MIKI.PRUNEの方丈日記
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大雪の夕暮れ、一夜の宿をと申し出た旅の僧は 佐野源左衛門常世の家に泊まる。 たきぎがなくなり、立派に育てた鉢の木を 惜しげも無く折り、暖をとらせる常世。 僧はそんな常世をただ者ではないと思い、 話を聴くと、今は落ちぶれてしまい恥ずかしい 身分だが、鎌倉武士として幕府に万一の時は 駈けつけご奉公するという。 やがて鎌倉に一大事が起こり、常世はいざ鎌倉へ と馳せ参じる。 そんな常世に「私は雪の日、そちの家で厄介に なった僧である。約束どおりよく駈けつけて くれた」と言って北条時頼は常世に領地を与える。 「鉢の木」という話を思い出したのは、昨日の 雪のせいかもしれない。
今日の一首
いざとなり 大切な人 守り抜く 遠い昔の 雪のよの出来事
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