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ジッドの『狭き門』を読んだのだけども、すっばらしく面白かった。 まあ、これは良い読み方なのかはわからないけれども、私が面白く思ったのは、この、ストイックな書き方。
先日の、サッカー、イラン戦のとき、例の「さし木が宇宙から飛んでくる」と言っていた男の子の家で、友だち5人とおじいさんとで、観戦した。お母様がおいしいモツ煮を出してくれた。 青い服を着てくるように、と言っていたので、青いカーディガンを着ていたけれど、他の人は青い服は着ていなかった。 国旗を描いたり、紙に「スピードスター〜」とか「帰ってきた司令塔〜」とかと書くと盛り上がると友人が言うので、マジックでみんなで書いて、部屋のあちこちに貼る。 私は「ゴールにボールが入れば点が入る」程度の知識しかないので、イランの選手の名前を覚えたり、楢崎かっこいいとかと思ってたりするだけだったけど、おもしろかった。 終わったあと、悔しい、と友人が言って、バーに行っておごってくれた。 「まあ、勝負は勝ち負けじゃないから」と言うと、「内容か」と言っていた。 バーにいくと、「ビールはどうやってつくるのか?」「生ビールはあるのに、焼きビールはないのはなぜか?」という疑問が解けてしまってつまらなかった。 さし木に関しては、「さし木でも、種でも増える」(Sさん)「木はもともとは木ではなく、ミドリムシだった」(Gくん)などの貴重な意見を聞けたが、よくわからなかった。 その後、TVの仕事をしてる男の子が来たので、また険悪になった。というのもバラエティの仕事をしていて、そこに私の本とかが送られてきたとか言っていて、すぐにいじわるいことを言うから。でも面白いので、まあいいか、とも思う。 その後、「バーレーン戦もみんなで見る」というので、バーレーンのときも仕事が終わったあと、またおうちにおじゃまして、みんなとおじいさんと見た。 勝ったので「ゲームは内容じゃない、結果がすべて」などと言っていた。 「勝利の美酒」とか言って、友人が買ってきた高いワインをみんなで飲んだ。
東京国立博物館で中宮寺国宝菩薩半跏像を見た。セクシー。肩が丸い。 そして髪型がキュート。 山岸涼子さんの『日出処の天子』を思い出す。 私はマンガの中では、この『日出処の天子』が、今のところ、心の第一位だ。 これは聖徳太子の話で、プライドの高い皇子が失恋する様がすばらしい。 が、同じく山岸涼子さんの『アラベスク』のノンナというキャラクターがいて、これは厩戸皇子に比べると魅力は格段に落ちるのだけれども、プライドの高いキャラクターを描くという点では、こちらの方が成功しているのかもしれない。 こっちは、オーソドックスなバレエマンガで、その割には主人公が人間とは思えないくらいなよっちいので、前はどうも好きになれなかったのだけれども、魅力的でない分、暗部が上手く描けているような。でもハッピーエンドじゃない方が面白かったように、私は思ってる。
友人の友人の、アコースティックギターのライブを聴いてきた。 そのあと、友人の家でサッカーを見た。
幸せになりたいとこの前書いたけれど、 春が必ずやってきて、夜に突然、空気が柔らかくなるような、不思議な惑星で寝起きできている、その時点で幸せなのか? 「地球を生きるこどもたち」という写真展(戦争時のこどもたちの写真などがたくさんあった)を見た話を後輩の女の子に話したときに、 「それは何がおもしろいんですか?」 と聞かれたので、 「現実がわかるから……」 と答えたら、 「現実を知ってどうするんですか? 募金するんですか?」 と聞かれた。 それで、今日、会社のお昼休みに、ユニセフのスマトラ沖地震基金にお金を振り込んだ。5千円だけど。 会社のあとに、インタヴューを受ける。 小説の賞をいただいたおかげで、素敵な人とお喋りできる機会がときどきあって、嬉しい。
おとといは、ユーロスペースで「トニー滝谷」を見た。 昨日は、Bunkamuraで「地球を生きるこどもたち」という写真展を見る。 そのあと、大学のときの後輩のヨミネちゃんとごはんを食べる。楽しかった。 今日は、神保町で映画を、大学のときの友だち3人と見た。 これはその中の1人の友だちが「ユーラシア大陸を横断して日本にもどってきたときに、沖縄で出会った人が映画作りに参加したって言っていた映画」らしくって、面白かった。 そのあとさらに面白かったのは、その男の子が花粉症で、 「人がこんなに花粉を取っちゃったら、木ができないんじゃないかな?」 と言ってたこと。 「でも木って、種から生えないよね。さし木だよね」 と私が言うと、 「じゃ、一番最初の木はどうやって生えたの?」 と聞かれる。 「それは謎なんだよ。生命の最初っていうのは、まだ謎なんだから。 たぶん、宇宙から飛んできたんだよ」 と答えると、 「さし木が宇宙から飛んできたの?」 と言うので、そのイメージがあまりにも可笑しくて笑った。 でも、種が最初にいきなりできるのもおかしいよね。 最初の木って、どうやって生えたんだろう? それから、その友だちたちとは別れて、渋谷に移動して、 この前やったコンサートの打ち上げということで、お酒を飲む。 蕗とか、筍とか、春っぽいものが食べられておいしかった。 みんな「打ち上がりたい」などと言っていたが、私は最後まで「打ち上がる」の意味がよくわからなかった。でも楽しかったから、たぶん、打ち上がったと思う。 いろいろな人の妄想や、男の人のたくましさの魅力などを聞けてよかった。
今まで、幸せにならなくともべつに構わない、と考えていたけれど、 いや、やはり私は幸せになりたい。 それに、自分のことを大事に思いたい。 などと、最近、素直に考える。 この前、大学のときの後輩の女の子が、私のことを、 「もっと素直な人だと思ってました」と言ってくれたのを聞いて、 ああ、私はここのところ、ひねくれてしまっていた、と痛感。 私はあと、50年以上は生きるつもりなのだけど、 いじけて過ごしても50年、ひねくれていても50年経つ。 反対に、やりたいことをやって自分のことを大切にして過ごしても50年だ。 だったら、やりたいことをやりたい。 自分のことを大切な人間と思っていた方が、周りの人のことも大切な人だと思い易いような気もする。そうしたい。 それから、 自分のことを好きそうな人や、気に入ってくれそうだったり、自分に良いことを言ってくれそうな人が言ってくれることだけを聞いていればいいんだ、 ってことも、思う。 辛い言葉は、 たとえそれが真実であろうとも、 正面から受け止めると、自分の芯がねじ曲がり易く、 自分をプラスに持っていく力には変えにくい。 親友でも恋人でもない人が、自分に対して親身に大事なことを言ってくれることは稀だ。 自分に対する言葉でも、私に対して何か言いたい訳ではなくって、 私をネタにして他の誰かに何かを言いたいみたい、 という場合も多々ある。 そういったことに律儀に真向かいから受け止めると、身がいくつあっても足りないようだ。 いじけたりひねくれたりしていると、人に対しても変なことを言ってしまって迷惑をかけたり、百害あって一利なし。 人にどう思われたって死ぬこたあない。 誤解は放っておいて、自分の強さを信じること。 自分はたくさんのことができる、強く、そして人に対して思い遣りのある人間だということ(あるいはこれからそうなれるということ)を忘れたくない。 人の言ってくれることで、 何が真実で、何が嘘なのか、何が本当で、何が気を遣って言ってくれてるだけなのか、 そんなことに関係なく、 自分が何を受け止めるかで、自分をプラスの方向に向けられるかそうかが決まるのだから、 良いことだけを受け止めちゃうのが一番、と思う。 疑心暗鬼になって「本当はこの人はどう思っているのだろう?」などと考えても、いつか、その人が本当に思っていることがわかる訳じゃない。わかったところで良い力に変えられる訳じゃない。 疑心暗鬼は不毛だ。 私は自分のことを大切な人だと考えたい。 みんなから好かれたい。 ちやほやされたくって、何がわるいの? って感じだ。 こういうのは、自分に対する自信のあるなしには関係ない。 私が思うのは、 女の子は誰だって、自分のことをちやほやしてくれる人というのがいるもんなんだってこと。 だから探す。 みつかるまでは自分で自分のことをほめまくる。 あと、周りの人や、友だちや、良くしてくれる人の言ってくれる良いことだけを聞く。 自分のことを大事な人間と思っておいた方が、人のことも愛し易いはずだ。
受け取る側は、何を受け取るかは自由だけれども、 弾く側が、何かしらを伝えようとしないと、何も受け取ってはもらえない、と、この前、マンドリンの練習のときにKさんと話して、それが面白かった。 話は変わるけれども、大人になりたい、と、既に大人にして、よく思う。 資格が欲しい、とか。昔は資格というもののことをちっとも考えなかった(私は車の免許さえ持っていない)(でもみんな結構、何かしら資格って持ってるよね)。 まあ資格はともかく、 力強くこれからも生きていく自信が欲しい。 しかし自信がないから生きていけるのかもしれない。 ファイルの金具のとこって、飽きない。 魚の骨のような。
花粉が飛んでいる、という。 私も少し、くしゃみをする。 今年の目標、鷹揚に構えるとかなんとかと書いたのに、3ヶ月にして既に忘れ気味である。 来るものは拒まない。去るものは追わない。 誤解は解かない。 「そうゆうこともあるよね」と笑いたい。 首都ばかりに注目しないで、他の都市にも注目すること。
今朝、自転車で駅に向かうときに、やはり自転車の高校生の男の子とぶつかって少し転んだ。 「ごめんなさい」と言い合ってから、また10分ほど乗り続けてから「なんかハンドルがぬるっとする」と思い、見ると手が真っ赤だ。 「楽器を弾く魔法の指が……」と思ったけれど、指の外側がぴらっとめくれているだけで、たいしたことはなく、大丈夫だった。
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