志賀直哉が 「小説の神様」と呼ばれるに至った作品。
日曜のFMで 作家小川洋子さんが毎週一冊、 本を取り上げ紹介する番組があります。
彼女に淡々と薦められると、どれもこれも無性に読みたくなります。
この間の日曜日のは 志賀直哉「小僧の神様」でした。 日本橋の秤やに奉公する13〜4の小僧さんが、旦那衆が話題にする マグロの寿司を食べたくて食べたくて・・・そんなお話。
18の頃、仕送りで暮らす貧乏短大生だった私。 どうしてもお寿司が食べたくて食べたくて (故郷は前記の通り、海の幸溢れる浄土ヶ浜ですから) 同郷の同級生と二人、ふらっと横浜の駅ビルのお寿司やさんに 入ってしまった・・・
志賀直哉の描く小僧さんと同じ。 悲しい思い出です。
その後、小僧さんには思いも寄らず神様が現れます。
その後、私にも現れた神様は 某出版社の編集者の あの人だったのかも知れない・・・・。 大恩は言葉に尽くせません。
よしき君を救う会

森絵都さんの小説は うまさに舌をまく。 わたしなんぞがあれこれ批評めいたことは言えない。 どれを読んでもハズレがない。
今日読んだ 「永遠の出口」
まいった・・・。
10代のアホな自分を優しく振り返ることができる。 「ありがとう」と握手できる。
このところ心理学の本ばかり読んで、アレはだれのせいだったのか どうしてああだったのか、自分や誰かを責めるばかりでした。 持てあまし気味のココロをすっぽりと包んでもらいました。
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