帰りの車窓より三日月が見える。 冬に見る月は、何処となく寂しく見える。 同じ月なのに、季節によって見え方が異なるのは、 人間が勝手に思い込んで見ているからなのかもしれない。 空に浮かぶ月は、何にも変わっていないよと 言いたそうに電車と一緒についてくる。 今日の一首 暗闇に 三日月冴える 冬の夜 氷のように 冷たく映る 三日月や 寂しそうに ついてくる どこまでも いつまでも