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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

(新たなご依頼をいただける場合、あるいは、既刊の作品についてご質問をいただく場合も、
拙著の刊行がある出版社さん宛てにメールにてご連絡をいただけませんでしょうか?
転送してもらえますので、私から返信します)。

心のそこ
2006年05月26日(金)

人に親切にしてもらったり、
それなのに失礼なことを返したり、
傷つけたり迷惑をかけたりもしてきて、
将来の展望はまったくないし、
恋人もなし、
ときにはひどくきついことを言われることもあるのに、
私は、自分に対する自信が絶対的にあって、
なくならないのが、不思議だな。

心のそこでは、いつも、
会った人には好かれる、
こちらも好きになれる、
やろうと思ったことはやり遂げられる、
自分の考え方で自由に考えごとをしている、
前途洋洋、
と訳もなく、思ってしまう。
両親のおかげかな。



マンガの話
2006年05月25日(木)

このところ西村しのぶさんのマンガにはまってて、
すごい勢いで読んだ。
本になってるものは、ほぼ読んだと思う。
『サードガール』と『RUSH』はとくに好きだ。
いかにも少女マンガ絵柄や、都合の良い部分しか描かないストーリーにしりごみしつつも、読み進めたら、はまった。

これらの話の、登場人物たちが、
パートナー探しじゃなくて、
ちゃんと恋愛してるってところに、
私は魅力を感じてるんだと思う。

いやー、もちろん親密なパートナーシップを築くのも素敵なこととは思うんだけどさ、
私は恋愛する方が面白く感じるよ!




ツバメを見た!
2006年05月19日(金)

書くのがと滞っちゃってごめんなさい。

みなさま、5月を過ごしていますか?


私は、きのうは、神保町の柏水堂というところで女の子とケーキを食べました。

いやー、可愛い女の子とケーキを食べるのはいくつになっても楽しいものですなあ。

しかもプードルの形をしてる。ケーキが。

なんだろうこの気持ち……「萌え」か?


きょうは、ツバメを見ました。

とがった翼でくるくるっと飛んで屋根の下へ。

軒下に巣があった。



ささっと櫛を
2006年05月12日(金)

こんな風に、余計な文章書いてていいのかな、って思うときもあるけど、

いいんだ、と思う。

ずーっと前、10年くらい昔、に見たテレビに宮崎駿さんが出ていて、

「スポンジみたいなもので、どこでもいいからどんどん表現をしてしまった方がいいんです。すると不思議に、自然と新しく描きたいものが入ってくるんです」

と言っていた。



それでその頃おいそがしかったのか、工夫なのか、わからないけど、

厚紙にささっとハサミで切り込みを入れて櫛にして、髪を梳いていた。



アシタカの映画が仕上がりそうなときに、

「ここまできたのだから、がんばって終わらせましょう。
『あの映画を作る終わりの方は、こんな風だった』と、
孫の代まで話せるようにしましょう」

って、ジブリの社員さんの前で言っていた。



あと「理屈と膏薬はどこにでもくっ付く」って。

これはおそらく、なんでこう描きたいのかという理由は説明しなくてもいい、ってことだと、思う。



それから「酒飲んで憂さ晴らしできる人は、アニメを作る必要がないだろう」って。

そうだな、と思う。私も、もうお酒飲んでないです。



余生
2006年05月09日(火)

休みの日、友人たちとでかけたら、
友人たちがどこかへ行ってしまったので、
私はひとりで歩いた。

小説は言葉だ。
言葉は自由だから、
書いて、「これが小説です」って、言う。

好かれようが嫌われようが、余生なんだし。

などと考えてひとり、テンションが上がった。


それから、大貧民に夢中になった。
「ストーリーが始まった?」
とか、
「ちょっと待って、今、ストーリーを組み立ててるから」
と言いながらトランプした。
ひとゲーム終わると、ヒーローインタビューがあって、
勝因を語っていいことになっていた。



見ろ、あそこにdepartureって書いてあるぞ!
2006年05月01日(月)

骨髄バンクに登録した。

コンサートを聴きに行く。東府中であったんだけど、
最初、電車を乗り間違えて、緑豊富な奥地まで行ってしまった。
それで、知らないプラットホームに、ひとり、降りた。
ホームの端っこまで行くと、その先は森で、看板に「出発」って書いてあった。
私はこれから、誰にでも出会える自由だけはあるのね。



新宿にて武満徹似の人、発見。



また話は変わりますが、
先日、友人たちとお喋りをしていたら、
「最近の文学界はどうなの?」
と聞かれたので、
「よく知らないけど、そんな界ないと思う」
と答えたら、
「あるでしょ、排他的な」
と言っていた。
「ないでしょ。だったら、IT業界はどうなの?」
「開放的だよ。クリックしたら」
「だったら、本屋にいけば誰だって文学界だよ」
「オレは、どの業界でもないし、どの業界に入る訓練も受けてないから、業界ニートだ」
と言っていた。



なかば
2006年04月15日(土)

4月のなかばになりました。
新入生の方や、新入社員の方、あるいは移動して部署が変わった方、
慣れましたか?
ゆっくりでいいと思います。
私も、友だちを作るのはいつも、ものすごく遅かったです。

といいつつ、
私は、4月なかばまでにやろうと思っていたことをいろいろと終わらせてもいず、
気持ちがあせっています。やらなきゃ。
この前、髪を、今までになく短くしたので、頭はさっぱりしてますが。

だれかに何か、ちょっとしたことで喜んでもらえるようなことができないか、
とか、考えると、できない。
だけれど、人のこと考えるのは、楽しい。

朝日新聞の土曜版「be」に、エッセイが載ります。
今日は「さびしさに効く薬」という話です。
よろしくお願いします。



電車
2006年04月10日(月)

今、電車の中。
隣りに座っている、会社員風の若い男の人は、
英会話の参考書を読んでいて、
覗いてみると、そのページの内容は、「破局」。

 「友だちに戻りましょう」
 「わかれよう」
 「ふたりの間はうまくいっていない」

など、おかしな例文。

やめて!
終わりの言葉を覚えないで!
なんでもいいの、愛の言葉を教えて!

などと、てきとうに思う。



新しい人
2006年04月07日(金)

新しい人と会えるのって、人生の醍醐味ですよね。

今日、お昼ごろ素敵な女の人と初めて会って、スコーンを食べて、

(そのあと、パルコでタカノ綾さんの絵をひとりで見て)、

夜に、また新しい人と会って、韓国料理の内臓のようなものを食べました。

あ、でも「新しい人」って、自分本位な言い方ですね。
「私にとっては新しい人」?
うーん、前から知ってる人も、また会うと新しい人になってるし……。




4月になりました
2006年04月05日(水)

夜、乗っていた電車が止まった。
駅の手前で、30分以上、止まったままになってしまった。
しばらくすると次の駅まで進んだのだけれど、そこまでで、
その線は全部動かなくなってしまったのだった。
情報が錯綜して、乗客たちが困ったり怒鳴ったりしていた。
警察官のお兄さんが来てくれて、冷静で頼りになった。
駅の構内にものすごい数の人があふれかえって、
ひとり倒れたら危険なくらいだった。
証明書をくれた駅員さんに、
「大変だと思いますが、がんばってください」
と言ったら、
「ありがとうございます」
と汗をかいていた。
4時間くらい駅にいたけど、それから、
振り替え輸送のバスがきてくれたので、乗った。
みなさん大変でした。

お昼には、私は病院に行ってきた。
この前撮った胃の写真を見た。
「問題ないですよ」
と、お医者さまは、にっこり笑ってくれた。

桜の花は夢のようだけれど、
葉桜になると、現実感がちらほら紛れるようで、
それもまた乙ですね。




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