MIKI.PRUNEの方丈日記
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2004年03月21日(日) 鉢の木

 大雪の夕暮れ、一夜の宿をと申し出た旅の僧は
 佐野源左衛門常世の家に泊まる。
 たきぎがなくなり、立派に育てた鉢の木を
 惜しげも無く折り、暖をとらせる常世。
 僧はそんな常世をただ者ではないと思い、
 話を聴くと、今は落ちぶれてしまい恥ずかしい
 身分だが、鎌倉武士として幕府に万一の時は
 駈けつけご奉公するという。
 やがて鎌倉に一大事が起こり、常世はいざ鎌倉へ
 と馳せ参じる。
 そんな常世に「私は雪の日、そちの家で厄介に
 なった僧である。約束どおりよく駈けつけて
 くれた」と言って北条時頼は常世に領地を与える。
 「鉢の木」という話を思い出したのは、昨日の
 雪のせいかもしれない。

  今日の一首

  いざとなり 大切な人 守り抜く 遠い昔の 雪のよの出来事

  


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