日々記
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昨日は眠れなくなる前に早々に床に入りました。 荻原さんの作品は私的に世界に入り込むまでちょっと時間がかかるのです。 で、真ん中あたりからは止まらなくなりますね。 ……もっともったいぶって読みたかったんですが。気持ちと行動が裏腹で。いつもどおり。 というわけで、荻原規子さんんお『風神秘抄』無事に読み終えましたので、感想でもつらつらと。 ネタバレしますので、お気をつけください。
今週のトリビアで、嫌いな鳥ナンバーワンに選ばれてしまったカラスですが。 街中で見かけると反射で、カラスになった少年を思い出してしまうのが勾玉ファン。どんなに悪戯をされても嫌いになれず。 そしてそれが今回は決定的に。
鳥彦王がよかった! 主役二人そっちのけで大好きになってしまいました。 鳥の国の話はもっとずっと深く読みたかったなぁ。ファンタジーという感じがしてわくわくしました。どのお嫁さんを選ぶのかも、ものすごーく気になるところ(なんとなくあの3人とは別の所から見つけてきそうな気もしたり)。
そう、今回は教科書程度ですが知っている日本(平安〜鎌倉)が舞台だったので、イメージを構築しなおすのに時間がかかったんですよ。 歴史ものなのか、ファンタジーなのかというか。その距離感をつかむのが結構大変でした。史実を読むのは苦手なんです。
自然の描写はやっぱり素敵です。熊野古道歩いてみたくなりました。 それから相変わらず、脇役も含め登場人物たちは魅力的だと思います。 今回は笛と舞がポイントですが、息遣いまで聞こえてきそうなくらい描写が細かくて。 一つだけ残念だったなぁと思ったのは、糸世の視点が読めなかったことでしょうか。最後にちらりとでもいいからほしかったなぁと。 いまいちどういう娘さんなのかつかめないまま。外見はかなり好みなんですが。 草十郎くんのほうは、……最初は正直あんまり好きじゃなかったんですが、最後のほうの鳥彦王と仲良くしている辺りでは結構好きに。しょうがないなぁという気にもなりました。 私の中では、鳥彦王の魅力に尽きる話なのかもしれません。 最後の喪失のシーンというか、お別れのシーンではうるうる。本編をゆるがすことを願ったり(いや鳥の王として生きる草十郎もとても見たかった)。
もう少し落ち着いたら読み返そうと思います。 勾玉三部作が読み返したくなりました(空色勾玉だけは読み返したんですが)。 日本のファンタジーを大切にしてくれているところは、やはり変わらず大好きです。根っこ、だからでしょうかね。
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