日々記
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珍しく有言実行で積み本を読んでました。
佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』の2・3巻。続けて。 こんなあらすじ。
幼い頃から、新二はプロとしても将来有望視される兄を目標にサッカーを続けてきた。けれどその背中は遠く、どうしても埋まらない距離をずっと感じてきた。 サッカーを辞めようと決心した新二は、幼なじみの連のおまけで、「かけっこ」を始めることになる。高校陸上だ。 連は、天性のスプリンター。誰よりも早く飛ぶようにトラックを走る。 新一は兄の背中に代わり、今度は連の背中を追うことになった。 兄のときには諦めていた。でも今度は諦められない。負けたくない。 練習中、レースに出る前、ベッドで眠る前、 「どうやったらもっと早く走れるのか」 自分に問い掛ける、何度でも。 そして、自分が答える、何度でも。 「1本、1本、全力だ」
読み終えたら、のどがからからで、持つ手が限界でぷるぷるしてました。 久しぶりに感想を書きたい、という気持ちにかられました。
ずっと精一杯全力で、荒削りなんだけど本物で。 主人公の新二も、物語全体もそんな感じでした。 手抜きがなくて、逃げもなくて。すごく痛い。苦しい。でもだからこそ得られる快感もあって。 読み終えて、今の感想はこれに尽きます。すごく疲れた。 ……でも続きがもっと読みたいような、もっともっとって貪欲になれる物語だと思います。
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