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錦糸町でトンカツをおごってもらう。
ベトナムのことでも書こうか、と思ったのだけども、 ちょっと話をずらしまして。 帰りの飛行機で、私はずっと書きものをしてたのだけど、 しばらくすると、乗り物酔いになる。 ブルーになって、ノートを閉じて、背もたれから離れて前のめりに座って、 映画でも見てみようか、と。 そしたら、『帰郷』という日本映画があったので、見てみた。 男が帰郷して、昔好きだった人に会って……。 私は思った。「これは、男が作った『女のキャラクター』だなー」と。 「女に振り回される男の話」というのは、わりかし多いけれども、 それって、「男にとって都合の良い女の話」と同じで、 女の子のキャラ作りに成功してないことが多い。 物語の発展のためだけにキャラクターが生まれているように見えて、 人間っぽくないんだよ。 この映画は、母親、昔好きだった女の人、その娘の女の子、と、うまくやれば魅力的になりそうな方々が登場するんだけども、でも、女から見るとみんな「人間として変」なんだよ。 ただ、主人公がかっこいいので、見てて気分が良くなる。 西島秀俊さん。 この人の、この雰囲気ってなんなんだろう。 女の子の8割は言うよ、「かっこいいよねー」と。 あのかっこよさで、私の乗り物酔いは8割治った。 よかった。 ああ、ひまなわけでもないのに、なんでこんなに日記を書いてるんだろうか。 逃避か?
今、ベトナムのダラットにあるホテルにいます。 コンピュータがあったので使わせてもらってますが、このページを開くのに苦労しました。 ダラットは、林芙美子の『浮雲』の出てくるみたいに、松林が広がってます。散歩しました。 段々畑があって、土は赤いです。 建物はフランス風の可愛いのが多いです。 あと、女の子がたいてい可愛いです。 ではまた。
明日から、ベトナムを旅行してきます。いつものごとく、ひとりです。 その間、携帯などに出られませんので、よろしくお願いいたします。 16日に帰ってきます。 それから、明日の8/10(水)に出る『日刊ゲンダイ』の「週刊読書日記」というコーナーに、たぶん、私が書いた分を載せてもらえると思います。 みうらじゅんさんの『正しい保健体育』と山田詠美さんの『風味絶佳』と藤野千夜さんの『ベジタブルハイツ物語』のことを書かせていただきました。 よかったら読んでみてください。 暑いですが、空は青いので、仕事の方も、休みの方も、気分よくお過ごしください。
台風が行ってしまって、そこいら中が夏だ。 私は夏が大好きなので、汗をかいても一向構わない。散歩がしたい。 私は夏の、だらしがないところが好き。 夏は人に、「暑いから」といろいろなことを先延ばしにさせる。だらだらさせる。でも、生命力に満ち溢れてる。 頭をくらっとさせて、ときどき変なことを言わせる。 ひたすら、外が眩しい季節。 と書いてみて、季節の好みって、男の好みと似てるかも、と思ったけど、どうだろう、似てないか。
みなさんは地震、だいじょうぶでしたか? 私は、女の子と多摩川のボートに乗っていたので全然気が付きませんでした。 そのあと、川原の石の上でホッケを焼いて食べ、調布の花火を見ました。 帰ってきたら、ガスが止まっていました。 次の日、ガスの会社で働いている、Kさんに聞いたら、地震で止まったガスはメーターのところのボタンを押すと、解除されることがわかりました。 そして友人のマンドリンの演奏会を聴いたりしました。 この場を借りてあやまりますが、私は通信機器がまったく使いこなせていません。 携帯電話、FAXやメール、すべてにおいて迷惑をかけています。ごめんなさい。 こんなんじゃだめだ、と思いつつ、できない。 連絡をもらえると嬉しい、「でも私に連絡なんてくれる人、いない」などとすぐ思ってしまう。そうすると使いこなせる気がしなくなる。機械を見ると頭に血がのぼる。わからない、わからない、と思ってしまう。 が、連絡をもらえると嬉しい。 時間をうまく使うこと。無駄な時間をなくすこと。隙間の時間を利用すること。時間を作ること。人とできるだけ会うこと。 節約すること。 を、今こころがけています。
もうたなばたかー、去年のたなばたはー、おとどしのたなばたはー、 と思い出してみる。 来年、再来年も、たなばたが来るのだろうか? もしもいい文章が書けたら、あと5回くらいしかたなばたが来なくっても、いいかなー、などと考える。 たんざくに「素晴らしい小説を書きたい」と書いて、壁に貼っておいた。 世の中には、無駄なことがたくさんある。 私は無駄が怖くない。 無駄な時間も、無駄な努力も、なんてことなく笑える。
お久しぶりです。 随分と暑くなってきました。 みなさんは、どう過ごされてますか? 私はいろいろなことをやって、 それから金、土、日、と新潟の越後湯沢に行ってきました。 そこで私は初めてホタルという虫を見て、異常にテンションがあがり、 ホタルについて喋り続けた。 あとは、資料館みたいなところの、 学芸員のおじさんが、 『雪国』の出だしは推敲して、3年かかったとか、 訳せなかったとか、と、 話してくれて面白かった。 それから、ワラビ摘みや大貧民などをしたが、 一番面白かったのは、 帰ってきて、車からの降り際に、 友人たちの中のひとりの男の子が、 「死んだら電話します」 と言って降りたこと。 まったく意味がわからないし、 何度思い出しても笑える。
私は寺尾聡さんが好きなもので、 寺尾聡の「ルビーの指輪」をマンドリンで弾きたくて、 楽器屋さんに楽譜を探しに行こうと思いつつ、 楽器屋さんに行く時間を惜しんで行ってなかったです。 そうだ、電話したらいいのか、と思って、 今日、楽器屋さんに「ルビーの指輪はないですか?」と電話してみました。 そしたら、探してから連絡します、とのことで、まだ連絡はないです。 それにしても寺尾聡……あのかっこよさはなんなのだろう、 かっこよくなろうと努力してああなったのだろうか? そんな、楽器屋さんに行くのも億劫な私は、 次にニッキを書くのが、一ヶ月くらい先になってしまうかもしれないのですが、 私のことを見捨てないでください。 そのあとまた、たくさん書きます。 だんだんと梅雨らしくなって、 雨が多くなるかもしれないですけど、 雨のときは、無理矢理に晴れの気分になんなくてもいいらしいので、 憂鬱を甘く受け止めましょうよ。 ではまた。
『コンポジット』34号の「taste makers」というページに、私が書いたアンケートが載ってます。 それから、『週間読書人』に、これから3回、エッセイが載ります。 もしよかったら見てください。 Bunkamuraに行って、ベルギー象徴派のナントカというものを見た。 ぼんやりした絵が多かった。 古くさい、と思ってしまったのだけど、 昔のものを見たときに、「新鮮」と思うものもあれば、「古くさい」と感じるものもあるのは何故なんだろう。 それから、『ラベンダーの咲く庭で』という映画を見た。 期待ほどではなかったけど、胸がキューンとした。 見ていた人は、やはり年配の人が多かった。 見終わったあとに、友だち同士らしいおばあさん方が、 「私も結婚してなかったらね……。あなたは、トシオさんがぴったりくっついてるから駄目ね」 などと、言い合っているのが聞こえて、なんか、良かった。
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