TALES OF ROSES

2009年11月09日(月) 高校生の美術展


高校生の若い力作がいっぱいでした。



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入賞祝いです。
レストランでのデザート付きは
三女だけ。
それを長女と私とで脇から つまみぐいしました。



2009年11月07日(土) 岩手の小径、安比高原のブナ林


一昨日 雨のすきをついて 安比高原の「ブナの二次林」を散策してきました。

ネイチャーガイドの石坂さんに説明していただきながらの
散策は素晴らしかった。
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二次林とは、ブナの実が落ちて育った若いブナで構成された林です。
ブナの実は毎年結実しませんから、実ができてそれがここまで育つのは大変なことです。

かつてここで牛馬が放林されて、ブナの生長を阻むササを食べてくれた。
そして、炭焼きが行われていたので、適度な木の間引きがあり、空間が開け
日光が行き渡った。
奇跡のように出来上がったブナ林、青森県八甲田にも同様の2次林があります。

3320569 この若い木、これでも樹齢70年〜80年。
直径は約30センチ。この木一本に田圃の一枚分の水が蓄えられるそうです。

この林は どんなに大雨が降っても、たちまちブナが吸い込んでしまう。
地面を水が流れることがほとんどないそうです。

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クマの爪痕。
これは実を食べて降りて来たときの爪痕だそうです。
ブナの実はクマの大好物。とても美味しいのだって。

5年から7年に一度、ブナの実の大豊作があります。
クマもリスも鳥たちも
森の動物たちの喜ぶ姿が目に浮かぶようです。



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偉大な森の母、ブナの母樹。



「ヨーロッパも北アメリカにも ブナの二次林はできなかった。
こんなに美しい里山が残されている先進国は、日本だけ」だそうです。

↑先月 東北大学教授、中静 透先生に直接聞いたお話です。


先生のご著書


森のスケッチ (日本の森林・多様性の生物学シリーズ)

森のスケッチ (日本の森林・多様性の生物学シリーズ)

  • 作者: 中静 透
  • 出版社/メーカー: 東海大学出版会
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本



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