駅の出入り口の大きなドアで いつも立ち止まる。
それはあの日の記憶がよみがえるから。
2人 初めて繋いだ手をしっかり握って歩いた。 あのドアのところで あなたの友達とあい、からかわれた。 「あついね。お二人さん」
あなたは「いいでしょ」と言う風にわたしを抱きしめた。 そのときのドキドキが今でも残ってる。あのドアの前を通るたび。
わたしが愛したあなたはもういない。 あなたが愛したわたしももういない。
だからね、今度会ったときには違う形で あなたを知りたい。 あなたをスキになりたい。 恋愛感情ではない別の感情で。
そして いつまでも関わっていたい。
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