紫
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石垣島のおみやげで買ってきた泡盛を、数人で飲みました。
おみやげなので、度数43度というちょっといいヤツを買ってきたのですが、やはりきつくて、なかなか飲めません。
もともとお土産を選ぶセンスが皆無に等しいため、ついつい「いいヤツ」と言われているものを選んでしまうのですが、アルコール度数が高いものや、希少価値があってなかなか開封できないものよりも、気軽に開封できて、「おいしいおいしい」とみんなで遠慮なくバクバクと食べたり飲んだりしてもらえるようなお土産のほうが、買ってきた冥利につきるなぁ…、と、泡盛の瓶を眺めながら思いました。
今度からは見栄を張らずに「キティちゃんプリッツ」とか「●●に行ってきましたクッキー」とかにしようかな。
会社を辞めるとき、最後の編集後記がこう書きました。
「この雑誌を通じて私が極めたかったものは、『人と人とのつながり』でしょうか」
ときどき、自分で書いたこの編集後記の言葉が、胸に突き刺さります。
「人と人とのつながり」
強そうでもろい。
あっけなく崩れてしまいます。
おやすみ。
2005年04月19日(火) |
花粉はおさまってきたけれど |
しごと。
いそがしい。
休んだから、当たり前。
はふ〜。
2泊3日の石垣の旅はきょうで終わり。
最終日は大雨でした。
天気がよかったら、近所の海に行きたかったのですが、かなりの雨量だったので、やめておきました。
それでも、同宿していた女性は、ダイビングに出かけていきました。
すごいな、ダイバーって。
3人で土産物屋さんめぐりをして、12時に空港に向かいました。
空港でも知人の奥さんが見送りに来てくれていました。
いっしょに昼ごはんを食べて、言い尽くせないくらいのお礼を言って、搭乗ゲートに向かいました。
悪天候のため、30分ほど離陸が遅れましたが、無事に関西空港へ。
最後にあまりにもたくさんすぎるお土産をもらい、私ひとりではどうにも持てない重さだったため、リムジンバスを降りたところに迎えに来てもらいました。
短い短い旅だったけれど、いつもの旅とは違った「あたたかさ」をたくさん浴びてきて、とてもリフレッシュできた週末になりました。
ありがとう。
きのう、借りたレンタカーで、島内を1周しました。
きのうよりも、曇り空だったけれど、川平(かびら)の浜に着いたときは、カラリと晴れ上がり、ズボンのすそをまくってはだしになって海に入りました。
砕けたさんご礁でできた白い白い浜。
水平線まで続く青い空。
のんびりとした気持ちのいい時間を過ごしました。
それから、海沿いを時計周りに走っていると、きのうの知人夫妻から電話がかかってきました。
「チャンプル、食べさせるから、きのうの店にきなさい」
ふたつ返事で「春ちゃん」に向かい、知人夫妻と合流しました。
なんだろう、なんだろう。
この命令形のあたたかい感覚。
フー(麩)チャンプル、ゴーヤチャンプル、ナーベラ(ヘチマ)チャンプル、豆腐チャンプルの4種類にごはんと沖縄ソバの入ったお吸い物。
ふだんなら、ごはんとお吸い物でもうおなかいっぱい!なんて言っているのに、きょうもなぜかバクバクと満腹中枢が壊れたのかと思うくらい食べてしまいました。
それから、ミンサー織りの資料館に行って、そして波照間から戻ってくる友を港で拾って、いよいよ今回のメイン会場へ。
全日空ホテルリゾートまで送ってもらって、いよいよ友の結婚式です。
白いウエディングドレスを着た友がお父さんといっしょにバージンロードを歩きました。
「お父さん、ありがとう」
声は聞こえなかったけど、友の口元がそう動きました。
教会の結婚式は、何度も出ているけれど、なんとなく今日は、娘が手を離すときの父親の気持ちって、どうなんだろう…と、ついつい考えてしまいました。
式終了後、またまた知人夫妻の家に行き、知人の弾く三線(さんしん)と太鼓を聞かせてくれました。
なんだろう、なんだろう。
やっぱりあたたかい。
とてもとても、あたたかい。
今晩の宿は市街地から車で小一時間ほどの明石(あかいし)の月桃(げっとう)の宿。そこまで、知人夫妻が着いてきてくれて、「3人がお世話になります」と、宿主さんに挨拶してくれました。
月桃の宿で、のんびりとした時間と、恐怖の夜(!)。
石垣2日目の夜。
なかなかうまく寝付けない夜でした。
もあっと熱い空気が体中に触れました。
少し雲のかかった空だけど、どこか夏の気配を感じました。
関西空港から約2時間半。
石垣空港に降りたのは、初めてです。
石垣に住む知人夫妻が迎えに来てくれて、それから島内を案内してくれました。
おいしいソーキソバの店「春ちゃん」でお昼ごはんを食べて、竹富島に渡って水牛車に乗って島内をのんびり散策。
資料館に行って、館長さんと知人の楽しい話を聞き、それから、石垣島に戻って、「味さい」で琉球舞踊を見ながら豪華ディナー。
ふだん、少食すぎる私なのに、なぜかばくばくと食べてしまいました。
そして、知人夫妻がよく行く民謡酒場「芭蕉布(ばしょうふ)」で、泡盛をちびちびのみながら、民謡を聞いて、みんなでカチャーシーを踊って。
笑いの止まらない楽しい1日目が過ぎていきました。
「島に来たんだから、甘えなさい」
私たちが食事代を出そうとすると、こんなふうに言われました。
こんなあたたかい言い方が、あるんだなぁ、となんのいやみを感じることもなく、素直に財布をかばんの中に片付けました。
この知人夫妻の雰囲気が、なんだかとても懐かしくて。
あたたかいあたたかい、あたたかい人たち。
心がポカポカしたまま、1日目が過ぎていきました。
か…、かふん。
ひ…、ひのきの、かふん。
くしゃんっ!
先日、知人が大きな大きな貯金箱を買ってきました。
2リットルのペットボトルを3〜4本合わせたくらいの大きさでした。
「これで、お金を貯めるんや」
私の30万円貯まる貯金箱よりもはるかに大きく、内心、生きているうちにいっぱいにならないんじゃないか?などと不謹慎にも思ったくらい大きな貯金箱でした。
それが約1〜2カ月前の話。
1日1コインでも、大きさに比べたらまだまだ底辺も埋まらないくらいでしょう。
きょう、その知人がこんな会話をしていました。
「500円玉貯金、どう?」
「500円玉? 貯めてないよ」
「え? あの貯金箱は?」
「ああ、あれか? 1万円札貯金や」
!!
い、いちまんえん?!
私が何年もかけて貯めた10万円を、この人は、10日間で貯めてしまうのか…。
私も、あしたから、1万円貯金を始めよう。
なーんて、微塵だに思いませんでしたとさ。
1万円札、久しく見ていません。
何度も書いていますが、500円玉貯金をしています。
毎日、1コインというわけではなく、財布に入った500円玉は極力使わずに、そのまま貯金箱へチャリン。
このあいだ、ようやく1缶10万円が満タンになりました。
母といっしょに近場に海外旅行でも…と思い、提案してみたのですが、あまりいい返事はありません。
よく聞くと、ヨーロッパ方面に行きたいとか。
もちろん、10万円では足りません。
足りないぶんは私が出そうかと思いましたが、日程的にもあまり都合がよくないらしく、別の時期に…という話になりました。
せっかくなので、500円玉約200枚は、ふだんあまり使わない郵便貯金に。
そして、今度は20万円が貯まる缶を置いておきました。
実はこの20万円が貯まる缶も、車で旅に出たときなどに持ち歩き、もう半分近くは貯まっていて、もうあとわずかで満タンになります。
ヨーロッパの旅、近し!
なーんて、ちょっとそわそわとしだしてきた春。
具体的なプランを立てねば…と思い、ふと20万円貯まる缶のほうをみると、その隣になんだか見慣れぬ缶が…。
1Day 1Coin
500円玉で300000円
………。
…。
母が新しい缶を買ってきたようです。
まず最初に10万円貯まって、今、20万円が貯まりつつあるところ。
そしてこれから30万円を貯め始める………。
いくら貯めるんやっちゅーねんっ!
カラの缶が貯まったときの皮算用になんとなくシアワセを感じつつも、ヨーロッパの旅、だんだんと遠くなっているような気がするのは、気のせいでしょうか。
桜がいっせいにに開花して、長袖を着ていると汗ばむくらい。
そんな土曜日の昼下がりに、花の下でおにぎりとたまご焼きを食べたことが、きょう1日のシアワセのひとつ。
そんなぽかぽか陽気のなか、ひとつの言葉が胸に刺さって抜けなくなったことが、きょうから始まるフシアワセのひとつ。
おやすみ。
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