特撰金紋(特別本醸造)のろ過作業をしました。
3月に加熱処理をして、貯蔵タンクで熟成させていたものをろ過器に通し、オリなどを除去します。
貯蔵がうまくいったのか、アルコール分18.5%の特撰の原酒はは黄金色にかがやいています。
このお酒は、レギュラー酒3種類(銀紋・金紋・特撰金紋)の中で最も上位のグレードのお酒で、意識的に辛口の味わい(日本酒度で+4から+6程度)に商品設計してあります。
金紋の旨みのあるボリュームのある味わいが、少し苦手な方におすすめです。
ろ過終了後、割水し16.5%にアルコール分を落とし、明日びん詰の予定です。年末年始の、ちょっと贅沢なお燗のお酒にいかがでしょうか。
| 2003年10月17日(金) |
全国きき酒選手権 報告 |
京都発8時半すぎの「のぞみ」で東京に向け出発です。
今年の滋賀県代表の2名は勉強熱心で、添乗のほろよいが星野監督勇退表明とデカデカと書かれたスポーツ紙を読む隣で、筆記テストのための準備に余念がありません。市立図書館で地酒の本もお借りになって持参しておいででした。
正午すぎからのきき酒なので、空腹対策におにぎりを1個、熱海を通過したあたりでお腹にに納めて準備完了!
東京駅丸の内側の正面玄関をでて10分ほどで会場のサンケイプラザに到着です。
もう10何回も全国大会に添乗していますので、ほろよいに緊張感はありませんが、初めてのお二人は若干緊張気味です。
今年は全国から81名の選手が参加され、ほぼ半分の47%が女性の選手で占められました。これまでこの大会で女性の占める割合は30%前後でしたが、今年はじめて半分近くを占めたとのことで、日本酒の市場も女性の存在感がますます大きくなっているようです。
12時より開会式、主催者あいさつ、選手宣誓、優勝杯返還、競技委員長の協議説明と続き、20分の筆記試験がはじまりました。過去の大会では、きき酒では全問的中者が続出してプレイオフを数度くりかえしたこともありますので、苦肉の策で設けられた振り落としのためのテストです。
注目のきき酒競技は4グループに分けられ、滋賀代表は第2グループでの競技でした。今年は7種類のお酒のタイプがはっきりと分けられており、お酒によっては色もありましたので「比較的きき分けしやすかった」というのが選手の方々の感想でした(違いがわかっても、次ののテーブルで同じお酒を見つけられるかというのはまた別の能力ではあるのですが)。
�々瓩蠅�高く軽快なタイプ ��香りが高くコクのあるタイプ �7擴�でなめらかなタイプ �ぅ灰�のあるタイプ �ゥ侫譽奪轡紊淵織ぅ� �Ε▲襯魁璽訶擔瑤猟磴ぅ織ぅ� �Г修梁召離織ぅ�
さて競技結果の発表です。なんと13人の方がプレイオフに参加です。残念ながら滋賀代表のお二人はプレイオフには呼ばれませんでした。この時点で滋賀代表の入賞の可能性はなくなりました。
今年は、個人の部で優勝と8位を占めた鳥取県が団体優勝の栄冠を勝ち取りました。
競技も精一杯がんばったのだから、あとは懇親会を楽しみましょうということで、選手のお二人と全国各地の地酒とパーティの料理を楽しみ、競技委員長の蓮尾先生(実は、ほろよいがこの業界でかけだしのころ、東京の国税局醸造試験所で醸造講習を受けたときの指導教官が蓮尾先生だったのです)と久しぶりにお話をさせていただきました。
さらに飲み足りない3人は、滋賀県に帰って浜大津の「串屋敷」さんで残念会をして、11時すぎに選手団解散とあいなりました。
はーよく呑んだ。
| 2003年10月15日(水) |
酒造りモードにスイッチ・オン |
3日ぶりで会社でおとなしく事務がとれました。
具体的な酒造計画や、米の手配、酒造資金の手当て、蔵人さんの蔵入りする日、設備の修繕、蔵の整理など、酒造りにかかわるすべてのことが急速に具体化していくのがこの時期です。
のんびり屋のほろよいも、いよいよ酒造りモードに突入です。
午後から産直ソフトの業者が来社、現在ウィンドウズ98で運用している産直ソフトを新しいものにバージョンアップする契約をすませました。
ハードはXP搭載のパソコンに更新し、産直ソフトもコンビニ決済対応のものにグレードアップです。11月末くらいの稼動になりそうなので、年末、産直でお酒をかっていただいた方には、もよりのコンビニで24時間対応の代金支払いが可能になります。
午後3時すぎ、昨日きき酒会に参加させていただいた酒販店の仕入れ担当の方からお礼の電話がはいりました。念のいったことで感服いたしました(弊社も見習わなければ)。
午前5時前、都内のビジネスホテルで起床。
きのうはきき酒会のあとの懇親会でよく飲みました(さすがに初めての参加蔵なので、それなりにおとなしく飲んでいましたので、隼は飛びませんでしたが)。
チェックアウトしようとフロントに行くと、宿泊費は主催した酒販店さんに負担していただいた様子で冷蔵庫の支払いだけですみました。
東京往復の交通費だけでもこたえる零細蔵元なので、こういう配慮をしていただくと非常に助かります。その酒販店さんにとって弊社は、まだ、それほど利益が生まれるほどの取引規模ではないのですが、気をつかっていただきました。深く感謝した次第です。
6時半の新幹線で滋賀にトンボ返りして、娘の進学相談に合流、夕方帰社しました。 さすがに疲れました。
| 2003年10月13日(月) |
きき酒の評価 関東vs関西 |
東京の酒販店さんが主催される業務店対象のきき酒会に、今回はじめて参加いたしました。
今年の春に、仕入れ責任者の方が当蔵においでになり、いくつか気に入っていただいたお酒もあって、お取引がはじまりました。
今回は「燗酒のすすめ」というテーマで、全国から20の蔵元さんがお見えで、中にはすでに全国区のブランドとして確固たる評価を得ておられる蔵もおられ、ほろよいとしても気合のはいったきき酒会になりました。
12:30から3:00までの2時間半の間に300人を超える業務店のお取引先がお見えになり、無名ブランドの弊社のブースにもたくさんの方がおいでになりました。
今回は「お燗向け」ということで、コスト・アンド・パフォーマンスの高い金紋・本醸造、充分に熟成し辛口でキレのよい常温熟成吟醸原酒・忘憂2001年、甘口でコクのある地元マキノ吟吹雪・純米酒、長期常温熟成純米大吟醸・鬱金1993年の4種類を出品いたしました。
一番評価をいただいたのは「忘憂」で、人肌が少しさめた位の温度で酸の幅が非常にひろがる味わいと、気にならない程度のおちついた熟成香にも好意的な評価がもらえました。
この間のフルネットさんのきき酒会や、今回のきき酒会で感じた関東の方のお酒の評価の仕方は、関西の方とは少し感性がちがうような気がします。
たとえば東京ではブランドの有名無名にかかわらず、自分自身の舌できき酒をして評価し、良いと感じたものは無名のブランドであっても抵抗なく受け入れられる方が比較的多いように、ほろよいは思います。
この点、関西の方は他人の顔をみながらそのブランドの評価をされる傾向があるようで、近くのブースにいた蔵元さんも、他の酒店や業務店が仕入れて、はじめて自分も仕入れてみるといった習癖があるように感じておいでだそうです(若手の酒販店さんほどその習癖はなくなりつつあるともいっておいででしたので、お怒りなきよう)。
ブースにおいでになったお客様ときき酒の意見交換をしていても、なにやら東京のほうが少し居心地がよく感じるのは気のせいでしょうか。
夜には主催された酒販店さんと参加蔵元との懇親会があり、現在全国で活躍しておられる蔵元さんのお話をきくことが出来、今年の酒造に対するエネルギーを頂戴いたしました。
そのおり、東京では非常に人気があり業務店さんの信頼もあつい蔵元さんが、地元の小売店さんの商売意識の低さをこぼされた話がこれまた印象的でした。
配達に往復1時間かかるような小売店さんが、大吟醸バラで2本などという発注を平気でしてこられる。これはただ消費者さんの注文を右から左に取りついだだけで商売とはいえない、販売者であれば少なくともケース単位で仕入れて、在庫を持つリスクが必要ではないのかというお話でした。
似たような事は、ほろよいの蔵でもよくあることで、いずこも自己改革ができず、リスクを負わない酒販店さんがおいでなのだなあと、その蔵元さんと意気投合した次第です。
| 2003年10月11日(土) |
きき酒滋賀県代表首をひねる |
10月17日の全国きき酒選手権大会を前に、滋賀県代表選手2名の直前勉強会をさせていただきました。
会場は平成10年の大会で個人準優勝をされた、小川勝義さんが経営する浜大津の料理店「串屋敷」さんです。おりから大津祭りの宵山で、大津の町中は山車が引き出され、太鼓や笛の音でお囃子があちこちから聞こえてきます。
全国大会の雰囲気を知ってもらうために、去年と一昨年のデジカメの記録をノートパソコンのハードディスクに落として持参し、ご覧いただきました。10年あまりも随行していると、大会の雰囲気にのまれて本来の実力を出し切れない人が何人もおられるので、過去の全国大会の様子を画像で眺めるだけでも勉強になるはずです。
きき酒に使うお酒も、全国大会の場合は、精米歩合の高い(おそらく精米歩合60%より白いものばかり)で、吟醸や純米吟醸の若いものや、熟成したもののバリエーションから出題され、お酒の温度も冷やした状態できき酒競技を行ないます(それでも全問的中させる選手が必ず数名はでるのが、この大会のレベルの高さを物語っています)。
少し難しいかもしれませんが、同じ仕込配合の大吟醸の酒造年度の違うものや、半年程度大吟醸や純米吟醸を常温で熟成させたものを、冷やしてきき酒していただきました。
結果は案の定、御両人とも的中数はあまりよくありませんでした(私が真剣にやっても全部あてるのは難しいでしょう)。でも練習で難しいきき酒をやっておれば、全国大会ではとまどうことは少ないように思います。去年の全国大会の酒は、実際もっと味に差がありましたから。
答えあわせをしてから、それぞれのお酒の味わいの微妙な差を、選手の方と意見交換させていただきました。
そのあとは、壮行会をかねて選手の皆さんと大宴会となり、楽しいひとときを過ごすことができました。
いろいろ難しいことは言いましたが、この大会そのものが「日本酒の需要開発の一環として、消費者のみなさんに、お酒の味わいについての理解を深めるため」に行なっているものなのですから、競技半分、好奇心半分くらいで楽しんでもらえればよいとほろよいは思ってます。結果はそのあとからついてくるものなのですから。
御両人様ともごくろうさまでした
| 2003年10月09日(木) |
マキノ山田錦の籾摺り |
今日は10月5日から3日間かけて収穫し、乾燥が終わったマキノ山田錦の籾摺りです。機械にかけて籾殻を取り除き、ふるいにかけて未熟米や、砕米をとりのぞき、粒のそろった玄米に調整します。
ほろよいは小売酒販組合との打ち合わせにいかねばなりませんので、早藤君に吉原さんのお手伝いをしてもらいました。。
朝8時前より作業がはじまり、夕方までかかって全部の籾摺りを終了しました。
2.0のふるいで選別された花嵐仕込み用の山田錦は54.5俵でした。耕作面積は1.2町なので反収は4.5俵です。やはり夏の天候不順が響いたのでしょうか、去年に続いてかなり少ない収穫量です(反収6俵強を目標にしているのですが)。
4枚の田んぼのうち、知内川に近い2枚は土地が向いていたのでしょうか、けっこう粒が充実し、稲穂はきれいに黄色くなっていました。
他の2枚はあまりよい色をしていなかった上に、ことしも鹿がやってきて穂を食べたあとがあり、こちらの方で収穫を減らしてしまったようです.
ふるいに落ちた玄米を1.9のふるいでもう一度選別し、2番手の玄米が11俵とれました。これは粒はそこそこ揃っているのですが、酒の仕込みには使用せず、食用のお米に混ぜて食べて処分しています。
このふるいにも落ちた玄米は「いりこ」と呼ばれ、家畜の飼料として業者が買い集めにやってきます。
これを安く大量にあつめて、ふるいを何種類も通し、いろんなグレードのお米をつくって、良い物は飯米として販売するような裏技もあるようで、まさにお米の世界は百鬼夜行です。
米穀データバンクのホームページの更新情報欄には、生産地や品種を偽って摘発され処分された会社や農協の名前がいくつもでています。全員がそうではないのでしょうが、このギョーカイ、人が悪くないとやっていけないようです。
とにかく全部で54.5俵もあれば、花嵐はタンク2本仕込めます。今から仕込みが楽しみです。
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