■日々コレ精進ナリ■

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ニュージーランド旅行記、合計180KB。
それを全部PCに打ちこんだおばかさんの戯れ言。
その一覧はトップページにあり。

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2002年07月14日(日) またしてもヒッチハイク大作戦

 もう1日この居心地の良いTe Aroha YHAに宿泊すると、3泊目の料金が少し割引になるそうなのだが、ここでやりたいなと思っていたことは大体やったし、次へ移動するかなと思う。しかし…俺が向かいたい方向には土日にバスが走っていないので、少々迷う。(よく考えたら、土日にバスが一本も走らないって日本じゃ考えられないがNZでは至極普通のことである)

 天気は昨日よりも更に良いのでヒッチハイクするには最適だが…。迷った挙句ヒッチハイクに挑むことにした。実はオーナーのHelenには「明日も泊まると思う、たぶん(probably)」と言っていた。なので、今日は泊まらないという置き手紙くらいしてくればよかったと少し後悔。

 とりあえずの目的地はCoromandel Peninsula(コロマンデル半島)。最低でも半島の付け根にある町で50kmほど離れたThamesテムズまでは行きたいところだ。10:40出発。ヒッチをすると決めた以上、町の端まで向かわなくてはいけない。中心部は時速50km制限なのでそれが解除され時速100kmになる場所まで歩くのだが、なかなかそこまで辿り着けないので、ある程度までで妥協してしまう。

 そこからヒッチを開始する。どうも車内を見ていると子連れが多い。待っていると、わずか10分後に一台のワゴン車が止まった。Terryという名の男で、途中のPaeroaパエロアまでは道が同じだと言うので、少しだけ迷ったが乗せてもらうことにした。アメリカのNew York州出身で、本当はNew Zealandの田舎で働くつもりだったのにAucklandで働いているらしい。今仕事中でこれからAucklandに戻るところだそうな。その後の行動を彼に伝えると、次のヒッチハイクをしやすいように町の端まで送ってくれた。ありがとう!

 そして次の車待ち。さらにヘンピなところなのでさらに車通りが減る。バックパックを背負ったまま車を待ち続け、15分ほど経って少し疲れたからと、背負ったまま正座をしてヒッチハイクしていると、するとどうだ!1台止まってくれたではないか!正座が効いたのか!?

 マオリの女性で、Thamesまで行くと言うので「俺もそこへ行きたかった」と言い、乗せてもらう。が…助手席にはチャイルドシートに乗せた赤ん坊、後ろの席には小学校低学年くらいの子供が2人。女性はチャイルドシートを後ろに移動して俺が助手席に。「本当にいいの?」と問うと「いいのいいの気にしない」といった感じで乗せてくれた。彼女の名は…忘れてしまった。確かKenyとかそんな感じだったかな?以前Rotoruaで会った女性と同様、彼女もマオリ語と英語を両方話せるらしい。今日で学校の冬休みが終わりなのだそうで、これからThamesの家に帰るつもりなんだとか、後の小学生は甥っ子なんだとか。どうりでヒッチハイクしてる最中に沢山子供連れの家族を見るわけだ。

 無事にThamesのVisitor Info.に着き、「ありがとう」と言うと、俺に貝殻のペンダントをくれた。Tongaトンガでのおみやげらしい。本当にありがとう!名前忘れちゃったけど…本当に失礼なヤツだな俺は!

 それからはバスでWhitiangaウィティアンガに移動することにした。バス代は27$。15:30発のバスしかなく、ここには12:30に着いたためまだ3時間近く余裕がある。近くのショッピングモールへ寄ったり、公園を歩く。ラグビー場があったのだが、先週の大雨でものすごい水溜りができていて、そこから写真を撮るとただの水溜りが湖みたいですごくキレイなものが撮れた。何やら小さい鉄道のようなものがあって、子供たちが集まっていたのでそこでもつい写真を撮る。

 その後、とあるBackpackersを見つけたのでVisitor's Bookを見せてもらおうと思い、受付に行くが閉まっていて誰もいない。仕方がないので勝手に入らせてもらい中を見てみるがそのノートはどうも見つけられない。その代わりにインターネットが出来るパソコンを見つけたので2$コインを入れてネットをしてみた。すると「Excuse me?」と声を掛けられた。何だ?と思い振り向くと、恰幅が良く、少ししかめっ面をしたオバサンが立っている。

「君はどこから来たの?」と聞かれたので
「Te Arohaからです」と俺が答えると
「ここに泊まるのかい?」と尋ねてくる。
「いえ…まだ決めてませんが」と言うと
「そのパソコンは泊まる人のためのものなんだけどね…まあいいわ」

といった雰囲気で言い去っていった。どうやらさっき入ったときには居なかったオーナーのようだ。そんな言われようをされたので、ネット接続の残り時間の居心地が悪いこと悪いこと…。いいじゃねえかこの金あんたらのだよ!と思ったが、注意書きをちゃんと読んでいなかった俺も少しまずかったかな、と思いながらそこを去った。

 バスの時間がきて、うたた寝状態であっという間にWhitianga到着。宿は日本人ばっかりだ。日曜の映画タイム、今日は何かと新聞のテレビ欄を見てみると、TV1も2も3も全く知らないものばかり。今日はおとなしく寝ることにするか。また栄養不足の日々が続いてるぞ、いかんなー。


2002年07月13日(土) 1,000mをなめるな

 すっきりした青空が広がっている。昨日、オーナーから近くに小高い山があるという話を聞いたので、この天気を見ては行かねばならぬ、Mt.Te Aroha!10時に宿を出発して、Visitor Informationで簡単な地図を買ったあとその横の出発地点から歩き始める。

 小さな間欠泉のある所から山道へ入り、歩きまくる。頂上まではおよそ2時間半かかる、と立て札には書いてあったが1時間50分ほどで山頂近くのテレビ塔へ。誰とも途中に会わなかったのは妙だったな。山頂まで行くと男女2人が写真などを撮りつつくつろいでいた。俺もお願いして一枚写真を撮ってもらった。自分自身が写るものっていうのはかなり久々かもしれない。

 かなり良い景色だ。950m前後と、1,000mも超えないということで大したことはないだろうと軽い気持ちで臨んだのだがなかなかのもんだ。さすがに雪景色をしたとおくの山々までは見えなかったけれど、先月行ったMt.Maunganuiはバッチリ。それにしても山頂はすこぶる風が強い。腕時計の温度計を見ると11度!うーむ、この場所でじっとしているのは風のせいもあってかなり寒いので移動。同じ道を戻るのはやはりシャクなので別の道を通る。3時間以上かかるし遠回りになるようだが、体力はもちそうなのでチャレンジ。

 雨は降らないものの、昨日まで大雨がふっていたせいで地面はグチャグチャだ。小道が小川に化けてしまっている所もあって、かなり歩きにくかった。2つほど炭坑跡地を通り、大きな滝をボーッと眺める。コースの残り1時間となったところの分岐を越えてからしばらく行くと、なぜかマウンテンバイクで走るためのコースに迷い込んでしまった。この時でも相当疲れていたのに、分岐路に出ると

「↑EASY Hard→」

とかワケのわからん標識に出くわすことになる。もうどうにもこうにもなので、道を無視してひたすら東へ東へと足を進めると、いつの間にかYHAの近くの道路にたどり着くことが出来た。

 それほど食べ物を準備していかなかったのでYHAに戻ってからはひと休み。夜近くになってインスタントくじやパンなどを買い出しに行き、戻ってからはVisitor's Bookの読み漁り。夜は、50年以上にもなるという古いレコードプレーヤーの中についてるラジオを聞いて一日終了。レコードって、味があるよなあ…。


2002年07月12日(金) 雨って本当、イヤですねぇ

 今日は丸1日かけた移動日。目的地はTe Arohaテ・アロハという少し田舎のところで、ここTaupoからバス一本では行けない場所だ。朝はまずHamilton(NZで4番目にでかい14万人都市・以前車に乗せてもらった人もここへ向かった)に移動する。

 Hamiltonには13:30に到着したが、次の乗るべきバスは17時まで来ないので3時間以上もここで過ごさないといけない。でかいバックパックを持っているのであまり遠くへ行くこともできない。近くに映画館があるので何か見ようかと訪れてみると、金曜日という週末もあってかすごい人の量だ。これは背中に荷物しょってうろちょろすることすらままならない。これはダメだ。予定を変更して2時間ほどインターネットをすることにする。

 ネットでいろいろ見ているうちに、今日本では「あいのり」というテレビ番組でニュージーランドが舞台になっているという話を思い出し、そこのサイトを見ると確かにニュージーランドの部分が放送されている。なんか不思議な気分だ。

 そうこうしているうちに時間はやってきて、Hamilton−Te Arohaへ向かうバスを待つ。来たバスは正に路線バスのそれだった。そこにバックパックを持ちこむ俺。なんか少し浮いてる気がするけどそんなことはどうでもいいや。Hamiltonには泊まらずにいて正解だった。見掛けるアジア人はほぼ全て中国人。お前らどれだけおるんじゃーと思いながら町中を歩いていた。

 Te Arohaには18:30に到着する。Hamiltonにいた頃から天気がぐずついていたけど、ここにきて大雨になってしまった。出発前には、運転手に「YHA前で降ろしてください」と頼んでいたけれど、降ろされたのはメインロード。運転手曰く「ここから5分ほどそこの道を上がっていけば着くよ」と言われてしまう。──この雨の中を歩けってか!!最寄りのところまで連れていってくれる雰囲気もなさそうなので、仕方なく雨の降った暗い道をとぼとぼ歩く。なんか、5月上旬のNelson Lakesでの歩き(05/01の日記参照)を思い出してしまった。途中、どこにあるのかわからなくなってしまったので民家の人を呼んで場所を聞き、ようやく到着することが出来た。

 宿に着いたが誰もいない。スーパーマーケットは近くにあることがわかったので先に30分ほど買い物に行き、そこから戻ると3人ほどいた。その後20時にオーナーのHelenがやってきた。さらに続いて4人のグループが集まった。このYHAは12人が泊まれるらしいのだが、今日は8人もいるということでこれはかなり多いということだそう。

 この宿はかなりいい雰囲気で、古いレコードデッキなんかも置いてあった。置いてあるレコードにはなぜか『春の海』(正月によく聴けるアレです)が入ったレコードもあり、俺はそれを聞いていた。懐かしいJapanese Musicだぜ!なんてな。

 Auckland出身という女の人と話をし始めると「New Zealandの住み具合はどうなのか?」という話になり、都心部の住みにくさはこっちも一緒でしょ、と言うのだ。確かにAucklandは、もともとのどかなNZから見ればかなり異色の雰囲気なので、住みにくさというのは一級品なのかもしれない。俺はAucklandの中心部しか見てないからなんともいえないけれど。

 明日と明後日はここでのんびりすることにしよう。


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Hamiltonで更新した日記がこちら。中身は上とほとんど同じ。↓


==(07/12)現在俺がいるニュージーランドを毎週テレビで見られる?==


こんちは。

先日複数の知人から聞いた話なんですが、
フジテレビの「あいのり」という、世界を旅しながらウソクサイ恋愛沙汰を
繰り広げて行く番組で、ちょうど今ニュージーランドが舞台になっているのだそうです。

番組の出演者とかその事情はどうでもいいのですが、
どういう風に紹介されているのか、というのがとても気になります。

今、俺はニュージーランド全土を旅行中で、彼らが訪れるような所は
俺自身多分行ってるはずです。

ただこちらで聞いた話によると、ロケは4月前後に行われていたらしく、
実際に見たという情報も、オークランドのバックパッカーズで
ピンクのワゴン車を見たとかその程度のもので、俺は一度たりとも見ませんでした。
(まあ当然かもしれないが)

もしその番組を見る機会があれば、
「あーヤツはこんな場所を旅しとるんだな」と
思ってやってください。

まあ所詮テレビなんで、かなり映像操作してるでしょうけどね。
旅をしてるのは事実でしょうから。


2002年07月11日(木) サルのように跳びまわれ

 昨日ほどではないものの、まずまずの天気が続く。今日の予定は、朝はひたすらのんびりして昼からは昨日少し見に行った"Rock'n Ropes"に行く。朝のうちは本屋に行ったり雑貨屋に行ったり、ネットつなげてEメールしたり、図書室に行ったりと時間をつぶした。

 昼になってから、昨日一緒に行動した二人と場所へ向かう。設備については昨日簡単に説明したので割愛するが、半日(3時間半)で59$払い、そこにある器材を使い放題にできるというわけだ。遊びは全部で10種類。文章ではうまく説明できないが、とにかく全てが高い所で行動するような感じで、電線工事してるような雰囲気とでもいえばいいだろうか…。(現地のサイトhttp://www.rocknropes.co.nz/もあるので参考まで。)

 時間的に全部制覇するのは無理なので簡単なやつから始め、後から難しいものを挑む。中でも印象が強かったのが、丸太の上を一切支えなしで10mほど歩くというもの。バランスを何度か崩すものの、意外に簡単だった。あくまでもそれは水平だったので、少しでも斜めだったらキツかったかも。

 そしてメインともいえる"Giant Swing(ジャイアントスイング)"。唯一名前がついていて、簡単にいえば巨大ブランコ。15mほどの高台に登り、そこからロープにつかまりジャンプして振り子のように振られるというものだ(説明が足りているだろうか?)。これが気持ち良かった。3時間以上休みなしに動き回ったのでとにかく疲れた。宿に戻って晩飯をとりながらビールを飲むと、これが非常にウマイ!何はともあれ俺のしたいことに応じてくれたタカシさんとジュンコさん、ありがとう。

 明日の移動のためにバスを予約する。いよいよ俺の旅行も終盤にさしかかってきた。


2002年07月10日(水) 最長日記だ、心せよ

 昨日と同様朝8時前に目覚めて外を見ると、地面は濡れているが雨が降っている様子はない。今日こそはスカイダイビングが出来るだろうと受付に聞きに行くと「9時半(ピックアップの時間)まで待ち遠しいでしょ」と言われた、確かにそうだ。

 朝食後、同じ宿で泊まってて俺と同様にスカイダイビングをする人と一緒に外で待つ。しかし10分経っても20分経っても迎えは来ない。どうなっているんだとまた宿の受付に聞きに行くと、どうやらお互いの連絡がうまくいっていなかったらしい。結局予定より30分遅れで迎えが来た。飛行場まで送ってもらい、入口で注意や体の状態などを聞かれてから、いよいよフライトとなる。

 しかし、インストラクターの数の都合上、たまたま俺が次の回にまわされてしまった。20分後…先に飛んだ人達が戻って来て、皆が皆「Very nice」とかそんな答えばかりが返ってくる。そして俺の番。専用の服に着替えて待ってみるも、インストラクターが来ない。しばらく待つと別のスタッフが「次の回にしてくれ」と言われてしまった。はぁ?なんで俺が2回も?と聞くと、俺担当のインストラクターが使うパラシュートが片付けスタッフのミスでうまく畳まれていないとの話。安全のためだから理解してほしい、といったニュアンスで言われてしまい、仕方なくまた25分ほど待つことになる。何をやってんだ俺は?

 そして三度目の正直、いよいよ俺の番。ハーネスをしっかり身に着け、セスナ(だと思う)に乗りこもうとしたらインストラクターに止められ、「君は一番最後に乗るんだ」と言うのだ。──ということは、この飛行機に乗る6人のうち、俺が1番手!?えぇーなんでぇ?待たせたお詫びにいち早く飛ばせてあげようという魂胆だろうかわからないが、いい迷惑だ。というのも、俺は飛行機から飛び降りる人がどんなふうに小さくなっていくかを見たかったからだ。1番手だとそれが見られないではないか!!乗り込んでしまった以上はこの狭い車内で順番変更するわけにもいかず、トップジャンパー(?)として行くことになる。

 時計をつけていないからよくわからないけど離陸してから15分くらいだろうか、インストラクターが窓を開放し、早速俺の番がまわってきた。ヒザを経てた状態で出口に立つと、物凄い風が俺を包む。12000ftということは、1ftが0.3mくらいなので3700mくらいの高さで立っていることになる。下を見ても、視界に入るのはあまりにも細い車道とバカデカいTaupo湖が見えるのみ。高さの感覚は完全にマヒしてしまっている。ひんやりした風を受けた後、車内のカメラにポーズを決め、タンデムなので自分のタイミングでは決められないからインストラクターが「3・2・1」と指示をしてついにジャンプ!

 いきなり一回転して遠ざかる飛行機が一瞬見えた。その後は腹を下に向けて海老反り状態。感じられることは、ひたすら風が強いことと思い通りに呼吸が出来ないこと。その事ばかりが気になってしまって、景色を楽しむ余裕は全くなかった。と、気付いた時にはパラシュートが開き、急激に身体が締め付けられた。45秒程度の自由落下時間があるらしいが、あっという間に終わってしまった感じだ。

 パラシュートが開いてからのおよそ4分間はゆっくりと景色を堪能することが出来る。ポケットに入れたカメラを出そうとするが思うように取り出せない。手から離れたら最後、二度と俺の手元に戻ってくることはないので慎重に出していたらずいぶん手間取ってしまった、あぁ時間が勿体無い。それに少しゴツイ手袋をはめていたので思うようにシャッターを押せない。「絶対に落としてはイケナイ」という思いから、大した写真も撮れなかった。

 カメラをしまうと、インストラクターが待ってましたと云わんばかりに突然パラシュートを回転させた。うぇ、気持ち悪い…けど、空中で“座っている”感覚は何とも不思議なもので、それが回転するとなるともう何が何やら。この不思議な浮遊時間が長続きすればいいなと思っていたけど、周りにいる他のジャンパーもどんどん下っていて、俺も6人中3番目に着陸した。

 一段落ついてから、機内で撮ったダイブ前の写真を見せてもらったのだが、自分で自分と判断できないくらいひどい顔の写真だった。これはとても買えない。次に地上で録っていた出発前と着陸後の様子を収めたビデオを見せてもらった。面白い出来なので買ってみた、15$。余談だが、自由落下している状態を映すビデオをお願いする場合、もう一人余分にダイブしなくてはいけないため149$という10倍の値段がかかる。同時にいた人は誰もそれをオーダーしていなかったので、飛び出す瞬間のビデオはなかったのだ、無念…。このビデオ、日本では見られないPAL方式だけどAucklandあたりに戻ってから日本で見られる形式に変更すればいいことだ。

 ちなみに、同じ飛行機に乗った人の中にアジア系の男がいたのだけれど、聞いてみるとEnglandで産まれ育ったというマレーシア人だった。どうりで英語が上手なはずだ。

 興奮冷めやらぬまま宿に戻ると、一昨日話をしたタカシさんとジュンコさんに会っていきさつを説明していたら、ふと、バンジージャンプがしたくなった。本当にふとした瞬間だ。彼らは車を持っているということなので俺が「バンジーしに行こう」と誘うと「見るだけね」ということで一緒に行くことになった。

 場所に着くと、丁度女性が跳ぶところだった。が、両手を上げたきり動かない。硬直してしまったのだろうかというくらい動かなかった。おそらく、怖くてどうすることも出来ない状態だったんだろう。2・3分後にようやくその女性が跳んだのだが、橋の先の出っぱりでじっとしているほうがよほど怖いと俺は思うけどな。

 そんな状況も見物しつつ、ジャンプと写真を申し込みして、2人ほど跳ぶのを待った。このジャンプ台の下は川が流れているのだが、前の2人はこの寒いのに上半身までずぶ濡れになっていた。俺は手くらいが水に浸かればいいやと思っていたので「手だけ、手だけでいいからね!!」と係員に念を押してゴムの長さを調節してもらった。係員の一人の女性は日本語を少し勉強していて、時々変な日本語でコミュニケーションを仕掛けてくる。何やらワケわからん会話をしていたように思う。

 何やら前の人の跳び方が悪かったみたいで準備に戸惑っていたらしい。そしていよいよ時間に。引きつった顔でカメラに写り、そしてためらいもなく一気にジャンプ。おーっ3ヶ月ぶりだ、この感覚!一気に水面へ手を伸ばすと・・・届かない。手が水面につかないままハネ返ってしまった、濡れないようにと念を押しすぎたか?足にゴムをつけているので、逆さま状態でシャツもはだけて腹丸だし状態になってしまって少し寒い。ボートにすくわれて(掬われて?)ようやく頭に血の上った感覚から抜け出せた。

 ボートの係員にも「きみは日本人か?」と聞かれて「チリモツモレバヤマトナル(塵も積もれば山となる)」などと突然言い出す。思わず大笑いしてしまった。なんでそんな言葉知っとるんじゃ!しかもちゃんと意味も知ってたし、恐るべし…。

 オフィスへ戻ると完成したビデオを見るかと聞かれ、それを見るとジャンプ前のワケのわからない会話からジャンプしてぶら下がりで腹出し状態まで一部始終が映し出されていた。「これは買わなきゃ損だよ」と同行したジュンコさんに言われ20$で購入。NTSC方式(日本式)に変換するサービスがあるらしいのでそれをお願いした後に、スカイダイビングのビデオがPAL方式(欧米式)のままだったことを思い出し、そのビデオテープも変換出来ないものかと頼んでみた。

 するとある係員が「20$追加」だというが、別の人がこうこうしたほうがいいかと早口で言う。よくわからなかったので「何が20$なの?」と尋ねると「この、今撮ったバンジービデオの次にダイビングの様子を追加ダビングして1本にまとめてはどうだ?」という提案らしい。確かにいい方法だが、それが20$なのか?と改めて聞きなおすと12$だというのだ。はぁ!?1本にまとめるほうが安いんかい…。改めてダビング方法を確認してから値段を聞くと、12$と答えた人は席を外してしまったので別の係員が、今度は「5$」とぬかす。何だかもうワケがわからんのでそれで了解してダビングが完了するのを待っていると、12$と言った係員が戻ってきて「これ、タダでやってあげるから出来あがるまで外の様子でも見てなさいよ」というようなことを言い出す始末。最初20$だと言っていたことが、値下げ交渉もせずにタダになってしまった。想定外のことだったから値段も決まっていなかったのだろうけど、毎度聞くたびに値段が違うのには戸惑いを隠せなかった。これからは値段を聞いてもうかつにOKとは言えないな。

 その後、Taupo中心部から車で10分ほど行ったところにCrazy Catzというどこかできいたことのあるような名前の屋外の遊び場所へ行く。そこの"Rock'n Ropes"というところが高い所に備え付けた丸太やワイヤーをハーネスにつなげたロープだけで渡るという単純明快なアトラクション。その中でも、10mほど登った丸太の上から空中ブランコの如くジャンプして棒に捕まるというのが一番気になった。けれど今日はギャラリーも少ないし時間的にも中途半端なので明日してみるかということで落ち着いた。

 町に戻って、水曜日だからとMcDonald'sに酔ってMcChicken(マックチキン・ハンバーガーにでかいチキンナゲットがはさまったような感じ)のSUPER COMBO(ポテト多め)、5.55$を払って食す。いやはや、なんとも充実した一日を過ごせた。支払った金は最大級だが…。


2002年07月09日(火) 晴れても出来ない

 朝8時前に起きて空を眺めると、晴れ間はかろうじて見えるが雲の動きがかなり速い。朝食をとって、9時に受付で「迎えのバスは来るか」と尋ねると、「現時点では風が強すぎて飛行機を飛ばせないから迎えは来ない」とのこと。次のチャンス、14時に改めて予約をし直す。朝のうちに再び町中を歩きまわる。やはり行ってしまうのは中心部にある図書館。古い新聞を斜め読みするなどしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまった。

 宿に戻って過去のVisitor's Bookを読み漁る。14時になる前に再び受付に状況を聞きに行くと「ダメ」というお返事が。こ、これは…俺を引き止めて宿代をせしめるための手段か?と思ったが俺は明日にでもここを離れてもいいのでそんな事は無意味だ。天気が悪いのだろうか?雨は決して降りそうな様子はないのに…。仕方ない、スカイダイビングは明日に延期だ。外は晴れがちなのでLake Taupoのほとりに行ってしばらくの間ボーっとする。日本じゃ絶対こんな事出来ないよなあ、なんて幸せなんだろう。

 夕方、買い物ついでに久々にインスタントくじを買って、7$当たり。その後換金ついでにもう一度買うとさらに5$当たり。6$分買って12$当たってしまった。おーー。スカイダイビングが出来なかったけれどまあヨシとしよう。



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そんな感じでクジを当てたときに書いた日記がこれ。↓


==(07/09)"Instant Kiwi"にハマる奴==


インスタント・キウイとは言っても
キーウイフルーツが手軽に出来るワケではありません。

そう、それは日本で言うインスタントくじであります。

ニュージーランドでは1枚単位で購入することが出来て、
しかも時期限定ということがなく、いつでも買うことが可能。
種類も豊富で、1$の単純にスクラッチを削って当たりを確認するものから
5$払って長い時間ゲームを楽しめるものがあったりと。

で、俺がその中で一番ハマっているのが
3$で売られている"Super Crossword"。

これが面白いんですよ。既に出来上がったクロスワードパズルがあって、
アルファベットが記入されてます。
それぞれのアルファベットの上に削る部分があって(文字は見える)、
自分が削れるアルファベットが20個あって、それぞれの文字を削る。
そして3つ以上単語が出来上がれば当たり、というシステム
(こうやって説明してもさっぱりどういうモノか掴めない人は多そうだ(泣)自分の文章力を恨む。)

昨日は天気も良くなかったのでそのクジを久々に買ったら、7$当たり。
そしてそれを換金ついでにまた買ったらそれも5$当たり。
こんなの初めて・・・。

ということで、今日スカイダイビングは出来ませんでしたが、
ちょっぴりゴキゲンなエイジでした。

やっぱり寒い。いい加減手袋買えよ俺。


2002年07月08日(月) Taupoは隠れ温泉街

 朝起きて、朝食をこしらえていると昨日一緒にテレビ映画を見てたおじさんが旅行の話をしだした。彼は日本に旅行に来たことがあるらしく、「日本のものは何でも高くて、カップメンを食べてたよ、種類も多かったしね」とか、昨日の映画の話で「俺も7,000m級の山を登ったことがあるけど、ありゃひどい(気まずい)映画だね」とか言っていた。アメリカの人で、俺の英語を上手だと誉めてくれた。ほうほう…この程度でいいのか…。


 その後、荷物も整理して朝早いシャトルバスで北島屈指の観光地Taupoタウポに移動する。北に50km程度しか離れていないので、1時間ほどで到着してしまう。宿に到着したのが11時。天気もよくなってきているので、ここから3〜4kmほど離れたHuka Fallを見に行く。途中の道で見つけたTaupo Bungy(バンジー)で俺のアドレナリンが3ヶ月ぶりに吹き出てくる。しかしガマン。

 その後ひたすら道を進んで途中に温泉の涌き出る川を見てから50分後滝に到着。それにしてもすごい滝の放水量と、すごい観光客の数だ。しかもタイミングのせいか、中国人だらけ。NZの国に言っておいたほうがいいのかもしれないけど、観光事業やらで中国に手を出したのは運の尽きのように俺は思う。だって中国10億人以上、NZ380万人。中国人全体のわずか0.3%がNZに来ただけで人口倍増だぜ…倍増っていうか、人口の半分近くが中国人になるんだぜ、怖い…。まあそんな変なことを考えながら「中国人帰れ」とかぼやきつつ、引き続き先へ進もうとしたがさらに2時間かかるらしいのでここで引き返すことにする。同じ道はいやなので車道を使う。

 宿に戻ると同時にここへ来た目的の一つ、スカイダイビングの予約を行う。しかし先週から1週間ほど雨が続いていたので、晴れ待ちの客が多いという。明日の天気もどうなるかわからないので、朝一番のピックアップを予約することにした。その後買い物がてら町並みを歩きまわり、宿に戻る。

 YHA系列の宿だが、何やら日本人が多い。もうNZの宿では日本人を見ないことはまずないと思っていたので、3日間National ParkとTurangiで日本人(というか日本語が通じる人)と会わない時は少し戸惑ったけど、ここで何人か見て安心するような。でもやっぱり会うならよその国の人がいいな、と少し複雑な気分だった。ここでExchangeの仕事をしているタカシさんとジュンコさんに会って割と長い間話をしていた。

 夕食後、少しヒマになったので今まで訪れた宿の数を調べてみることにした。3月28日のOamaruから今日のTaupoまで、実に41の宿で泊まったことになっている(そのうちYHA系列は19)。このペースだ50はイケそうな気がする。さて、明日はスカイダイビングがあるから早めに寝るぞ。


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興奮状態で更新した日記。↓


==(07/08)NZで一番大きな湖、Taupo==


さて、北島旅行もおよそ2/3を過ぎた感じです。
現在俺のいるところは

Taupo。

ここはNZ北島のほぼ中心部といってもいい、Lake Taupoをかまえる
小さな町。人口はおよそ3万人くらいかな。

ここでやるべき事は、湖でのマス釣り、バンジージャンプ、スカイダイビング、
その他アクティビティ(その他でゴメン知らないんよ)。

俺は釣りには興味ないし、バンジージャンプは南島のQueenstownで
3回もやったし、ここでやる事は当然

Sky Diving!!

しかし、値段を聞いて仰天する。
12000ft(フィート、5000mくらいか?よく知らん)からのダイビングで199$。
まあ日本円に換算するとおよそ12,000円くらいなんだけど、
どうもメチャ高いように感じてしまう。恐ろしい金銭感覚だ。

そして先週はずーっと雨続きだったので、待ち客がかなり多いらしく
混雑するとのこと。うーむ、明日は晴れらしいのだが
どうなることだろうか。高いトコロは怖くないけど、
バンジージャンプの怖さとは別だろうからな。

死なない程度にお金払ってやってきます。


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