MIKI.PRUNEの方丈日記
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2003年08月30日(土) クライマーズ・ハイ

 横山秀夫さんの書いた「クライマーズ・ハイ」を読み終わる。
 作者は、上毛新聞社で記者生活12年を過ごすという経歴を
 持っているので、小説の中で新聞を作り上げるまでの新聞社
 内部の描写が真に迫って、読んでいて物語に自然に引き込ま
 れてしまう。
 1985年、御巣鷹山の日航機墜落事故の記事製作をめぐる
 地元新聞記者たちがそれぞれの思惑にふりまわされて描き出
 される人間模様、紙面づくりにおける他社との攻防、
 仕事における信念を貫く難しさと達成感、そして、友人との
 関わりを織り交ぜながら約束の山に登る主人公。
 会社人の私が、物語のおもしろさにのめり込むようにいっきに
 読んでしまった。
 「長いものにはまかれろ」というような会社の中で、自分の
 信念を貫き通す主人公に拍手を送り、自分自身もそんな男で
 ありたいと思う。男の生き方として賞賛のエールを送りたい。
 久しぶりに手応えを感じる本だった。

  今日の一首

   今日を生き 明日をも生きる 1歩ずつ 真を求め 孤高も高く

     
 
 
 


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