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日曜に後輩に差し入れを送った。 夏合宿中のはずなので。 ちゃんと届いたかな。 わりといいパイだ。 だから許せという訳ではないが、私は大学のマンドリンサークルのメトロノームをパクッている。 これは最初は、ちょっと家で練習しようと借りていったものなのだが、返さなかったのは忘れていたというよりは「私がこれを持っていてもサークルは怒らないだろう」と思ったからだ。 私はこれ以外にもう一つ人のものを盗んだ記憶がある。 それはゲームボーイをひょいっとバッグから抜いてやったこと。 ちっとも良心が痛まなかった。 私はもっとこいつから失礼なことされてるぞ、と思ったからだった。 それともう一つ。この前まで通っていた専門学校のようなものをやめるときに、ロビーの雑誌を根こそぎとって来てやったこと。 こういうのは「欲しい」と思ってやってるのじゃなくて、ちょっとあまりにも自分がばかみたいなのでちょっと反逆してやろう、などと考えた、ちっちゃいいたずらのようなものだった。 知らない人の傘や自転車を盗むよりずっと可愛いと思うのだけど、どうだろう。 ひとのものをとった、という記憶はこの三つだけで、こういうことに至った経緯も自分ではかなりの理由があるのだけど、書くと長くなってしまう。 もしかしたら、かなり反感を持たれるかもしれない。 ただどうしても私が言いたいのが、 自分のことを大事にしてくれていない団体や個人に忠義立てしても何もいいことはない、 ということだ。 忠義立てするのが美徳のように思われることもあるだろう。忍ぶことや、波風立てないのが優しさと捉えられることもあるだろう。 戦時下の日本のように。 でもそれは短い期間のことだ。 車と自転車がぶつかるように、 車に対しては、ちょっとぐらいのいたずらをしてもいいのじゃないのかと思う。 勿論自分が車に乗っているときは注意しなくてはいけない。 でも自分が自転車のように感じられるとき、 不満をちいちゃく折り紙のようにたたんで発酵させるよりは、 ちっちゃいいたずらをして自分なりに笑って思い出にしちゃいたい。 誰かを困らせたくはないし、 いじわるもしたくない。 でも、ちょこっと何かやってやりたい。 私はばかで恥ずかしい人間だ。 それだけは確かだ。 こんなことみんなに言う必要のないこともわかってる。 いつかメトロノームを返しに行こう。
きょうは版画を彫った。 金曜日に初めてひとりで吉野屋で牛丼を食べた。 緊張した。 それから、小沢くんのなんとかがあるというので行く。大変面白い。 表参道であった。 大学の先輩たちに会ったけど、やっぱり変わってなかった。楽しい。 戸川昌子が来ていて、歌ってものすごくかっこよかった。 朝5時に終わった。 ちょっと寝てからまた仕事に行った。 あと、きのう、1年ぐらい、もっとか、つきあっている男の人とケンカのようになった。これからどうなるかわからない。 きっとこういうことを公の場で書くことをよく思わないだろう。 でも媚びを売るために書いているわけじゃないので、書く。 その人はとてもいい人で、こうなったのは私が意地が悪く卑屈だからだ。 この年(24歳)になってくると、人生も恋愛のような人付き合いも、若いときのような目では見ていない。 パワーもないし。 ただ、こういうことがあると足元が揺らぐような気持ちになる。 それにやっぱり一緒にいるときは楽しいなあ。 どうなるかなあ。 それから人生。 人生だけは本当に私だけのもので、どんなに恥ずかしくなっても、なにがあっても私がかぶるもの。 本当に他人には関係のないもの。 どうなるかなあ。 私の言っていることは矛盾だらけだ。 旅に出る、犬を飼う。 家を出たい、出ない。 仕事つらい、そんなことなすきでやってる。 やることがある。 前からこの9月に人生を決めようと思っていたので、人生のだいたいの方針を9月末までに決めようと思う。 この先考えるのも面倒だから、今決めて、その通りにやればいいや。 醤油をめちゃくちゃにこぼしたらむせ返るように甘い匂い。 タオルで拭いて、あらったらまた甘い匂い。 この汚くむせかえるくらいの甘さがここちいい。 最近は本当に汚いものが好きだ。 排水溝、コップの茶渋、お風呂の水垢。 気が付くとじっと見詰めている。 水まわりは汚い。水は汚い。 水が好きな人は多いと思うけど、それはきっときれいだからじゃなくて汚いからだ。 雑菌の宝庫、すぐ虫の湧く、水。 汚いと感じるこの感じはなんだろう。 病気に対する拒否反応? やばいやばいと思うから惹かれるんだろうなあ。
掲示板がひらけなくなりました。 メンテナンスをしているらしいので、また明日には開けるでしょう。
国も会社も大嫌いだ。 50秒後には50歳になってるような気がする。
幼なじみと近所で中華を食べました。 小龍包ともちなんとかと生春巻きとハリネズミとエビチリを食べ、 チンタオビールとモモのお酒と緑のミントのお酒とコーラのお酒を飲みました。
そうやっていつまでも防水していればいい。
子供がすくすく育ったり、女の人がおしゃれしたり、そういうことをさまたげる国というのはとにかくおかしい、と思います。 反戦、と言っても何もしていないけれど、人々の小さな営みは誰にも邪魔されてはいけないものだし、自分の営みも大事にしたい、と思います。 昨日テレビで見た戦地へ行った人の言葉で、「明日死ぬかもしれないというのは、立ちションをするのも楽しい。コンクリートにあたったところの色を今でも覚えています」という科白が、記憶に残った。
泣け泣け。 甘いもの食べて唸ってろ。 コーヒーゼリーをぐっと削った絶壁を見ていると見飽きない。 琥珀とミルクが混じっていくところも。 月を見上げると。 ものには焦点というものがある。 その焦点というものが月にもあるのかなと。 木を見たり、本を見たりすれば焦点が合うのはわかるけど、 月のようにあんな遠いものにも焦点があるのか。 見えているのはなんなのか。 月に向かって、 「宮刑に処すぞ、われ」 と心で怒鳴ってみたが、ばかばかしかった。 しかし何事もばかばかしいので、 汗をかいて汚れていくと安心できるのだ。
穴というのはこれから埋まる可能性があるので、 何事にも穴を空けたいのだ。
金子光晴の自伝が面白い。 『どくろ杯』『ねむれ巴里』 と読んだところ。 中国からヨーロッパと、5年くらい放浪している話。 その、出発のきっかけは奥さんの恋愛問題で、恋人と離すために、妻を連れて二人で旅するのだけど、お金はほとんどもって行かない。 行き先ざきで下手な絵を描いたりして糊口をしのぐのだけど、あまりの貧しさ、となりに眠る奥さんの心はわからないしで、読んでいて辛くなる。 それでいて読んでいると金子光晴が好きでたまらなくなる。 なんでこんなに好きかわからないくらい。 こんな気持ち久しぶりだ。 しかし何でこんなに好きなのかはあまり人には伝わらないみたいだ。 そんなに有名な人じゃないのかな? ちなみにどくろ杯っていうのはどくろに金箔塗って、お酒飲むっていう意味です。 中国に行ったとき友人がそれを持っていたと言う話。
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