海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2003年06月19日(木) チーズとお酒

午前11時、24時間pHモニタリング検査のチューブを抜いてもらいました。入れるときは20分くらい痛い目をしたのに、抜くときはスルスルとたった5秒ほどです。

ただこれだけのために京都府立医大病院に出頭するのもなんかもったいないなあと思いながら、開放されたほろよいは河原町通りをバスで南下、高島屋に向かいました。来月「お酒とチーズの会」に呼んでもらっているので、すこし下調べをしておこうと思い立ったのです(昨日のバカツキでふところも暖かいしねえ)。

チーズ売場を探して日頃うろついたことのないデパ地下をうろうろ。平日の昼前にこんなところをうろつくのはどうも苦手です(闊歩しているのは、ほとんど御婦人ばかり)。

程なく売場をみつけたほろよいは、チーズを物色です。白カビタイプのチーズを2種類、ウォッシュタイプとブルーチーズを1種類ずつ買って帰宅しました。

夜は「常温熟成 純米大吟醸 鬱金 1993年」「常温熟成 吟醸原酒 忘憂」「純米吟醸生 雪花」「竹生嶋 大吟醸」の4種類をワイングラスに入れ、4種類のチーズと食べ合わせ。

鬱金と忘憂の藁や古木を思わせる重厚な含み香は、ウオッシュタイプの癖のある香りを包み込み、やや塩加減の強いトロリとしたチーズの味わいと渾然一体となって、鬱金はマイルドで重厚な甘味、忘憂はコクのある辛口の味わいを口中に広げます。

2種類の白カビタイプのチーズは、さわやかでしっかりとした酸がありやや甘口の雪花や、軽快でフルーティーな香りとドライで切れのよい大吟醸でも十分に、四つに組めました。

青カビタイプで、塩味のきついブルーチーズは、もちろん鬱金や、忘憂の包容力のある味わいに違和感なくたのしめました。

物の本によりますと、チーズはメチオニンやアスパラギン酸など各種アミノ酸成分が多く含まれていて、肝臓の働きを助ける働きがあるそうで、まさに雑飲性アルコール生物のほろよい向けのお酒の肴といえましょう。










2003年06月18日(水) 食道内24時間pHモニタリング検査

先月16日の日記で書いた通り、京都府立医大病院で胃カメラを呑んだほろよいですが、その検査結果に担当の消火器内科の先生が注目されました。

食道内が軽い炎症を起こしているのは(胃カメラの写真では白く移っているんですが)強酸性の胃液が食道に向かって逆流しているのではないか?

と、いうことで食道内24時間pHモニタリング検査なるものを受けるハメになってしまいました。これは、チューブ状のpH(酸性、アルカリ性の度合いを示す数字)センサーを24時間胃と食道内に留置し、その値の変化を記録する検査です。

具体的には、鼻の穴から5ミリ弱の細いチューブを挿入して食道を通して胃袋まで垂らし、先端のpHセンサーで胃の中のpHを、中ほどのpHセンサーで食道のpHをはかって、肩からぶら下げたトランジスタラジオほどの記録器で24時間記録しようというものです。

言うのは簡単なのですが、鼻から胃袋にチューブを挿入するのに一苦労。ケツの穴の小さな人間はたくさんいるようですが、鼻の穴の小さな人間は私くらいで、なかなか鼻を通過してくれません。何度も何度も痛い目をしてようやく成功。ほろよいはすでに涙目です。

チューブと記録器を固定したら、あとは「24時間普通に暮らして、明日抜きにきてくださいね♪♪。」と女医さんはやさしくおっしゃるのですが、鼻の穴からビニールチューブを垂らして腰の機械につないでいるような輩を、普通の人間とは見てくれないでしょう。

というわけで、午後は顔を大きなマスクで隠し(SARS患者ですなこれは)、コードと機械はラフなシャツの下に隠して、久しぶりの河原町遊興です。

といって一人ですることもなく、御馳走をたべるのも食道にビニールチューブが垂れ下がっている身ですから、不自由なことこの上ありません。

やむなくパチンコ店に入り、銀玉と戯れていますと(大学生のころはよくやったのですが、社会人になってからはほとんど御無沙汰状態、コンピューター化して腕より運のお遊びになってしまったからねえ)、神様がほろよいの身の上を哀れんでくれたのか、大当たりが出ます出ます。夕方6時までかかって、2万7千個の銀玉をゲットしました。

下向き加減のほろよいの顔が、上向きかげんになったのはいうまでもありません。




2003年06月17日(火) ヱビスの<黒>

サッポロのヱビスの<黒>が人気だそうです。新聞紙上では生産がおいつかず、出荷をストップしているとのこと。ネットでもいろいろ取り沙汰されています。

雑飲性アルコール生物のほろよいとしては、とるものもとりあえず、滋賀酒販今津支店で350ml缶24本入り1ケースをゲット!今、日記を書きながら呑んでます。

感想は……?

中途半端やなあ〜。黒ビールというよりはハーフ&ハーフ(黒とラガーを半分ずつまぜたもの)ですなこれは。ギネスの黒のほうがコク、香ばしさ、クリーミーさ、すべての点で勝ってます。前にアサヒも黒ビールを出していましたが、これも似たようなものでした。ジャパニーズビールの金看板<ヱビス>が泣きますぞ。どうやらマスコミの大騒ぎは、つくられたもののようです。

なぜ、日本人向けにアレンジする必要があるのか私にはよくわかりません。本場ズバリの風味で勝負したほうが差別化できていいのではないかと思うのですが。

不毛なシェア争いは、アサヒとキリンとお調子屋のサントリーにまかせて、サッポロは独自の商品路線をとってほしいと個人的に思っています(だってビールに地方色があって独立独歩でがんばっているのはサッポロだけでしょう。南の雄オリオンはアサヒと業務提携しちゃったからねえ)。

これまで日本のビール業界がやってきた、容器競争(昭和60年代)、ドライ競争、DSを舞台にした安売り乱売合戦、発泡酒競争(ここ最近)は、日本のビール業界の進歩につながったのでしょうか。

サッポロだけがこの自由競争に名をかりた付和雷同競争から脱却し、独自の路線をとれる立場にいるのではと私は考えています。

大卒の社員を山ほど抱え、資金も潤沢、頭のいいひとが沢山いるんだから、各社もっと変わったことをしてくれよう〜。




2003年06月16日(月) あと1本

飲み屋の注文ではありません。

今日、サーマルタンクでマイナス3度で冷蔵していた、生原酒1.370リットルほどをビン詰めしました。半分は生のままプレハブ冷蔵庫で、残り半分はビン火入れをして年末用に熟成です。

6月にはいり時間的な余裕もでき、プレハブ冷蔵庫もいささかすいてきましたので、2本のサーマルタンクで囲っていた生酒のうち1本を片付けてしまい、残りが「あと1本」です。

余裕をもって氷点下で生原酒を冷蔵できるサーマルタンクの能力はたいしたものですが、この梅雨空では湿度が高く、断熱していない露出部分の結露がひどいものです。もう1本のほうもできるだけ早くビン詰しなければ。

もうじき始まる、夏の冷酒商戦に期待です。




2003年06月15日(日) 草刈りサンデー

ボランティアで草刈りです。

ほろよいの町はずれにある「奥田沼」が、去年親水公園として整備され、小学生が、柳や桂、クヌギや桜などを記念植樹してあるため、年に何回かは草刈機をもっていって、ボランティアメンバーとして草刈りをせねばなりません。

県や町の方たちが、草ぼうぼうになった沼地を整備してくれるのはありがたいのですが、後の管理が大変です。

植えた苗木もまだ小さいので、ほっておくと雑草やツル草に負けてしまいます。1本1本に植えた子供の名前がつけてあるので、いいかげんなことはできません。

3時間程度かけて、そこそこまで刈れたので作業終了となりました。東小学校の校長先生や教頭先生も、日曜にもかかわらず出役でご苦労様でした。

それにしても、先週の日曜は小学校の環境整備で草刈り、今週はこれで草刈り、もう少しするとマキノ山田錦の畔草刈が必要になってきそうです。

日曜といっても完全休養というわけにはいかないようで、
ハーしんど。



2003年06月13日(金) フリーズ

今日は「湖西5蔵元セット」の折込みチラシの作成です。

ダミー瓶のセットを預けて、撮影やら、キャッチやら、文章やらを全部印刷会社におまかせにすると楽なのですが、酒に素人の人間がデザインしても、お客様の財布のヒモをゆるめさせるものを作るのはまず無理です。

ましてや、23日には手配り分を完成させるという話なので、ほとんどこちらでデザインを仕上げてしまわねばなりません。こういう仕事は嫌いではないのでお引き受けするのですが、各蔵の写真や酒の説明文、キャッチフレーズなどを考えているとけっこうな時間がかかります。

幸運なことに年末ギフトのラフなデザインが、コンピューターのハードディスクに残っていたので、それを原型にして作成です。

あれやこれや、写真をいじり、文章をいじり9割がた完成したところで、コンピューターが突然のフリーズ!どうやっても復旧しないので、泣く泣くコンピューターの電源を切って再起動。ほろよいの3時間の労働が水の泡に帰してしまいました。

結構写真(特に商品写真は大きく引き伸ばすのでデータが重い)の枚数が多いのでいやな感じがしていたのですが、案の上のトラブルです。

なんとか作りなおし、ハードーディスクに上書き保存してやっとこ一安心。MOにコピーして印刷会社さんに渡してきました。

今夜はしっかりハードディスクをデフラグしておきましょう。







2003年06月12日(木) 湖西5蔵元セット

高島郡(今津酒造組合管内)でお酒を造っている、5つの蔵元のお酒をお中元用に詰め合わせた、「湖西5蔵元セット」の打ち合わせに今津小売酒販組合まで行ってきました。

セットの内容は300ml詰で

萩の露(高島町)    限定吟醸酒
不老泉(新旭町)    純米吟醸
松の花(新旭町)    吟醸生貯蔵 花ある郷
琵琶の長寿(今津町)  限定吟醸 吟醸り(ぎんつくり)
竹生嶋(マキノ町)   純米吟醸

と、いずれも個性(一癖?)ある、蔵元の銘酒ぞろいで3000円(税別)とはお買い得。郡内の蔵元を走り回って買い集めることを考えれば安いものです。

特にこの酒造組合のメンバーは、すでに全国区銘柄として活躍している蔵や、滋賀県全域で広く販売している蔵元、他の蔵ではちょっとマネできない酒母の技術をもっている蔵や、地元で圧倒的なシェアをもっている蔵など魅力的なところばかりで、消費者さんにとってもうれしいセットです。

小売屋さんにとっても、DSに山積みしてある、定価があってないようなビールや発泡酒のセット、大手酒造メーカーの冷酒セットに比べ、値堅く販売できるうれしい商品です。

価格競争は自由主義経済のならいですが、えてして行き過ぎがおこり、自身の経営を脅かすような不毛な値引き合戦になりがちです。

また、値引きしている商品がいつのまにか、輝きを失い、消費者さんにとって魅力のない陳腐なものになってしまうのも不思議なものです。

マクドナルドのハンバーガー安売り攻勢のてん末や(ほろよいが大学生のころ食べたビックマックは、燦然と輝いて見えたものですが)、流通革命の旗手としてマスコミにもてはやされたダイエーの末路はみじめなものです。

6月23日に、酒造会社と小売店が一緒に詰め合わせ作業をし、6月末より販売開始。7月にはいってすぐ郡内全域に折込チラシがはいります。

ほろよいの蔵でも20セット限定で販売(先着順)しますので、御希望の方はメールにて御注文ください。発送の場合は送料が実費にてかかります(関西エリアは740円)ので御了解のほど。












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