ほっく。

2003年08月13日(水) 花火3


「( ムカつかね? )」
こそっと、ナカヤンがぼくに言ってきた

「んー」
ぼくは適当にながして
ナカヤン花火の先から火をもらう


シュワッと燃えだすときの
煙が目にしみたり
燃えかすを水につけたとき
鼻にツーンとくるのが
イヤなんだけど面白い


『 普通 』のやつがなくなって
『 しょぼい 』に入った頃か
例のタカシが
また何か単独行動をはじめた






2003年08月12日(火) 花火2


みんな『 普通 』の花火を手にとったけど
タカシだけ
いきなり『 やばい 』をとった


ぼくらが
ピンクだ!緑だ! って火の色を数えてると
タカシはどっかから拾ってきた空き瓶に
『 やばい 』をセットして火を点けた

「ヒューーーー  パチ。」

ロケット花火だ
うちではお父さんしか触らない


ショウタが「俺も、したい…」 と言うと
タカシは「これだけな」 と
一本だけショウタに手渡した

「お前らもな」
ぼくらにも一本ずつ渡すと
残りのロケットぜんぶ
そのタカシがにぎってしまった





2003年08月11日(月) 花火


「きょう、花火だからさ」

早めに夕飯つくってもらって
どこに入ったか分かんないような食べ方をした

夜に出掛けるのって
それだけでワクワクする


公園につくと
ショウタが従兄弟を連れてきてて
タカシっていうそいつは
いっこ上の学年らしかった(学校も違う)

ナカヤンが家から持たされた
『 ジャンボ 』って花火セット

それをみんなで開けて
『 やばい・普通・しょぼい 』
3通りに分けてから
いよいよ始まった





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