MIKI.PRUNEの方丈日記
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これは、最近読んだ唯川恵さんの小説の題名です。 伊田薫と篠田乃梨子という2人の女性が27歳から 60歳まで歩いたお互いの生き方が描かれている。 その時々、「これで私の人生は良いのだろうか。」と 自問しながら生きている2人。 最後に60歳の乃梨子に作者が、
「でもね、いちばん後悔しているのは」
「どうしてもっと、自分の生き方に自信を持って こなかったのだろうってことかしら」
「もし、あの時ああしてたらって、自分のもうひとつの 人生を勝手に想像して、それに嫉妬してしまうのね。 何だか、いつも生きてない方の人生に負けたような 気になっていたの。そんなもの、どこにもないのに、 人生はひとつしか生きられないのに」
と、言わせている。 作者が言いたいのは、「自分の生き方に自信を持ちなさい」 ということ。 誰もが自信を失いかけている今、自分を信じて生きて 行こうというメッセ−ジが込められている。 不透明な時代で、先行き不安が募るこの世の中。 「みんな自信をもって!」と言っているのだ思う。
そうだこれを書いていて、この日記を書き始めた頃、 「自分を信じ、生きている証を書いて行こうと思う」と 宣言した自分を思い出した。
今日の一首
生きること 悩み多き ことなれど 頼るは自分 いざ立ち上がれ
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