紫
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あちこちに散らばっている「思い出」を集めている家族がいます。
「彼」が見た景色を、出会った人たちを、感じた風を、香りを……。
もちろん、みんな惜しみなく「思い出」を出し合います。
「彼」について知っていることをすべて彼らに伝えようとしています。
「思い出」をすべて集めると何かが起こるかもしれない。
いや、起こればいいのに……。
数年前に、そんなことを考えた自分を思い出しました。
……………。
あす、イタリアへ出発する彼らに何かしたいと思い、みんなのメッセージを集めることにしました。
私は、みんなの連絡先をほとんど知らないので、交友関係の広い友にメッセージを集めてもらえるよう頼みました。
忙しいのに快く引き受けてくれて、ありがとう。
集めたメッセージをカードに切り貼りしたり印刷したりして、きょう、彼らに渡しました。
みんなの熱い熱い気持ちのこもったメッセージ。
もちろん、メッセージを贈りたくても言葉にできなかった人たちの気持ちも、ふんだんに含まれています。
「飛行機の中で読むね」
みんなの気持ちの詰まった「紙」は、そう言って封筒の中に戻されました。
いま、読んだほうがいいのにな……。
そんなことを思いました。
飛行機の中で読んだら、きっと涙がとめどなく流れて仕方がないでしょう。
だって、私でさえメッセージにこめられた気持ちとメッセージを贈りたくても贈れなかった人たちの気持ちに、涙を流さざるをえなかったのですから。
おやすみ。
友を誘って京都の「大文字山」に登りました。
以前も一度、歩いたことがあるコース。
あの大文字の火床に着いたときの感動を誰かに伝えたくて、このコースを選びました。
2人でJR山科駅で待ち合わせ。
でも、以前に登ったのはずいぶん前のことで、すっかり道順を忘れていました。
手持ちの地図は蹴上(けあげ)駅からしか書いていません。
観光案内のおじいさんに聞くと、疎水沿いの道を教えてくれました。
「???」とは思ったけれど、素直にその道を行く私たち。
途中、前回に行ったことのない険しい山道に出て、多少、不安になりながら前に進み、道を間違えては引き返し。
結局、1時間遅れで頂上に到着。
それから火床。
今日は、黄砂が激しかったようで、視界は真っ白でしたが、友はとてもうれしそうな顔をしていました。
来てよかった。
それから銀閣寺におりて、てくてくと歩きとおして、ふたたび山梨駅へ。
なんだか楽しすぎた1日。
また行こうね。
きのうの友のアドバイスどおりに動きました。
さて、これからがんばろ。
おやすみ。
夜、友から電話がありました。
「オレにできることは、それだけや」
最後にそういって切りました。
うれしかったというのが正直な気持ち。
ありがと。
大雨。
新婚家庭に遊びに行きました。
まだ、結婚したばかりで、早すぎるかなと思ったのですが、「思いたったが吉日」。
大雨の中、車を走らせて行きました。
ふたりの新居は、まだ「真っ白」でしたがこれから「どんな色でも自分たちの色に染めてみせる」という強さが見られました。
ふたりの色に染まっていくのが楽しみです。
意外だったのが「新婚家庭」そのものだったこと。
これからもずっとそんな雰囲気が続けばいいな、と心から思いましたとさ。
おやすみ。
おやすみ。
春、ですね。
私の生まれた季節。
いちばん好きな季節です。
おやすみ。
「エイプリルフールだけど、いいかな」
そんなことを言いながら、「きょう」に決まりました。
20時前後から続々と仲間が集まり、それぞれに始まりを待ちました。
きょうは、友人のウエディングパーティー。
もう式も二次会も済ませてはいるのですが、きょうは旅仲間が集まるささやかなパーティーでした。
いつもどおり、21時半くらいにパーティーが開会。
主役のふたりがやってきて乾杯。
ほぼ打ち合わせなしなのに、新郎・新婦と司会者、参加者が一体になるのが、この「場所」のフシギなところ。
あたたかい、あたたかいが、自然とにじみ出て、いつもの「居心地」のよさが生まれました。
もちろん、私も彼らの結婚を待ち望んでいたひとりとして、歌わせてもらいました。
とはいえ、きょう、歌うと決めたのでギターの伴奏は「プロ」にお任せ。
私の自由気ままな歌に合わせてくれて、ありがとう。
ふたりのおかげで、みんなで楽しい楽しい時間を、きょうも夜遅くまで過ごすことができました。
こんな時間をくれたふたりへ「お幸せに」。
そしてみんなに「どうもありがとう」。
さ。
あしたから4月です。
おやすみ。
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