紫
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眠りの浅い夜が明けました。
朝にはめっぽう強い私ですが、なかなか起きられません。
というよりも、小さな部屋にぎゅうぎゅうと押し込められて寝ていたので、目は覚めていても、あまり物音を立てられません。
無理やり「二度寝」を繰り返して、ようやく起き上がったのが8時前。
朝ごはんを近所の商店に買いに行って、ずるずる・つるつる、と食べて9時に出発。
今回、いっしょに旅に出た後輩は、これまでも何度かいっしょに旅をしています。
昨夜、ふとそのことに気づきました。
思えば、もう5年の付き合い。
不思議と気まずい思いを、けっして感じさせないその後輩に、感謝。
今日は、昨日よりたくさん歩いて、ちょっとしゃべって、写真を撮って。
充実した2日間でした。
2日間、どうも、ありがとう。
ホントにホントにありがとう。
ある日、とある会社の後輩にメールをしました。
「1泊2日の小さな旅をしませんか」
近場なら…、という返事に続いて、こんなメールが。
「天川に行きたいです」
というわけで、今日から奈良県の天川村に1泊2日の小さいけれどぜいたくな旅の始まりです。
天川村というと、「天川伝説殺人事件〜二人静〜」という中森明菜ちゃんの歌で有名(?)なところ。
何度かカラオケで歌ったことがありますが、訪れるのは初めて。
旅の様子は、これからがんばって「The CONTACT」に載せていく(予定)として、たくさん歩いて、たくさん笑って、たくさん考えて。
いい1日でした。
久々のユースホステルも、久々の旅人同士の交流も、旅を満喫させてくれました。
こういう刺激を、ずっとずっと求めていたのかも。
「旅」と思うと、ついつい4泊以上の旅を考えてしまうけれど、こういう近場の旅、もいいなぁ、と思った今日一日。
いいね、旅。
なんか。
めんどくさい。
学生のころ。
貧乏だった私に「ちょっとしたぜいたく」が、いくつかありました。
たとえば、古本屋で本を買いあさること。学食で360円のラーメンを食べること。
なんにもない部屋に花を飾ること。友から来た絵はがきを壁に貼り付けること。
それから、喫茶店に入ってメニューを見ずに、「コーヒーとトースト」と頼むこと。
トーストがメニューに載っている喫茶店は、あまりありません。
ないけれど、だいたいの店は、トーストを出してくれます。
19、20歳のころの私の小さな冒険でもあり、「都会人」の仲間入りをしたようなちょっとしたぜいたくでした。
そんなぜいたくを楽しんでいるときに、偶然、観た映画があります。
「ティファニーで朝食を」
ニューヨークにある宝石店「ティファニー」の前で、毎朝、ショーウインドウの宝石を眺めながら、カフェで買ったコーヒーとパンで朝食をとるコールガールのホリー。
ティファニーに憧れていた彼女にとってみれば、その時間が最高にぜいたくな時間だったのでしょう。
私と同じような「ぜいたく」を楽しんでいたんだ。
映画を観終わったあとに、そんなことを考えて、ちょっとうれしくなったのも、また「ぜいたく」。
今も、朝、コーヒーを飲んでいるときに、ふと「ティファニーで朝食を」の冒頭のシーンを思い出します。
それもまた、ちょっと「ぜいたく」な気分にさせてくれるのです。
仕事帰り、ふらりとラーメン屋に入りました。
疲れていたのと、自分で作って食べる気力がなかったのと。
それと、「ひとり」になりたくなかったのと。
生ビールと「バターラーメン」を頼みました。
ラーメン屋の店主であるお父さんと野球をしている高校1年生の息子の会話に聞き入りました。
どうやら、明日は野球の試合の様子。
「明日、6時半に家を出るねん」
「そうか」
「朝ごはん、食べるで」
「朝ごはんなんか、食わんでもいい」
「朝ごはん、食べないと、昼までもたへんで」
「腹が減っているからこそ、次に食べるメシがうまいんや」
……。
確かにうまいとは思いますが、朝ごはんはしっかり食べないと…。
「なんでやねん! 朝ごはんは食べろって家庭科の授業でも言ってたで!」
「毎日、4〜5食も食ってるんやから、朝飯くらい食うな」
「う………」
黙りこくってしまった息子。
さらに追い討ちをかけるように、またお父さん。
「俺がメシ屋なんかしていなかったら、お前に4〜5食も食わさん」
おかしくて吹き出してしまうのを必死にこらえながら、ラーメンをすすりました。
きっと、なんだかんだといっていても、明日の朝6時には、野球の試合に行く息子のために、朝ごはんが用意されているのでしょう。
あたたかーい気持ちになって、帰ることができました。
おやすみ。
なんか、もう疲れた。
疲れた。
疲れた疲れた疲れた。
「神戸クラシックカーパレード・ポンテ・ペルレ2004」に行ってきました。
100台近いクラシックカーが、3日間かけて、阪神・淡路をパレードします。
23日に大阪のユニバーサルスタジオジャパンを出発。いくつかのチェックポイントを経て、六甲にゴールします。
今日はその最終日。
クラシックカーの定義はよくわかりませんが、見たこともない車が、最後の中継点「姫路城」の前に勢ぞろい。
1952年の「ALLARD J2X」や1950年の「JAGUAR XK-120」、そのほかいろいろ。
車種を聞いても知らない名前ばかり。
それでも、ドライバーのものごしといい、話し方といい、車に積んでいるヴィトンのバックの大きさといい。
まさに「ブルジョワ」な人たちが、大集合していました。
この「不景気」と言われる世の中。
こんなお金持ちの遊びが成り立つんだなぁ、と車よりもドライバーの顔とか服装とかばかりに目が行きました。
お金があるって、こんなにもさわやかな笑顔になれるんだ。
そんなひねくれたことを感じた今日。
ビンボーでも豊かな心を。
「ガンッ」
なーんか道路の向こう側から大きな音がしたなぁ……とのんきにかまえていたら……。
えぇっ!
なんと、路駐していた私の車のうしろに、2トントラックがぴったりとくっついていました。
あらららら……。
「すみません。サイドがあまかった…」
どうやら私の車の後ろに路駐して、車内で作業をしていたところ、サイドブレーキをきっちりをひいていなかったため、車が知らず知らずのうちに前進。
いきなり、ガンっといった様子。
ドライバーは、白髪頭の人のよさげなおじさん。
私の車は、バンパーがほんの少しはげた程度。
きっと私一人だったら、「いいですよ」と、甘いことを言って、あとで悔やんでいたところでしょう。
「きちんと、警察を呼んだほうがいい」
そうだ。警察。
友の助言に従って警察を呼ぼうと思ったけれど、なにやら新鮮な魚をこれからどこかまで配達しなければいけないとか。
う〜ん、魚が死んで、取引停止になるのもかわいそう。
もしや、点数とかも引かれる?
もう、おじいさんだし、どうしよう。
う〜ん。
「示談ということで…」
おじさんが、財布の中からお札を何枚か出してきました。
修理にいくらかかるのか、まったくわかりません。
わからないけれど、なんとなくそのおじさんの人柄を信用して、「示談」を受けました。
「これ以上、かかるようだったら、連絡して。逃げも隠れもしいひんよ」
最初は、ちょっと困った表情だったおじさんも、最後は笑顔になっていました。
私もついつい笑顔がこぼれます。
思えば、生まれてこのかた、車にぶつけられたことが過去に3回。
1回は、歩いていて。
2回目は、レンタカーで。
3回目は、今日。
すべて円満に片付いているのは、きっと運がいいのでしょう。
おじさんから預かった修理代で、その日は、銀行に行かずにすみました。
安全運転をしていても、「事故」は周囲からやってきます。
そのときに、きちんと対応できるように、最低限の車の知識くらいは持っておかねば、と思いました。
あ〜、忙しかった。
びっくりだ。
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