就職活動を開始しました。
沖縄で見学した病院以降、ほとんど就職活動らしい活動は何もしていなかったのですが、本土に帰ってきてからいくつかあたり始めています。先日はホームページで求人していた神戸市内の施設に見学に行ってきました。就職活動の方法としては、1)学校への求人 2)ハローワーク 3)手当たり次第に問合せ の三つの方法を取っています。
この中で効果的なのが三つ目の手当たり次第の問合せです。ネットでホームページを持っている病院でリハビリテーション科があるところ、老人保健施設などに問合せのメールを送ります。すると意外と反応があるのです。これまでに病院と施設から連絡があり、来週の頭には一つ見学に行ってきます。
言語聴覚士というのは専門職ですから、その必要性をこちらから説く必要もあるのではないかと考えています。これからは高齢者の増加によって嚥下障害を筆頭に失語や構音障害なども増えてくるのは目に見えているわけです。それに気がついていない病院や施設にその必要性を説くのはこの専門資格を持つ者としての最初の役割なのではないかと考えるのです。
「おたくには言語聴覚士がいませんが、必要じゃないですか?」と自分の仕事を売り込むこと、これも一つの勉強だと思ってやっていくつもりです。

こんなのもたまにはいいでしょ?
今週はホームページの更新をサボろうと思ってたら、軽く改装したい衝動に駆られ、少しだけ変えてみました。
1)「言語聴覚士メモ」の最新版をメニューに表示。 2)タイトルイメージを作り替え。
タイトルイメージはどうでしょう?タイに行った時に撮影した大好きな写真です。この写真が撮影できたことに満足したタイ旅行だったのですが、すごく奥の深い写真ですよねえ。さんかくのしそうというタイトルにマッチしたので、新たに作ってしまいました。
本当は部屋の片付けをして、明日から国家試験対策に乗り出す準備をしようと思っていたのですが、怠け心の強いこと!レンタルビデオ屋でDVDを借りてきてしまいました。二本も...
一本目はもう観ました。「ストーカー」という映画です。ロビン・ウィリアムスが出ている映画ですが、このロビン様が悪役をしているということで借りました。全然面白くないです。ちょっとおっぱいが出てくるところで「おっ?」と思うくらいです。(うそ)だいたいですよ、この日本語タイトルが安直過ぎです。原題は「One Hour Photo」で、スーパーとかによくある写真屋さんのことで、確かに分かりにくいけど、「ストーカー」ってのはないだろって思います。
DVDにはロビン・ウィリアムスが宣伝の為に出演したトークショウの模様が入っていたのですが、こっちが大爆笑です。めちゃくちゃ面白い。ロビン・ウィリアムスは天才です。DVDでこれを観るだけでも価値があります。
という感じで、非常にゆっくりとした怠惰な1日を楽しく過ごしております。
実習が終わって思考回路がストップです。
とにかくまったり生活です。
ホームページの更新、少しサボっていますが、
今週中はちょっとこんな状態が続くかもしれません。
今日、実習先で症例報告を行いました。
鋭い突込みをPT(理学療法士)やOT(作業療法士)の方々からいただきまして、約一時間の発表は終了。傷だらけです。(ウソ)本当は、とても勉強になりました。やはり、同じリハビリスタッフとは言え、異なる視点をたくさんお持ちです。特に作業療法士の方々からは、認知面や知的能力などの高次機能の面、聴覚や視覚などの受容器レベルでの問題点について鋭く突っ込まれました。
そんなことまったく考えなかったよ!という視点で突っ込んでくるあの人たち、ある意味マニアックです。でも、それはプロであるということの裏返しです。敬服でございます。
知識がどうのこうの、技術がどうのこうのというレベルではなく、「視点」に気付くか、「問題意識」が持てるか、「知りたい」という欲を行動に移すかどうか、そういうレベルなのです。
生半可な知識しかなくて、臨床経験が浅い学生が短い実習時間にそこまで知り得るかよ!というレベルではありますが、それに気付かされたというだけでも、非常にいい勉強になりました。
あそこまでプロになりきれるだろうか?そんな不安がよぎるのですが、今日はまあ考えずにおきましょう。今は終わった喜びに浸りたいのです。
『あなたはすばらしい! すごいねぇ。ホント、すごい! ここまでの人に出会ったことがないよ。 すごいわ。 もう、何も言わなくても大丈夫だね。』
ここまで褒められると、それから後は下手なことはできません。もっと褒められたいから、もっといい仕事ができる。これが褒めることによるやる気向上のメカニズム。
『ここが気になるんだ。 なんでここはこうなの? これは何? これちゃんと説明してみて。 ちょっと足らないんじゃない? 大体はいいんだけど、つめが甘いね。』
こうチクチク言われると、じゃあそれを直します。指摘されないようにチェックしなきゃと思いながら、仕事をします。自分の考えや表現に自信がなくなります。これが細かく指摘されることによるやる気低下のメカニズム。
私の場合、褒めてくれる人の下で学ぶとめちゃくちゃ頑張りますが、細かく指摘される人の下で学ぶと、平均以下になります。私の意志の問題ではなく、そういう傾向があるんですねえ。
あなたはどちらのタイプの人にまなびたい? あなたが教える立場ならどちらのタイプ?
言葉によって私たちは混乱している。そんな風にずっと考えてきました。そして、言葉を失った人たちに言葉を取り戻すための職業を目指していても、その考えは変わりません。
言葉によって自分自身をだましている。そんな風にも言えるでしょう。言葉は実用的な側面を持ちます。たとえば、「そこにあるかばんを取って。」という言葉にはかばんを取って渡してくださいという実用的な側面を持ちます。同時に、言葉は抽象的な側面を持ちます。「君のことが好き。」と言えば、ある人がある人を好意に思っているという気持ちを伝えることになります。
この抽象的な側面において言葉は非常に頼りないのです。一言「好き。」と言ったその裏に潜んでいる人の思いというのは計り知れないからです。気持ちを伝える手段として言葉は、とても頼りないものなのです。
実用的な側面からも言葉は大変頼りのないものです。ちょっとした指示がうまく伝わらないことありますよね。こうした「誤解」というもは日常茶飯事にあるわけです。言葉は道具でなので、使い方を間違えることもあるし、複雑な気持ちを適切に表現できる素材がないこともあるわけです。
こうしてホームページで言葉を前面に押し出して表現していると、言葉の持つ頼りなさに不安を感じることがたくさんあります。また、携帯電話でメールを送るときも言葉の選択には非常に気を使います。ちょっとした使い方の違いで、大きな誤解を生むことが多々あるからです。
言葉は単なるシグナルなのです。何かを表現しようとしていますが、その何かが正しい言葉で伝えられているかどうかの保障はまったくないのです。だから、その言葉を鵜呑みにする前に、「この人は何を伝えたいのか?」ということを考える余裕が欲しいですね。
今回の実習で私が感じていた違和感の根本が見えたような気がします。
前回の病院では、ベテランの先生が「患者さんのニーズを汲み取りなさい。専門的な訓練をする前に、人間関係を作ることが大事。」ということを口うるさく言われていて、実際に私は人間関係を作ることに成功したし、その延長線上で訓練を行うことができました。
今回の病院では、どちらかというと技術や知識的な視点からしか先生の指摘が入らないので、人間関係に目を向ける前に先生に指摘される技術や知識面に目が行ってしまっていたのです。だから、どんなに系統立てた訓練を行っても、なんとなく時間は過ぎていくし、患者さんにも私にも特に満足感の無い訓練になってしまっていました。
残り日数が少なくなって、痛切に感じるのは、「たぶん、この患者さんたちの中に、俺って存在は何にも残らないんだろうなあ。」という寂寥感なのです。このままでは、「面白くない訓練をする不慣れな学生がやってきたなあ。」程度の印象しか残らないでしょう。
そこで、残った日にちを人間関係構築に使ってみることに決めました。系統立てた訓練は行わずに、訓練を行う以前の過程に重点を置くことに決めました。先生が何を言おうと知りません。知識や技術は大切なものですが、それだけを振りかざしても何の訓練にもなっていなかったこと、今になって痛切に感じるのです。
人と人との関係は、知識や技術では作られない。医療人を目指すものとして、再度、心にしっかりと留めておきたいと思います。
さあ、あと5日で実習が終わります。約2ヶ月ぶりにほっとできる瞬間がやってくると思うと楽しみで仕方がありません。
就職活動に国家試験の準備と、これからもやりたいことはたくさんあるのですが、とにかくこの実習は早く終わって欲しいです。実習って、働くよりもしんどいですよ。お金ももらえないしね。
さて、症例報告を書き上げます。
ちょっと更新しない間に金曜日になってしまいました。最後の更新が火曜日ですから、なんと二日も自分のホームページを見なかった。そして、それに気が付かなかったという大変な事態です。(うそ)
実習の方も後半に入りまして、なんとなく一日の流れが落ち着いてきました。意外と暇です。というか、自分で暇にしています。何と言っても、気持ちが乗っていないので、できるだけ面倒くさいことはしたくないという状態になっています。自分の担当患者さん以外にはほとんど関わっていません。
もちろん、病棟でお話をすることはありますが、先生について訓練を見学したりとかも今はしなくなりました。別に、それでいいと思っています。おそらく、今はそんな気分じゃないし、そんな気分じゃないときに見学しても何も印象に残りません。そう考えて、自分のペースでそれなりにやっています。
相変わらず、卒なくやりこなすタイプなので、それなりの評価はもらってるし、「ま、いいか。」という感じですね。とにかく早く帰りたい。ゆっくりしたいんです。時間がどうのこうのではなくて、気が疲れるんです。慣れない環境、ほっとできる環境がないというところが疲れるんですねえ。
犬が自分の寝床にこだわりますよね。あの気持ちなんとなくわかります。
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