きょうNHKでやっていた番組で、今の畑には微量要素が少なくなっているといっていた。たしかに戦後の果青肥料に頼った施肥体系では微量要素の補給ができない。我が家の畑では微量要素肥料をやったり、堆肥を投入したりしているのでで補給されていると思うのだが今度の冬の土壌診断で微量要素についてもどうにか調べてもらおう。土の栄養不足が作物の中の栄養不足につながり現代人はとくに亜鉛の欠乏なのだそうだ。亜鉛が欠乏すると味覚障害になるという。何を食べても同じ味なんて、なんてつまらないんだろう。あと作物の中の養分が人に影響を及ぼす例に、作物中の硝酸態窒素がある。硝酸態窒素を多く含む物を食べると生まれた赤ん坊がブルーベイビー(無表情の赤ちゃん)になりやすいという。作物の中の硝酸態窒素はなぜ多くなってしまうのかというと肥料の多投入によるものである。植物が消化し切れないほどの硝酸態窒素を投入すると成熟してもなお作物中に残ってしまうのである。ちなみに、よく野菜などをあく抜きするが、あのあく抜きとは硝酸態窒素を取る作業なのだ。昔の人は化学も知らないままにちゃんとわかっていたんだね。
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