紫
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今日から通常に仕事。
遊んで来たから当たり前。
2005年09月20日(火) |
船の中の時間、そして舞鶴 |
ゆっくり寝たつもりだったけれど、7時に目が覚めました。
適当に船の中を散策して、朝食を食べに行きました。
カフェでコーヒーを飲んで、それから読書タイム。
今回の旅用に買った本は宮本輝氏の『星宿海への道』。
久々の読書に思いがけず夢中になり、気がついたら昼でした。
4時間たっぷりカフェで読書していたことに驚きながら、時間をぜいたくに使ったことに、満足感たっぷり。
おなかも空いていないので、お風呂に入りに行きました。
展望風呂でのんびりして、それから缶ビールを買って、今度はプロムナードで読書の続き。
そして、ベッドに戻って昼寝。
読書。
昼寝。
20時半に舞鶴に着くまで、それの繰り返し。
以前の30時間の船の旅は、時間をもてあましていた私だけど、今回の船での滞在時間は私にぴったりのようで、何もしていないけれど楽しい時間を過ごすことができました。
舞鶴から高速道路にのって帰宅。
帰ってからもまだまだ旅気分が続いていたのは、それだけ満喫してきたということでしょうか。
さて、明日から仕事です。
また、次の旅に向けてがんばります。
おやすみ。
2005年09月19日(月) |
比布から旭川、富良野から小樽、塩ラーメンにウニイクラ。 |
朝はのんびりしていました。
今日の夜のフェリーで帰るのですが、出港が23時50分。
小樽の友と20時に夕飯の約束をしているので、それに間に合うように行けば大丈夫です。
旭川の「ひびき」で塩ラーメンを昼ごはんに食べました。
塩ラーメンが好きなのですが、ここはやっぱり味噌ラーメンがおいしかったみたい。
次回は味噌にしてみます。
それから十勝岳温泉「カミホロ荘」へ。
十勝岳の上に、雲がかかっているのが不安でしたが、ここまで来たら行ってみないと……、ということで、山へ向けて走ったのですが、案の定、雨が降ってきました。
もうカッパを着ていたので、安心なのですが、なぜか雨が痛い。
なんだろう、この痛さ……。
んん?
アラレ?!
地面に細かく跳ねる白い小さな粒が見えました。
北海道は、もうすっかり冬支度です。
大して気温は低くはないのですが、それでも身震いしながら温泉へちゃぽん♪
あぁ〜〜、気持ちがいい!
数年前に友に連れてきてもらってから、ここの温泉にはほぼ欠かさず入りに来るようにしています。
これで、今回2湯目。
もう1湯くらい入りたいけど、もうタイムリミットです。
小樽に向けて出発。
無事に20時に友と合流できて、すし屋「魚真(うおまさ)」へ。
なんと、友がウニ・イクラ丼をごちそうしてくれました。
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、顔はにやけたまんま。
あ〜、最後の夜はほっぺたが落ちるかと思ったくらいのグルメな夜でした。
23時過ぎにフェリーに乗り込み、出港の時間を待ちます。
出港時は、甲板に出られるみたいでしたが、見送りのない港。
しかも夜の小樽港。
そして、急激に襲ってきた睡魔に負けて、さっさと寝てしまいました。
明日は舞鶴。
旅のオワリの日。
おやすみ。
2005年09月18日(日) |
大雪の高原沼めぐりと気持ちのいい温泉 |
朝から大雨。
でも、きょうはトレッキングの日です。
でも、大雨。
カッパを着込んで、大雪(たいせつ)の高原沼を散策しました。
ぬかるみの道をひたすら歩いて、でも、熊が出た形跡があるとかで、通行禁止。
半分ほど歩いて帰ってきました。
大雨だったから、半分でちょうどよかったかな。
紅葉にはほど遠かったけれど、雨の中の幻想的で静かな景色を見ることができました。
その後、高原沼温泉に入浴。
この温泉がまた気持ちのいい温泉。
露天風呂がサイコーによかったです。
そういえば、今回の旅で初めての温泉です。
ここに入ることができてよかったよかった。
よかった♪
夕飯時には、また新しい旅人といっしょに語らいながら、私はちょっと早めに就寝。
もう眠くて眠くてたまりません。
旅って、疲れるんですよね……ってぜいたく?(笑)
おやすみ。
2005年09月17日(土) |
島抜け、そして稚内から比布へひたすら南下 |
「1便」と呼ばれるフェリーで、島を出ました。
「島抜け」です。
たった2泊3日だったけれど、やはり名残惜しい。
私の大好きなフェリーの見送りも、今回は見送りをされる側だけしかできなかったけれど、この出港時の銅鑼(どら)の音や、港につないであったロープをみんなで外している風景は、どこか物悲しくて、いつもどの港を出るときにも、見入ってしまう風景です。
そして私に手を振る人たち。
ありがとう。
また来るよ。
「さよならだけが人生さ」
ふと、そんな言葉がよぎります。
いつ、何が起こるかわからない人生。
だからこそ、別れ際を大切にしよう。
私意ですが、この言葉をそんなふうにとらえています。
けっして悲しい意味ではないと。
昼前に稚内に到着しました。
きょうは、旭川の少し北にある比布(ぴっぷ)という町の宿に泊まります。
途中、「まるや食堂」で塩わかめラーメンを食べて、ひたすら南下。
小雨が少し降りましたが、すぐにやみました。
ゆっくり80キロで走る私を2台のバイクが、左手を挙げて挨拶をしながら追い越していきました。
私が初めて北海道に来た時と比べて、ピースサインをするライダーは極端に減ったけれど、こうしてまだ「無言のふれあい」を楽しんでいるライダーもいるんだな、ということにちょっとすがすがしい気分になりました。
比布の宿に17時に到着。
楽しいお祝いの席にいることができて、なんだかうれしい夜になりました。
おやすみ。
2005年09月16日(金) |
のんびり礼文岳とやりたいこと。 |
宿の仲間といっしょに「礼文岳」へ登りました。
たった490メートルしかない山ですが、ほぼゼロメートルから登ります。
1時間半で頂上。
息もけっこう切れ切れです。
頂上からの景色は圧巻でした。
海の向こうに浮かぶ利尻。
反対側にはスコトン岬。
周囲を囲む海。
2000メートル級の山、いえ、3000メートル級の山にも劣らない景色。
もしかしたら、先日登った「北穂高」よりも、宇宙に近い場所かもしれない。
そんなふうに思いました。
登りは2人だったけれど、帰りは4人で下山しました。
バスの乗って、フェリーターミナルで1人を見送り、1人はバイクで島を散策。
私ともう1人で港に座って酒盛りを始めました。
いいね。
のんびり、旅。
久々、だね。
やりたいことはいっぱいあります。
でも、こののんびりも、やりたいことのひとつです。
おやすみ。
2005年09月15日(木) |
札幌から稚内。オロロンロードでの叫び |
朝、7時に知人の家を出ました。
きょうは、はるか遠く「稚内(わっかない)」を目指します。
いえ、ホントはその先の「礼文島(れぶんとう)」まで。
稚内からは船に乗り換えるので、とりあえずはフェリーターミナルまで走ります。
夕べのうちに友が作ってくれた地図をタンクバッグに挟んで、まずは海岸線、オロロンロードを目指します。
何度も通ったこの道。
でも、今回は違う感覚。
海の香りと空の色と、風が体に当たってするりと通り抜けていく感覚。
どこまでも続く大地と、終わりのない海と、そして私が一体化しているような、けっして大げさではなく、そんな感覚。
やっと「夢」が実現したんだな。
学生のころに抱いた夢のひとつを今、叶えているんだ。
なんだか嬉しくなって、「わぁーーーーーっ!」とヘルメットの中で叫びながらオロロンロードを通り抜けました。
稚内港に着いて、バイクを駐車場に預けて乗船です。
約2時間、船酔いする私はすぐにぐっすりと熟睡体制。
あっという間に礼文島に着いていました。
「おかえり」
「ただいま」
シンプルな言葉の繰り返される場所に来ることができてよかった。
最果ての地で、私の名を知る人たちがいることが、いつも嬉しい。
さ、明日は、歩くよ。
自分の足で。
おやすみ。
2005年09月14日(水) |
小樽に到着、そして札幌 |
ゆうべは、疲れもあってかぐっすり熟睡しました。
今朝は、何度も朝寝を繰り返して起きたのが9時前。
新造船になってから、窓のない二等寝台。
しかも、ベッドのカーテンを閉めていたら、昼も夜もわかりません。
以前は「海のプロムナード」と呼ばれていたところに行きました。
新造船に期待していたベッドのコンセントもつけられなかったようで、乗客がコンセントを見つけてはこぞってパソコンや携帯を充電しています。
私の好きだった「海の足跡」も、ただひとつ外に出られる甲板からは、遠くに流れていくのが見えるだけ。
ちょっと残念。
それでも、展望風呂が以前よりもずいぶんと広くなっていたことにはびっくりしました。
やっぱりこのくらいの広さがないとね。
21時に小樽に着くまで、お風呂に何度か入ったり、プロムナードで海を眺めたり、映画を観たり、昼寝をしたりと、飽きることのない船の旅。
たっぷり30時間かかっていたときは、この船の中の時間が苦痛で仕方がなかったけれど、今回は珍しく楽しいひと時。
やはりスピードアップは、結果としてよかったのでしょう。
小樽に到着してから、一路、札幌の知人の家に向かいました。
気温12度。
その数字にますます寒さを感じました。
知人の家に22時に着き、それから宴会です。
とはいえ、やはり疲れているのか、私だけさっさと寝てしまいました。
明日はたくさん走ります。
寝不足は、いけません。
おやすみ。
舞鶴発小樽行きの新日本海フェリー。
出港時刻が深夜1時になってもうずいぶんと経ちます。
以前は、23時発だったので、大して変わりはないのですが、小樽到着がその日のうちの21時。
新造船になりスピードアップが図られ、時速60キロの航行が可能になったからとか。
時間短縮はありがたいのですが、21時に小樽に着くより、早朝4時に着いたほうが、旅人としてはうれしい。
でも、そんな贅沢は言っていられません。
舞鶴港に着いたのは、もう0時をまわっていました。
さて、これから出港です。
いつもいつも。
旅立ちの瞬間は、どこか切なくなる瞬間です。
日常から切り離されるための「心の儀式」のようなものでしょうか。
銅鑼(どら)が鳴ります。
行ってきます。
「灘」という地域に、最近よく行きます。
もちろん、仕事で。
灘というと、ついつい私は「酒」を連想します。
それから、最近では「震災」。
灘。
もしかしたら、私の好きな「下町」なのかもしれません。
昔ながらの商店街を歩きながら、ふと、そんなことを思っていました。
おやすみ。
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