日々記
もくじかこみらい


2006年10月28日(土) しんどい。

珍しく有言実行で積み本を読んでました。

佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』の2・3巻。続けて。
こんなあらすじ。

幼い頃から、新二はプロとしても将来有望視される兄を目標にサッカーを続けてきた。けれどその背中は遠く、どうしても埋まらない距離をずっと感じてきた。
サッカーを辞めようと決心した新二は、幼なじみの連のおまけで、「かけっこ」を始めることになる。高校陸上だ。
連は、天性のスプリンター。誰よりも早く飛ぶようにトラックを走る。
新一は兄の背中に代わり、今度は連の背中を追うことになった。
兄のときには諦めていた。でも今度は諦められない。負けたくない。
練習中、レースに出る前、ベッドで眠る前、
「どうやったらもっと早く走れるのか」
自分に問い掛ける、何度でも。
そして、自分が答える、何度でも。
「1本、1本、全力だ」



読み終えたら、のどがからからで、持つ手が限界でぷるぷるしてました。
久しぶりに感想を書きたい、という気持ちにかられました。

ずっと精一杯全力で、荒削りなんだけど本物で。
主人公の新二も、物語全体もそんな感じでした。
手抜きがなくて、逃げもなくて。すごく痛い。苦しい。でもだからこそ得られる快感もあって。
読み終えて、今の感想はこれに尽きます。すごく疲れた。
……でも続きがもっと読みたいような、もっともっとって貪欲になれる物語だと思います。


金田・藍 |MAILHomePage

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