、頭を切って父は意気消沈しているはず。
むむ? もしやお風呂場は、血だらけ?!
不安が胸をよぎります…。
ん? で、父はどこに?
そのとき、玄関が開き、いつもの独り言をつぶやきながら父が帰ってきました。
なんだか元気そう。
「今日は、お風呂、入れへん」
母が父に言いました。
「なんで?」
と父。
「頭を切ったから、そこらじゅうに髪の毛が飛んでいて、どうしようもないやん。明日、大掃除やわ。でもさっぱりしたなぁ」
………。
……………………。
父が切ったのは、頭そのものではなくて、髪の毛だったようす。
1日くらいお風呂に入れなくても、いいのです。
怪我もなく元気でいてくれれば。
おやすみ。
今日は、ちょっとお昼寝タイムがありました。
気持ちよいひととき。
るん♪
おやすみ。
二十歳を過ぎて、親に甘えることはしても、わがままを言ってはいけない。
そう思っています。
だから、わがままを言っている人を見ると、かなり気になります。
気になるというより、腹立たしい。
というか、それが当たり前なのかな。
ごく普通の家庭は。
なんとなく、旅に出たい今日このごろ。
ゴールデンウイークにどこかに出かけようかな。
そんなことを思い、いろいろ調べてみると……。
いやはや。
高い!
会社員時代は、年末年始、ゴールデンウイークに盆休みは、ここぞとばかりに旅をしてきたけれど、今は、むりやりゴールデンウイークに行くことはないし…。
とはいいつつ、世間が休む日に旅をしないと、宿が閉館していることもあり。
そんなことをいろいろ考えながらも。
やはりゴールデンウイークは、近所をぶらぶらしていることに決めました。
だって。
お金、ないんだもん。
おやすみ。
免許をとってから、違反で捕まったのは、過去に3回。
1回は、246号線。
Uターン禁止の道路を、白バイの前で堂々とUターン。
すぐさまつかまりました。
2回めは、赤坂のアークヒルズ。
同僚と昼食中に、レッカー移動されていました。
そして3回めは、去年。
とあるところで、駐車禁止のシールがペタリ。
今度、免許更新があります。
さよなら、ゴールド。
また何年後かに会いましょう。
ただいま、春の交通安全週間の真っ最中。
がんばってるよぅっ!
立ち食い蕎麦・うどんに、よく入ります。
移動の途中で、時間がないときとか、旅先の駅のホームとか。
早くて安い。
味は、場所によって当たり外れがあるけれど、「うまい」立ち食いの店は、なんとなくですが雰囲気でわかります。
今のところ、新大阪駅の立ち食いうどんが一押し。
それから、私の住む町の商店街にある立ち食いうどん。
関西によくあるみやこ蕎麦のラーメンもまあまあ。
関東ローカル富士そばのねぎ入れ放題は魅力的(今は知りません)。
そのほかも、けっこう食べ歩きました。
最近は、車の旅が増えてきたけれど、学生のときは、1人旅に出ると、駅の立ち食い蕎麦を必ず食べるようにしていました。
蕎麦を名物としている地域の駅は、やはりおいしい蕎麦を出してくれます。
高校時代は、女子高生が1人で立ち食い蕎麦を食べているために、周囲からじろじろと見られましたが、学生になってからは、あまり見られることなく、落ち着いて食べられるようになりました。
最近では、ここで食べているのが当たり前かのように、堂々としています。
でも、バシっとスーツで決めているときは、やはりじろじろと見られますが…。
最近、よく行く立ち食い蕎麦屋さんは、駅の中。
このあいだ、初めて「まいど!」と声がかかりました。
その一言で、このダシがおいしい立ち食い蕎麦屋さん。
よく行く店のひとつ、に加わりました。
また、行かなくちゃ、です。
新設高校に入学しました。
もちろん、一期生です。
先輩なんていません。
だから、中学校の延長のような「高校」でした。
勉強も然り、いろんな部活ががんばっていました。
野球部も、がんばっていました。
それでも、やはり負けが続いていました。
みんなで、夏の甲子園の予選に応援に行きました。
対戦校は、甲子園に常連の高校。
見事に大差で負けたけれど、9回裏には「ここ、一本」と掛け声が飛びました。
新設高校。
とかく、馬鹿にされます。
そのなかでも、「負けてたまるか」という気持だけは、強かったと思います。
今日は、高校野球の決勝戦。
まったくの新設…というわけではないけれど、意地を見せてがんばっていた高校が優勝しました。
「がんばれるんだ」
負けた高校も、最後までがんばっていました。
「がんばれる」
単なる「思い出」じゃなくて、これからも「がんばれる」。
そう確信した試合を、ありがとう。
ホントに。
ありがとう。
私の「桜」は、なんといっても中学校の「桜」でしょうか。
3歳のときに、中学校の前に引っ越しました。
校門から校舎までのスロープの両側に、桜の花が植えられています。
毎年、見事なほどに、花を咲かせます。
もともと、自衛隊所有だったその土地の一部を、中学校と幼稚園に分け与えられたそうです。
歴史はかなり古く、元・爆薬庫などもあって、「地雷踏み探検」と称して、近所の仲間と遊んでいました。
もちろん、地雷なんてありません。
それから、ずっと2歳上の兄と私は、毎年、その中学校の桜を見て育ちました。
3月の終わりになると、当たり前のように咲くその花の名を、「桜(さくら)」と覚えたのは、いつのことでしょう。
見慣れた桜のなかを、遊びなれた校舎に「生徒」として入学した日を、私は忘れません。
よじのぼって遊んでいた桜が、こう語りかけていました。
「今日から、よじ登っちゃダメ。中学生なんだから」
泣きたくなる気持ちをせいいっぱいこらえて、中学生としての正門をくぐりました。
桜と話をしたのは、それが最後。
毎年、花は咲いてくれるけれど、「みんなの桜」になってしまった桜。
それでも、私のなかでは「とっておきの桜」です。
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