| CORKSCREW Diaries(米国編) |
宴は終わった。 これから僕は、次の目標を見つけて、 そこに向かって走って行かなければならない。 やる気があるうちに出来うるだけのことをやらなければならない。 帰ってきてからまた見えるのは、 本当に狂いそうな現実で、 あの夢のような日々が遠い過去のようなことに思えてくる。 インターネットって道具は本当に便利で、 韓国の友達ともまるで近所にいるように話が出来る。 JUNGさんからもメッセージを頂いて、とても嬉しかった。 でも本当の距離は遠い。 僕の最近のテーマは「ひきこもり」で、 休日とかも家で寝てたりする。 けれどもやっぱり人に触れたいってそれは本当に願ってて、 だからときどきこうやって人の温かみに触れると、 それだけで、もうどうしようもなくなる。 相変わらず修行僧のような旅を僕は繰り返しているなぁ。 でも若いうちはそれでもいいんじゃないかって思う。 今回のは旅じゃねえかな、ホームステイだね。 日本語会話のクラスによろこんでゲスト出演して、 いろんな人と話せる自分が、 僕はちょっと好きかもしれない。 本当に。 |
「INTERNATIONAL RELATIONS」 と言うのは僕の卒業した学部名だ。 本当ならば歴史学者になる筈だったのだが、 こう言うのもいいな、 なんて思って記念受験した(実際に偏差値も高かったが) この国際関係学部には合格して文学部には落ちてしまうんだから人生って分かんない。 でもこの学部に来たことによって、 僕の人生は確実に変わり、 今のように世界に関心を持つことはあまり無かったんじゃないだろうか。 浪人してでも文学部に入らなかったことは多少後悔することも有るが、 たぶんそれ以上の視野の広がりってものは手に入れたかもしれない。 と言うことで、僕は帰ってきた。 飛行機が釜山を出発したのは午前11時。 国際線2時間前集合とすると9時には空港へ行かなければならない。 最後の日は、有って無いようなもんだ。 朝食はユッケジャンを食べた。 辛い。本当に辛いけど美味い。 しばらくこんなうまい料理も食べられないのは辛いなあ。 今度はいつ帰ってこられるんだろう? 旅行とか、いろんなことがそうなんだけれども、 その思い出が楽しければ楽しいほど、 別れるのが辛い。 今度はまたいつ会えるか分からないから、余計と辛い。 ここは釜山で、福岡から船で2時間で行けるところで、 行こうと思えば毎週だって行くことは可能だけど、 だけど、その距離はものすごく遠い。 亮祐はまた明日の授業でみんなに会えるけれども、 僕は・・・ 関空からのMKタクシーの中で、 今すぐにでもこの旅の中で出会った人達にまた会いたいと思った。 ジョンさんもソンさんもイさんもパクさんもハンギョン先生も、 出会った全ての人たちに。 ちょうどその時に僕のiPodからは「Title of mine」が流れてきて、 僕は涙が流れてきそうなのを必死でこらえながら、 僕も人に触れていたいと、思った。 本当に。 最近、こうやって僕は、 旅に出ては、 いろんな出会いを繰り返しているなって思う。 海外に出てまで、人の温かさに触れられる僕は、 本当に、幸せです。 韓国では、別れるときに「じゃあまたね」って言わないらしい。 二度と会わないだろう人には特に。 僕は日本人だから、「じゃあまたね」って言う。 「もう一度必ず会いたい」って思ってる限り、そう言う。 仮にもう二度と会えなくっても。 でも僕はもう一度必ず年内には釜山に行こうと思った。 みんなにまた会いたいから。 TITLE FROM BUMP OF CHICKEN 「Title of mine」 名前変更しました。 ええ加減gungnirも流行ってきたしちょっと恥ずかしいかもと。 peakcheってのはねえ、「百済」のことです。 皆さん百済って覚えてる? |
2002年3月7日 木曜日 大阪-釜山 韓国に行くのも久しぶりのことだ。 久しぶりって言っても去年の6月に行ったところだから、それほど久しぶりって訳ではない。 あの時の旅は、精神的にどうしようもない時に行ったものだから、やることなすこと全てが裏目に出てしまい、本当にどうしようもなく終わってしまった。全く海外まで出て苦行僧みてえな旅だった。 旅行年代記にも完全に抹殺されてしまっているこの時のソウル行き。 それでも久しぶりに韓国に行ってみようと思う気持ちになったのは、バイト仲間の亮佑が、釜山に日本語の先生をやりに行ったと言うのが大きい。 以前僕は彼に対してエールを送る文章を書いたが、彼は見事に海外でやっている。 韓国人の友達もたくさん作って、大変ながらも楽しい毎日を過ごしている。 今回出会った全ての人たちに感謝しながら、この文章を書いて行こう。 釜山までの距離は短い。 おそらくは日本から行ける最も近い海外の都市が釜山じゃないだろうか。 なんたって、関空からの1時間半で着いてしまうんだもんねえ。 実際の飛行時間は1時間ぐらい。京都〜関空間の方がよっぽど遠いのだ。 まあそんでも一応国際線ってことで、集合時間はきっちり二時間前だったりするんだよねこれが。って思いっきり20分ぐらい遅刻して行く。ダブルブッキングとかさすがにまさか無いでしょう。行きはお金をケチって関空快速で行くからしょうがないのだ。 ということで勿論20分ぐらいの遅刻は別に大丈夫なのだった。 乗ってしまえば後は着くだけ。平日の木曜日ってこともあり、関空自体も人は少なかった。 ざま〜みやがれなんて思いながら僕は飛行機に乗る。 しかしフライト時間は短いね。新聞読んで、機内雑誌を読んで、ご飯食べてビール飲んだらもうそこは釜山。寝てる暇なし。今回はやっぱりタイトなスケジュールで来たからかな、なんか疲れてて、行きの快速でも眠ってしまった。珍しい。 そんなんで飛行機は釜山に着いた。 まだ午後二時。早い。ウォンのレートはちょっとだけ高くなっていた。 すぐにテレホンカードを買って亮佑に電話する。繋がらなかったらどうしようかって少し心配だったのだが、電話は幸いにして繋がった。良かった〜。 亮佑には着いたらまた電話すると伝え、とりあえずはエアポートバスで市内へ移動だ。 バス停が良く分かんなくって、聞いたわ。 「エアポートバスの停留所は何処ですか?」って。 もちろん韓国語。通じた! やった! しかし肝心のバス停が結局何処か良く分からんくって、で探していたらバスがやって来た。 で聞いてみる。 「このバスは西面(待ち合わせの場所)まで行きますか?」 「そうだ」というお答え。どうやら僕の韓国語も多少はどうにかなるらしい。 でそのまま市内へ。 市内へ行くバスとかは基本的に乗り過ごしたら困るので起きているようにしているのだが、どうも今日は本当に疲れがたまっているらしい。うつらうつらしてしまった。気ィ緩んでるな〜。まあ韓国は5回目と言う事もあり勝手が分かってるからな〜。亮佑がいると言うのは本当に有り難い。一人だったらさすがに緊張してたと思うわ。 かくしてロッテデパートに到着。 釜山は寒かった! 本当は春っぽい服装で来るはずだったのだが、来なくて良かった。 しかしマフラーをしている人はあんまり見ないなあ。特に男の子。やっぱりファッションに違いがあるのだろう。迎えに来てもらう間、そんなことを思いながら周りの風景を眺めていたのだった。 そして亮佑来る。 4ヶ月ぶりだがヤツもあんまり変わっていないなあ、どこをどうみても遠目からでも完璧に日本人と分かるんだもの。でもやっぱり嬉しくなって自分の方から声をかけに行く。ということで久しぶりに亮佑と再会。何回も来ているとは言っても、やはり知りあいに会うのはとても嬉しいものだ。 夕方から授業があるということだが、まだ時間も3時半ってこともあり、まずは荷物を亮佑のアパートまで置きに行く。どんなところに住んでんのかすごく興味があったが、まあなんというか、普通のアパートだった。床がオンドル式になっているのがいかにも韓国らしい。そんなにきれいなところでもなかったけれども(失礼!) でも十分に住めるところだった。家賃は3万。安いなあ〜。浴槽はないけどシャワーは一応付いている。 で小腹が空いていたのでロッテデパートのフードコートに行くことにした。期待していた機内食はいなり寿司とサンドイッチと言うなんともはや食欲を満たしてくれるようなものでは無かったんだよね〜。でまあ、ジャジャ麺を食べたんだけど、どうもあまり・・・今一つ口に合わなくって、結局亮佑に食べてもらってしまった。あ〜しまったなあ、素直に石焼きピピンパプかネンミョンでも食べておけば良かったな〜。いきなり失敗してしまった・・・。 そんなわけでまあ、町を歩いてみる。本屋とか、雑貨屋とか、いろいろ寄ってみたけど、まあ今ンところは今一つピンと来ないかな。一緒に行っていることもあって、あんまりじっくり立ち読みとかも出来無いし。初日から買い物とかをしてしまう気にもちょっとなれなかったかも。 なんだかせっかく街を案内してもらったのに申し訳ないと思いながらPAGODA学院へ。地上5階建ての近代的なビルでびっくりした。なんか想像したのと違ってる。なんかねえ、教室みたいなところに数十人の生徒前にして講義する塾みたいなものを想像してたんですけど・・ どうみても少人数クラスで学ぶなんかNOVAみたいな感じのところだ。まあ当たり前といえば当たり前なんだけど。そうだよねえ、そりゃあ。 しかし日記にも書いたけどこの学院の学生、めちゃめちゃ美人が多いです。 もうすごいですよ。こんなきれいな学生が多いところでアンタ働いてんのかい! 亮佑! 羨ましい・・・。しかし皆さん左手の薬指に指輪しているのがすごく気になるんですけれど・・・ 結婚してるの〜? ねえ? 「聞いてみたらどうですか?」という亮佑だけど、ンなもん聞けるかボケ! さすがに外国に来てまでお国の恥を晒すような真似は出来ンなあ。すごいしたいけど・・・。 PAGODA学院の講師室で韓国日記を書く。いやあ、こんなに簡単に日本語が入力できるとは思わなかったわ。英文の日記になってしまうかと思ってたけど、日本語の日記がこんなに簡単に書けるとはありがたい。 さてPAGODA学院の日本語科の主任、韓京先生(ハンギョン)にご挨拶。亮佑の直属の上司ってことでとっても緊張・・・あ〜でも思ったよりも若くて、キュートだった〜。(もっと怖そうな人を想像してました、すみません) 実際に日本語のクラスにゲスト参加するのは明日からということで、 今日はハンギョン先生のクラスで、日本語の発音をやってもらうということで参加。 「いいんですか?先生?」って聞いたら「ぜひどうぞ」って言ってくれたので喜んで参加させて頂きました。 最初は10分だけって言うことだったんだけど、どうせ暇なんで結局一時間たっぷり授業に参加させてもらって、日本語の発音を「あいうえお」から練習。僕はどっちかって言うとこういう授業を亮佑はしているのかなって思っていたんだけどまあ考えてみれば韓国に来てから4ヶ月目でまだまだそれほど韓国語が話せる訳でもない(そりゃあ僕よりは話せるけど)彼が韓国語が頻繁に飛び交うクラスを担当するのはさすがにちょっと難しいかな。 しかしすごい緊張したなあ〜。生徒さん20人ぐらいを前にして講義するなんて始めてだもんね。 塾講師とかもしたこと無いし。いやあ、でも楽しかったです。 ハンギョン先生が、僕のことを「先生」って呼んでくれるのには照れてしまったけど。 ただの一般人なんですけどね、ホントはね。 と緊張しながらも日本語教師一日体験は終了。 少しでも勉強している皆さんのお役に立てると嬉しいんだけどねえ。 国際交流はこういう小さな所から始めないとね(全然小さくはないって?) ハンギョン先生おつかれさま。明日は朝からやりますからよろしくお願いします。 そんな訳で亮佑の授業も今日はこれで終わりです。 さあ晩ご飯だ〜。さっき食べたジャジャミョンが失敗してしまったから、今晩は美味しいものが食べたいな〜。どうやら今晩も韓国のお友達を紹介してくれるらしい。どきどきどき。 で、かくして待ちあわせの場所に現れたのは、ジョンさんとソンさんでした。ふたりとも女性。もう当然のように女性なんだから〜。亮佑先生はもてまくり。明日は亮佑の誕生日、どうなることやら?! で晩ご飯は何というか、ご飯でした。 ごめん、名前聞いたんだけど忘れてしまった。 日本で流行っているダッカルビの味付けで、ご飯を混ぜたような感じ。 これがまた、うめ〜んだわ。 辛くて美味い。美味くて辛い。韓国の人は平気で食べるけど、僕はさすがに水無いと無理。久しぶりの韓国で、しかも初対面の女性ふたり、結構緊張してあんまり話せなかったけど(お互いにね) ゲストと言う事で、晩ご飯は奢ってもらってしまった。ありがとう。韓国では大勢の人間で食べに行くとこう言うのが当たり前らしい。その代わり次は奢ってねってことになるみたいだけど。 その後ミリオレに(韓国にある有名問屋ビル)に買い物に。ちょっとカバンが欲しかったんで、まあ見てみたんだけど、あんまり気に入るのは無くって、結局買わず。その代わり? に布団を買った。 亮佑ん家布団が無いんだよ。日本から寝袋は持っていったとは言え、出来れば布団が欲しい。別に安いのでいいから〜。 ジョンさんもソンさんも一緒に探してくれて、結局やす〜いのが見つかったから購入。 いちお、明日の誕生日プレゼント。ふたりとも一緒に探してくれてどうもありがとう。助かりました。 二人に別れを告げ、部屋に戻ったらもう十一時近い。 「明日は6時半から授業がありますよ。みんな日本人ゲストが来るのを楽しみにしてるんですよ〜。」 ちょっと〜、こんなん言われたら明日僕一人で寝てるわけにいかないやんけ。 それにしても6時半か・・・と言うことは6時前には起きにゃいけんのう。普段より早い時間に起きることになるとは・・・だけどみんながオイラを待っていてくれるっつうんだから男一匹、いかない訳にはいかないでしょう。と言うことで今日は早く寝よう。 が、亮佑、寝かしてくれん。まあまあ積もる話はまた明日しようではないか。 しかしオンドル床は温かいけど固い。普段マットを敷いて寝てる僕には少々辛かった。 |
釜山日記二日目 こんな所からですがタイトルは「LAMP」からです。 今日は朝からPAGODA外国語学院の授業に参加。 昨日も予告したとおり、午前6時40分から授業開始。 そしてそのまま5コマ連続で授業にゲスト出演。 すげえ、楽しかった。 まあ、いろんな生徒がいて、いろんなトピックで会話の授業をやっていく訳。 いつもはテキスト中心にやっていくらしいけど、 今日は生の日本語会話を楽しむっていう企画で授業を行う。 先生は大変。 いろんな生徒に気を遣わなきゃいけないし、 クラスの授業も盛り上げなければならない。 僕が参加したことによって、少しでも韓国の皆さんの役に立てれば、 これほど嬉しいことはないんだけど。 でもね、本当に5時間があっという間に過ぎたの。 中には日本語の上手な人もいれば、上手じゃない人もいるんだけど、 でもみんなそれぞれ、伝わってくるんだよね。 韓国人は、本当に、情が熱いって思った。 いろんな人に出会って、 いろんな話をして、日本のことも少しでも多く伝えられたかな。 疲れたけど、すげえ、充実した日だった。 日本語の先生をしているリョウスケは、 本当に毎日がそうやって充実しているみたいで、羨ましい。 日本を出てから4ヶ月だけど、異国の地でもまれたのがよく分かる。 僕は一体何やってんだろう? 今のようなぬるま湯につかっていて、それで人生終わるの? かと言って夜中まで経理なんてやりたくもない。 人生、ひょっとしたら道を間違えたかも知れない。 リョウスケの大変だけど充実した生活を見ていると、 僕の人生はまるで垂れ流しの汚物みたいなもんだ。 ねえ、もう僕はいろんな誓いを忘れたの? いや、決して忘れてはいない。 なくしたものを取り戻すのは、まだ間に合う。 今ならまだね。 とりあえずは、本当に出来るかどうかは分からないけど、 英語を勉強して日本語教師の資格をとってやる。 出来るかどうかは分かんねえけど。 で、今を抜け出して、海外にでてやるんだ。 追伸 韓国語で「割り勘」は「ダッチペイ」と言うらしい。 今度ぜひお使いあそばせ。 |
여러분 안녕 하세요? ヨロブン アンニョンハセヨ。 (文字化けしたした人はすぐにハングルのフォントを入れること!) こちらプサンからお送りします。 無事にプサンにたどり着いてリョウスケとも会えた僕は、 今は彼の働いている語学スクールのパソコンを借りてこうしてメールを書いている訳です。 しかし韓国人は美人ばかり。 ここの語学学校に来る人たちは多分ステータスも高い人たちばかりなんでしょうね。 めちゃめちゃ美人率高し! もう鼻の下伸ばしまくりで御座います。 そしてなぜか皆さん左手の薬指に指輪をしている のが超気になるんですけど・・・ リョウスケに言わせるとファッションらしいんだけど・・・ えーマジですかリョウスケさん?!? ホンマですか? 明日は朝6時30分よりPAGODA学院の授業に 5時間連続でゲスト参加することになりました。 ホンマに僕でいいんですか? まあせっかくの機会だから、いろんな話をして楽しんできたいと思います。 では皆さん、ご機嫌よう。 韓国日記一日目、これにて終了させて頂きます。 잘 자요!!!!!!!!(おやすみなさい!) |