イネは豊作、首を垂れて。
シシは踊る、豊年満作。
五穀豊穣。
家内安全。歌え踊れ。
ここにも水木しげる先生の絵。
栄えよ、繁茂せよ。末代まで。
宮澤賢治が童話に描いた 「鹿(シシ)踊りのはじまり」には身体が震えるほど感銘をうけた。
私の故郷、宮古市にもシシ踊りはある。 岩手全般どの地域にもあるシシ踊り、農民とカモシカとの関わりが起源なのだろうと 思いこんでいた。 が、春日大社のシカが起源らしいという説もある。
起源はさておき、 ここは民話の里岩手県遠野市。
5年に一度の例大祭です。
四方を山に囲まれた盆地では、今、稲田の波が金色に輝く収穫期。 山々の神も豊作を祝い、使者を使わし、里の人間達と 歌い踊る。 あちこちのシシ踊りのグループ、権現舞、南部ばやし、山車、合わせて50もの 団体の太鼓の音が辻々に交差する。 駅に、商店に、屋台の脇からショッピングビルの中にまで、シシと舞手が。
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