想い出の樹

2004年01月26日(月) 岩田先生のレッスン(テンペスト)と公開講座

昨日は、作曲(和声)とレッスンがありました。
レッスンは3月に弾く予定のテンペスト。
各楽章1回ずつレッスンで見ていただいたのですが、
2楽章がどうもうまくつかめず不安だったので、
2楽章中心に見ていただくことにしました。

で、ここのところ2楽章ばかり練習していたら、
2楽章は結構いいところまでいっていた・・・(^_^;)
ということで、1,3楽章がかなり崩れかかっていて、
気づいてよかった〜といったレッスンになったのでした。(自爆)
特に3楽章が随分と雑になってしまっていたみたい。

このテンペストとは、かなり長い付き合いになるけれど、
長い付き合いをしてる曲・・・
(ある程度仕上がって、仕上がりが崩れてきている曲)を、
本番最高潮の演奏が出来るよう、仕上げなおしていく方法・・・
これを学ぶのによい機会かな、とも思っています。

また、今回はテンペストだけでなく、
他にも演奏予定の曲が別の日程であったりするので、
そういったものを上手に掛け持ちして仕上げていく、
そういうコツも身に付けられたらなぁ・・・なんて期待しています。

作曲(和声)の方は、和声の宿題ではなく、
この続きを作ってごらんよ・・・という遊びの作曲が宿題に出ていたので、
インベンション片手に(爆)、簡単な曲を作っていました。
ハーモニーを感じながら、2つの旋律を重ねていくことの難しさに直面。
そのことについて質問すると、コツを教えていただけ、
「そっか〜〜」と眼からうろこの面白さ♪
稚拙な曲ではあるけれど、作る楽しみをちょいと堪能できたのでした。(^-^)

そして、今日はディアベリのソナチネ。
ディアベリって知ってはいるけれど、
どういう人なのか詳しくはよく知りませんでした・・・(^-^;A
ベートーヴェンとの関係や、
そこから想像する岩田先生独自の視点が面白かった!
また、かなりきちんとしたソナタ形式なので、
省略されまくっているソナタ形式の曲より、理解しやすかったかも。

省略されまくっているソナチネのとき、
ん〜〜どの部分を展開しているの?
と展開部があまりに短いため、
思わず探してしまうことがあるのですが(まだまだ未熟です・・・)、
この曲の場合、それがはっきりわかるので面白いです。
2楽章のテーマが、3楽章に引き継がれている点も、
2楽章が短いせいか、または印象深く何度も繰り返されているせいか、
3楽章に入ったとき、「あ、さっき聴いたメロディ」って、
すぐにわかって、それが面白い。

わかりやすいって、聴きやすさや面白さに繋がる部分って多いと思う・・・。
今回のソナチネは、しっかりと「主題の再確保」までしてくれているため、
1度聴いただけで印象に残る度合いが、やはり強いですよね。
これはわかりやすさに繋がるし、
展開部も、さっき聴いた部分をこんな風に展開してるんだって、
楽譜を見なくても、聴いているだけでわかる・・・。

もちろん、中には実際に楽譜に対面して、
こうして受講することによって見えてきた浸透動機・・・なんてのもあって、
それがわかるとどうやって演奏しよう・・・と楽しめる部分が増えるわけで、
それまた面白いのです。

あんまり単純なソナチネよりも、
これくらいのソナチネの方が、やっぱり楽しいなぁ・・・。
岩田先生もおっしゃっていたけれど、
省略されすぎているソナチネを説明するのは本当に難しいです。
生徒に教えるとき、これくらい「ソナタ形式だ〜」ってわかる展開をしていたら、
ソナタ形式について教えるとき、教えやすいなと実感したのでした。

あ、それからもうひとつ面白かったこと。
この曲は転調がとても面白くて、
その点についてたくさん説明していただけたのが、
めちゃくちゃ面白かったです♪

次回はベートーヴェンにするつもりでいます。
どういった形の講座にするか、実は今悩んでいるのですが・・・。
人数固定にしてじっくりベートーヴェンと付き合う、
研究会のような形に持っていくのも楽しいよな〜と思ったり。

今年もレッスンに講座に、
楽しく学んでいけたらいいな〜と思った二日間だったのでした。


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中嶋 [HOMEPAGE]

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