+女 MEIKI 息+
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2001年12月23日(日) 氷月


 「なー、月って丸いのな。」

 凍る途中で製氷皿から取り出したように薄い氷月。

 あなたはこれから満ちる月を想像し、わたしは欠けていく月を想う。

 インターチェンジを抜けても車内に流れるのは煙草の煙だけだった。
 闇の中から白い波が生まれる景色に辿り着いた時、あなたはシートを倒しサンルーフを開けた。

 寝たふりも出来ずに同じようにシートを倒すと、薄い尖った月が開け放たれた額縁の中に現れた。

 「なー、月って丸いのな。」
 あなたがそう感想を漏らす月が妬ましい。

 雲ひとつない尖った月が憎らしくて、煙草の煙で雲を作った。



2001年12月22日(土) 恥毛


 こちらの本日の日記を読ませて頂いて書きネタを貰った今日の雑記。

 女の色白は七難隠すと言われています。
 季節を問わずお金をかけて年中小麦色キープをしていた世代の中にも、ひそかな支持でその呪文は生きていたようですが。
 健康的に見せるために日焼けサロンに通う子、隣の子がそうだからなんとなくだった子も、今ではごく少数になってきています。日焼けサロンに通わなくとも、ファンデーションで小麦色の肌を作るものまでが店頭に並んでいたのに、気が付けばそこにはもう美白系の化粧品が並ぶようになっています。


 仄暗い部屋の中に浮かび上がる白い肌。
 陽の下であれば、純粋に映っていただろうそれも部屋の明りを落とすと白いというだけで、妖しさに変わるのかも知れません。彼女の赤みのさす頬から段々と視線を落としていくと、その白い肌に対比する黒々とした恥毛。その色のコントラストが強ければ強いほどに他の形容がなくとも、それだけで充分に艶っぽい感じがします。

 そして声と身体が交差するにつれ、その肌全体が桜色に染まる頃の彼女の恥毛は濡れて光ってた。

 と、こう書いていくと恥毛が妖艶さを占める重要性が大です。


 例えば、幼い顔つきの女性なのに豊に艶の在る恥毛をたくわえていたり、豊満な体つきでありながら筆に薄墨をつけてさっと書いたような量であったり。また、反対も然り。そういった総てのイマジネーションが絡んで「ヘア・ヌード」があるのかもしれません。

 露出してはいけないとされている性器を覆い隠すための「ヘア・ヌード写真集」もアリでしょう。わたしは(ネカマとされているので、ここで女性からの視点で言えばと言い切って良いものかどうかは別ですが)思うのは、あわよくばその中身を見られるかもしれないとの期待感や、アッケラカンと大股開きの写真よりも、ずっとエロティックに感じます。(均整のとれた身体よりもそうでない方がエロさを感じるそれと似ているのでしょうか。うーん、それとは違うのかな、やっぱり。)

 これが白人となると、金髪の人も居ます。そうなると写し出されたそれは、どうもボヤけた感じで「うわあ、エロい!」って感じがイマヒトツです。(これは、わたし個人の判断ですよ)


 余談ですが「葉月里緒奈」は、たまんねーえー。


2001年12月21日(金) 目を見て話て


 ビデオを観ていて思ったんだけど、最近ダレとも見つめ合って話してない。
 そんなことを頭の後ろの方でチラチラ考えてるもんだから、観てるビデオの内容なんてこれっぽちも入ってこない。

 その右上がりに元気な筆跡は、確かに君が書いたものだし几帳面に揃えてから折り目が付けられた便箋も、そのつけていた姿も想像出来る。
 受話器から聞こえてくる声からは、気分どころか体調でさえ分かる程に慣れ親しんだと言うのに。

 道で擦違っても、わたしは君に気付くのだろうか?
 君の顔が思い出せない。




 例の企画ですが、年内にマッタリと表示が良い感じかと(自分なりに)
 厳しい指摘は無しですぜ貴方、コレですよ!


2001年12月19日(水) こ、更新が・・・。

 キー坊どころの騒ぎじゃありませんでした。モデムボカンになりまして繋げなくなっていました。更新されてない駄文を数日お見せすることになってしまって、もーしわけありません。その間に、色々と心配してメールを下さった方、ありがとうございました。お返事は、何も無かったかのようにこうしてまた、ダラダラ続くと言うことで許して下さいませ。


 先月中頃から、呟いていた「しょっぱい企画」についての表記が抜けたままのTOP頁でいたことを、ご指摘を受けて気付きました。なので、下の方に表記しなおしました。

 ご指摘を受けたと言えば、風間トオルと仲村トオルを読み違えして勝手に勘違いしていました。

 もう、ボケが始まったようです。なので、愛の鞭を。飴と鞭ならむしろ飴を。


 最初のキーボードが打てない状態だった日のこと、
 PCに電源を入れなければ他にすることが無いのか?わたしは!な状態に陥り、手持ち無沙汰を解消するために、何を血迷ったのか手芸屋に走りました。
 数年前に流行った長いマフラーが、また今年もチラホラ見かけるようになり、押し入れの奥をゴソゴソ捜したのですが見つかりません。それなら、いっそ編んでしまおうかと。
 生成りの長いマフラーを、「寒くないかい?」なーんて言っちゃって恋人同士が巻き巻きしちゃうような長いアレです。

 手芸屋に行ってあれこれと悩むことなく、迷わず極太、いやそれ以上に太い毛糸と10mmの編み棒を買いました。これならザクザク編めて、短時間で完了!
 ところが、ホントに短時間で完了し過ぎです。
 しかもウール100%は、チクチク痛痒いです。マフラーになんて不向きです。

 翌日には、また手芸屋に居ました。
 今回は、ちゃんと毛糸を選んぶぞー!と。

 ところが、アクリル何%ぐらいが良いかなどの知識がありません。選ぶにも皆目見当がつかないのでお店の人に尋ねました。
 選んでくれたのは、マイクナイロン使用の毛糸です。これは、赤ちゃんの肌でもOKな毛糸だそうです。吸湿・帯電防止加工まで施されているそうで、確かに触るだけで眠くなるような肌触りです。
 ところがその毛糸はパステルカラーがメインで、なかなか渋い色がありません。在庫まで調べてもらって、やっと見つけた渋茶のような色。そこまで探してくれたのだから、やっぱり買いでしょう。少々お値段が高くとも。その毛糸が「公園デビュー」と名が付いていても。

 まったく凄いネーミングだと思います。
 アイロニーが既に、ごく普通の言葉としてそして商品名にまでなるのですから。
 わたしには残念ながら子供が居ません。だから、それがどんなに大変かは聞くことでしか想像できません。こんなわたしが友達に言うのは「そんなことは気にしなければ良いのに」なのですが。他に言葉が見つかりません。
 けれどそのことで随分と悩むお母さんも居るのは確かです。

 作られてしまった風潮が、そこに在るとか云々は別にして。


 ふと思ったのですが、手編みのマフラーって編むとなると高いモノになってしまうんですね。チマチマ作業、いつものようにジャンキーになってます。
 自分に送る、クリスマスプレゼントです。

 え?しょっぱいですか?
 しょっぱいと言えば貴方、コレですよ!


2001年12月15日(土) 傍に居ないから寒いのよ

 好きな男からいつも何かにつけて意地悪をされ、最初は構ってもらえているだけで嬉しかったのに、その行為がエスカレートするにしたがって段々と辛くなって、そのうちその人を避けるようになったっていうのに、相手はそんなことにはお構いなしに他の人の前でも相変わらずな態度を見せる。切なく想う心が痛くて、とうとう大声で泣き出してしまった。普段は、そんなことでは泣かないわたしを見て彼が慌てて傍に駆け寄り訂正する言葉を並べた。泣きじゃくるわたしを抱き締める彼からは見えないわたしの表情は、涙こそ流してはいるものの片頬だけで笑っているよう。

 そんな自分自身を「厭な奴だな」と思っているところで目が覚めました。
 なんだか酷く疲れた寝起きでした。
 夢の中で見た男はここに存在するダレでもなく、顔すら思い出せない程に知らない人でしたが、昼が過ぎてもまだその厭な気分が抜けずに居ました。

 最近、犬も喰わない人様の恋愛話を聞いているせいなんだろうなあ。さもなくば、自分が渇ききってるからかしら。
 気持ちを確かめたくての言動は、相手を切なくさせるものなのでしょうね。知らず知らずに好きと感じたいがために、そんな行動をとっているんだろうなあ。好きだと思ったら節操無しに挑みかかり、相手にとったらきっと迷惑なわたしには、少し必要な部分かも知れないけど。

 『ナルシシズム傾向のつよい人は、自分の内に存在するものだけを現実として経験する。外界の現象はそれ自体では意味をもたず、自分にとって有益か危険かという観点からのみ経験されるのだ。ナルシシズムの反対の極にあるのが客観性である。これは、人間や事物をありのままに見て、その客観的なイメージを、自分の欲望と恐怖によってつくりあげたイメージと区別する能力である。』 (E.フロム 『愛するということ』:紀伊国屋書店)

 だそうです。
 と、なるとわたしの抱く男に対する思いは、期待を込めて作り上げた理想像の男と現実とを区別できていないのでしょうか。

 もし、それがわたしの恋愛に繋がるとしたら、その期待を裏切ることが起こった時点で相手が感じる以上のとてつもない虚無感を味わい、そしてそこから一歩も動けない処に立たされることになるのでしょう。


 今夜は手を繋いでいてください。


2001年12月14日(金) 唄は世に連れ、世は歌に連れ

 最近の小学生は、下校時に縦笛を吹きながら帰る子は稀ですか。
 のっそり歩くわたしと擦違った集団下校の連中は、misiaのEscapeを唄っていました。「イエエ〜」とか合いの手入れながら。 凄いもんです。

 舞い降りた天使の白い翼広げここから連れ出して ってか。

 家に戻ってからもそのフレーズが頭から離れずに、何かをするたびにくちずさんでしまいます。
 サビ以外の歌詞が思い出せないので焦れました。

 スッキリするためにCDをゴソゴソと捜したのですが見当たらず、たぶんオカマちゃんの車の中に置きっ放しなのでしょう。
 彼(彼女)の車に乗ると、延々と「モーニング娘。」を聞かされるもので。
 そのCDを聞くだけならまだ良いのですが、曲に合わせて絶唱を聞くので飽きます。なので某かのCD持参で乗ります。
 野太い声で台詞入りは辛いです。


 CDを捜したときに手元にあったKing Crimsonで我慢。
 久々にCount of the King Crimsonを聞きました。

 懐かしい曲を聴くと、その曲を盛んに聴いていた時期のことを思い出されます。

 ウォークマンの2ソケットタイプのヘッドフォンで耳を塞がれて、回りの音を遮断しただけで二人の世界になれた頃。
 深夜の路上で抱きあってキスしたわたしは今どこに居るんだろう?



 ランドセルを背負った小学生も、いつか思い出すのかな。
 その重い扉を開いて飛びたてるのなら と。



2001年12月12日(水) ワッカ


 孫悟空のワッカが嵌まったままのような状態が二日目に突入です。
 生理痛の時も大量に飲んだ鎮痛剤。同じ種類のものは効かなくなるんでしょうか?たいして痛みが治まらないように思うのですが。気休めって感じで飲んでます。
 同じワッカなら、天使のワッカが良いのになあ。

 薬局で風邪薬買うよりも、医者に行った方が安いかな。

 ってことで、ごめんなさい。今日は更新なしです。


香月七虹 |HomePage